* 原理 *
LFB(Luxol Fast
Blue)とミエリンの特異的な親和性を利用し、髄鞘を染色し、その後クレシル紫で神経細胞にニッスル染色を施したものである。
* 試薬 *
o 0.1%ルクソールファースト青液
ルクソールファースト青 0.1
95%エタノール 100ml
10%酢酸水 0.5ml
o 95%エタノール
o 0.05%炭酸リチウム水溶液
o 70%エタノール
o 0.1%クレシル紫液
クレシル紫 0.1g
蒸留水 100ml
使用時に10%酢酸水を15滴滴下し濾過す
る。
* 染色結果*
髄鞘 … 青色
ニッスル小体、核 … 紫色
神経細胞の核小体 … 深青色
* 方法 *
1. 脱パラ、95%アルコール
2. 0.1%ルクソールファースト青液
(58〜60℃、1晩)
3. 95%エタノール
4. 蒸留水
5. 0.05%炭酸リチウム水溶液で分別
6. 70%エタノール I・II で分別
白質 … 青
灰白質 … 白
7. 蒸留水 I・II
8. 0.1%クレシル紫液(5〜8分)
9. 95%エタノールで分別
10. 100%エタノール
11. 透徹、封入
※0.1%ルクソールファースト青液染色後
は室温で1〜2時間放冷する。
※0.1%クレシル紫液はあらかじめ37℃に
温めておく。
※胎児、新生児期、幼児期と発育する過
程において、髄鞘の形成が脳の部分に
よって早い部分と遅くて不充分な部分
が あり、そこを髄鞘染色しても染まら
ないのが普通である。
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