山友会では1984年以来、保険が効かず一般の病院などに掛かることができない路上生活者の方を対象として無料の診療所を開いてまいりました。
この無料診療所(山友クリニック)では、責任者となる看護師2名が有給である他は、医師(10数名)、看護師(7名)、鍼(4名)、整体師(1名)の方々が、日常の勤務や開業の休日を返上し、長年に渡り無料で診療を行っています。
綺麗な待合室などはなく、相談室の屋根のあるところや道路に並べた2、3名が座れる椅子がその代わりとなっています。雨が降っている時には軒先で診察を待つこともあります。
「診てもらいたい人」という呼び掛けに、名前を記入してもらい順番を待ちます。名前を呼ばれて入室する時に、又は帰り際に、多くの方が診察室のコーナーに飾られている仲間の遺影にお線香をあげ、手を合わせています。時に遺影と会話している姿を見ます。
この<診療室のコーナーに遺影を飾ること>は、ある人が「自分が死んでもここに飾ってもらったら、忘れられない」と話したことばに端を発しています。
室内には2つの診察台と血圧計やカルテの棚などがあり、その中ですれ違うのには熟練を要し、時には酸欠(そんなことはないが)状態になるのではないかと思うほどに狭く感じられる時があります。
咳、鼻水、のどが痛い、頭が痛い、胃が痛い、食べ物があっても食欲がない、吐く、下痢、下血、血圧を測って、フラフラする、眠れない、飲みすぎ、などおじさんたちの訴えはいろいろです。
中には周囲の人が「ほっとけない」と親切に連れて来られた方が重篤な症状の時があり、その場合、ケースワーカーその他の人々の協力の下、まず「ご本人がどうしたいか?」そして「どういう治療が可能か」、「そのために必要となる公的な援助を受けるためにはどうしたらよいか」を相談します。
同じ薬なのに、「ここの薬でなければだめだ」と話す方が何人もいますが、これはどういうことを意味するのでしょうか?
高速道路の下が寝床であるために、騒音で眠れず、一服の睡眠薬が1枚の毛布代わりになることがあります。ドヤでは、風邪薬がお守りになることがあるのです。
一人ひとりの訴えによく耳を傾け、このクリニックの私たちのできることを説明して、又ここに見える人たちの協力によって、無料の山友クリニックは今日もいろんな人々の出会いの場になっています。
| 曜日 | 内容 |
|---|---|
| 月曜日 | 精神科、針灸 |
| 火曜日 | 整体、内科 |
| 水曜日 | 外科、内科、針灸 |
| 木曜日 | 精神科、外科、内科、針灸 |
| 金曜日 | 皮膚科、整形外科、内科 |
| 土曜日 | (第3のみ)内科 (第4のみ)泌尿器科 |
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