まとめ

 この「歯っぴ−くらぶ」には、シバタ歯科のスタッフとして、毎回歯科医師が2〜4人、歯科衛生士が6

人〜12人、その他歯科助手・託児係・消毒係・事務関係で毎回10人くらいが関係していました。通常の

診療を継続しながら「歯っぴ−くらぶ」を実行するのですから多少の無理はありますが、歯科衛生士経験

10年以上のベテラン組と、入局してまだ日の浅い新人組とが中心となって、企画から演出まで、すべて委

せられて推進しました。

 事前に何回も打ち合わせを行い、実施手順をよく決めていたにもかかわらず、各所で不手際もありました

が、一回終了ごとに反省会を開き、次回はより一層奮起するよう誓い合って進めました。

 初年度の教室としては成功裏に終了できたと自負するとともに、院内のチ−ムワ−ク向上にもたいへん役

だったと思います。参加者が笑顔であいさつされながら帰って行かれるのを見送り、私たちは日常の診療室

で味わうことのない充実感と快い疲労感を覚えました。

 次回は、これまでの6回の教室を基に反省と検討を行い、実施内容・対象者・実施回数などについて改め

て組み立てます。同じ人たちに実施内容をステップアップしながら深く指導していく方法と、同じ内容を繰

り返し実施して、少しでも多くの人に参加してもらう方法とのバランス、対象外の子どもたちにはどのよう

に取り組んだらよいかなども今後の課題です。

 その中で、今後特に力を入れていきたいことは、妊産婦の口腔内への関心を高め、赤ちゃんが生まれる前

から赤ちゃんの歯へのかかわりを持ってもらうよう、啓蒙していくことです。現実に、市内のある助産院か

ら助産院に来ている妊婦さんに対して、歯の健康教室を実施してほしいとの要望もあり、「パパママ教室」

や「新前ママ教室」などの企画もあります。

 また、歯の教育指導がまったくない幼稚園児の母親から「うちの幼稚園でも、ぜひ実施してほしい」とい

う声もあり、「出張歯っぴ−くらぶ」も考えています。

 子どもの成長過程で、年齢に応じた歯科保健指導と定期的な検診が受けられ、しかも、一生を通して歯の

メインテナンスができるよう、私たち歯科衛生士としての役割を十分発揮していきたいと思っています。

 最後に、幸田あけぼの幼稚園の園長先生をはじめ、終始ご協力いただいた役員の皆様に深く御礼申しあげ

ます。また、松本歯科大学名誉教授・橋本京一先生にはご講演のほか、本稿の発表つきましてもご懇切なご

指導を賜りありがとうございました。


 参考文献

1 熊谷ふじ子、熊谷崇:科学的な齲蝕予防への提言氈|カリエスリスクの判定と対応、歯科衛生士、

  18(4)、12-25、1994.

2 熊谷ふじ子、熊谷崇:科学的な齲蝕予防への提言−カリエスリスクの判定と対応、歯科衛生士、

  18(5)、14-28、1994.3 

  Douglas Bratthall:A PRACTICAL GUIDE TO THE ASSESSMENT OF CARIES RISK、

  柳澤いづみ・鈴木章・真木吉信訳編:カリエスリスク判定のてびき 、1994-10.