
vol.4 「初練習」
5月○日、坂戸総合運動公園にある道場で、初めての練習。
明竜・真竜夫妻も、一緒に練習してくれることに。
それから、ダンナがPTA関連の集まりで知り合った男性O氏(52歳)。
O氏。人を殴ったことも殴られたこともないけど、何かあった時に制止するぐらいはできるようになりたいというので、ダンナに「少林寺拳法を教えてくれ」と言ってきた御仁。
彼の存在のおかげで、私もあいのり的にダンナに教われるようになったのだ。
軽く準備運動してから、ダンナが明竜さんに胴を借りて着ける。
「何はともあれ、とりあえず突いたり蹴ったりしてみましょう」。
●蹴り
・ 1で膝が上がり、2で蹴り出す、と動作が2段階方式になっている。
「一人で練習してるとそうなんねん」とダンナ。あ、やっぱり。
この数日前、ダンナにちょっと蹴りの練習を見せてもらった。
それが膝を上げながら、上体の重心を前へ移動させる――という動作に見えた。
で、一人の時にマネっこしてたのだ。
でも、実は自分でも、それをやりながら『蹴り出す動作は、どのタイミングでやるんだろう』という疑問が、頭をかすめてた。
そして、自己流トレーニングはやめておいた方がいいかな、と思いつつも、少しでも少林寺っぽいことをしていたい、という欲求にかられ、腿上げくずれのようなことをしていたのだ。
その結果の2段階動作。あ〜あ。
教訓『欲求より疑問を大事にしましょう』
・ 足の裏、指の付け根の下部分を胴に当てるつもりで蹴り出すと、ちょっとマ
シになった。
でも、けっこう意識しないと、重心移動できない感じがある。
●突き
・ 私のは、腕だけの突き。
胴に当たった時には、手の甲が真上を向く。
それだけ腕をひねってるわけで、「まっすぐ出す」と言われた。
・ 私は左利きなので、左の拳で練習していたのだが、前に出ている右足が床に
ベタッとついたままで、ストッパーになってしまっている。
しかも、左足はちょこんと曲がってしまっていた。
バニーちゃんがそんなポーズをしたら可愛いだろうが、私の場合は、全然力が入らず役立たず者になっている。
・ 「左足と拳だけで、相手に倒れかかるようなつもりで」とダンナ。
右足は床から浮いたまま。
床に着くタイミングは、胴に拳が当たった後って感じ。
練習するうちに、これもマシにはなってきたけど、ふと気を抜くと、拳をひねる。
それと、やはり重心移動が気になる。
●突き一段階進化
・ダンナの左の突きを右手で払い流して、胴に左の突きを入れる。
単に突くだけの時と同じように、胴の中心辺りを叩こうとして、「突きにくいやろ? 脇を叩いたらええねん」とダンナに言われる。
なるほど。確かに、自然に胴に当たる。
ここで、自分がダンナの胴、しかも一番最初に"この辺に当てればいいんだな"と思った部分しか見てなかったことに気づいた。
ダンナの体全体の動きなど、全然見ていない。
これってヤバくない? と、自分で思った。
教訓『相手の全体の動きを見ましょう』
・ ダンナから「急がんでええねん」という注意が飛ぶ。
急ぎたい欲求がありました〜。
パッパッと電光石火のごとくできたらカッコイイじゃん、てつい思ってしまって…。
教訓『ゆっくりでもいいから、確実に』
● 突かれる
・ 胴を着けて、明竜さんに突いてもらう。
当たった瞬間、すごい衝撃が体の八方にドカーンと走る。
無理に足を踏ん張って受けようとするより、突かれるまま「うひゃあ」と後ろに飛んでしまった方が、ダメージが少ない感じ。
破壊力というんでしょうか。
明竜さん自身は「満身の力を込めているのではなく、体重移動による」と。
ウェイトがある方が有利かな、と最近体重が悩みの私は、明るい希望の光を勝手に見出した。
・ ダンナにも突いてもらう。
腹から背中にかけて、衝撃が一本線になって貫通する感じ。
ピストルで撃たれてから3分後に「痛ってぇ」と腹を押えて座り込むような。
その瞬間にはよくわからないけど、後から効いてくる感じがある。
・ 真竜さんにも突いてもらう。
ご自身も得意ではないと言うし、女性だから、先の2人より威力がないのは当然なんだろう。
が、ちゃんと基本が出来ていればちゃんとできるんだ、と思い知った。
・ 私は、突いてくる人のフォームを見たくて胴を着けた。
が、実際には恐くて、目をつぶってしまうのだ。
全然、見てない。
人間としては自然な反射かもしれないが、これでは勉強にならないし、イザって時、どうするんだろう。
「これは数をこなして慣れるのがいいんじゃないか」と考える。
今度の練習では、胴を着けて道場内をウロつこう。
手当たり次第に「突いてくれ〜、蹴ってくれ〜」と頼んで回ろうかなぁ。
教訓『目を開けろよ、自分』