Vol.2 「斬られ斬られて43年」
福本清三さんという役者さんをご存知ですか。
時代劇の斬られ役でほとんど台詞がない役者さんです。
でも、私の中では目の離せない役者さんの一人なんです。
福本さんを知ったのは数年前、「探偵ナイトスクープ」というテレビ番組でした。
視聴者からの依頼の手紙で「時代劇によく出る役者さんで注目している人が
います。
ほとんどが斬られ役で、良くて用心棒の先生。
悪い商人に雇われていて、先生お願いしますと言われてすぐ斬られる役者さんですが、是非に徹子の部屋に出してもらいたい」というのがありました。
手紙を出した本人も名前が分からず、顔を見ればすぐ分かるというのです。
レポーターの桂小枝さんと手紙を出した視聴者が太秦の撮影所に行って探し出したのが先生こと福本清三さんだったのです。
「ああっ この人見たことある」と一度見たら忘れられない鋭い顔つきとキツク書き込んだ眉。
この番組がきっかけでほんとに「徹子の部屋」にも出てしまいました。
それからは時代劇を見ても、チャンバラのシーンで先生を探してしまうように
なりました。
先生は斬られても、すぐには死にません。
斬られると、体を一回転、多い時には二回転。
カメラ目線で倒れていきます。
先生が出ると妻に「先生が出てるぞー」と叫びますが、妻が「どこどこ」と
来た時には、先生の出番は終わってしまいます。
それでも先生は公式ホームページはお持ちだし、NHKのドキュメンタリーでも紹介されました。
往年のテレビドラマ「仮面の忍者 赤影」のリメイク版「Red Shadow 赤影」にも家老役で出ています。
斬られ役人生を語った本も出されました。
今のお姿は「暴れん坊将軍」「水戸黄門」でしか見られませんが、再放送の「水戸黄門」「大岡越前」では若い時の先生のお姿が見られます。
そんな時はラッキーですね。
先生も50代後半になり、お体も大変でしょうがこれからも期待したい役者さんです。
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