KiLL MACers! 1999
01/20 /99  
マッカー
  凄惨 たる旭日
 

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お年始     
 元旦の 朝もはよから 仕事して 「未明」という名の 昼をこそ知る
 おそまつ。──うーん、ホントに「おそまつ」だ。
 ……というわけで、元日は、太陽が南中する手前に、手の甲をこすりながら、郵便受けを見に行くと、そこには、輪ゴムで縛られた紙の束が鎮座していました。嗚呼。
 一枚、二枚と、まるで皿を数えるかのごとくめくってゆくと、とある高名な翻訳者の方──御名を出せば、誰もが「ああ、あの人」と言うであろう、いま本朝においては藤原紀香の次ぐらいに有名で、さらには「日本で出版されているメリケン・エンタテインメント小説の半分以上は、この人が翻訳している」とも噂される方(あ、ごめんなさい、ぶたないでぇ)──から、丁寧にも賀状をいただいておりました。そして、そこには「KiLL MACerのページはやめるでないぞえ」との勅命が、御手によって記されていたのでありました(勅命ってこたァねえか……)。
 こうなると、致し方ない。いや、もちろん、辞める気なんぞないことは、こないだ書いたばかりなので、問題は、新年度分をいつやるかということに絞られるのであった。
 んでもって、とりあえず、始めたというわけですね。はい。

所詮その程度のユーザども  
 かの、腐った果物のマークを掲げる会社が、年頭に、うすらたわけどもに、向精神剤を打ち込むような発表をするのは、恒例のことで、もう、いーかげん、相手にするのもヤになってるのだけれども、例年にも増して、今回のは、すさまじかった(なんのかんの言いながら、相手にしとるがな。わはは)
 かのiMacの微細なスペックアップと価格ダウンは、すでにして予測されていた通りであったのだが、で、結局、なにをやらかしたのかというと、「色を増やした」んだと。「うちのノータリンなユーザどもは、ちょっとした機能の向上とか、そんなものよりも、色のバリエ〜ションを増やしてやった方が、ありがたがるんだよ」ということだと。これは、わたしが考えたことではない。実際に、発表で、そう言っているんだから、これはもう、見事という他ない。
 これは、かの企業の宣言であると言える。「われわれは、すでに、革新に関しては、期待しない。ばかったれ相手のショーバイと言われようとも、株価維持のためには、いまだ存在し続けるドアホどもをターゲットとする」と、言っているのだ。
 発表された、ハイスペック(だとよ、ケッ)・マシンに関しても同様である。あのチャンチキ「灯油も入ります」マシンを仕事に使えるとでも盲信し、顔面にクソを貼り付けたまま笑ってる連中が、いちばん知りたいのは、石のスピードなんかじゃなくて、アプリケーションの実効スピードと、その安定性に決まってるんじゃないのか? それも、5億年前から。
 もちろん、そのPower Macintosh G3の形については、もはや言及するのもためらわれるほどの「無意味さ」全開である。いまにいたるまで、内部アクセスの簡易性に関して確実に意識的でなかったというのは、要するに「ユーザはバカどもばかりだから気が付かないだろう」と言っていたに等しい。「自社の車のオーナーは、エンジンが前に付いているのか後に付いているのか知らないような、構造に関しては無知の連中ばかり」だと言ってる自動車メーカのようなもんだ。そんでもって、実際、似たようなモンだから、仕方ねーさね。
 なにしろ「力マック」って言うくらいだから、ボードに餅でもへばりついてるんだろうて。

経年変化について   
 いま、「未来のクルマ」と称して、『流星号』をプレゼンしてきたら、はたして、そのスーパージェッターくんは、どんな眼で見られるであろうか。
 CFの言い草じゃあないが、世に溢れるコンピュータの筐体の色は、確かにヴァリエイションにも、センスにも欠けている。しかし、なにゆえにその色をメインとして選択しているのかといえば、「無駄な自己主張」をさせないことにある。「そんな、くだんねえことに血道をあげるヒマあるんだったら、まともな仕事してみいや」ということだ。
 いま、ベルボトムを見て感じる気色悪さは、それが経年変化に耐えなかったからである。いま、ファーラーのパンツはいて、リバティベルのダウンジャケットを着ている人間がいないのは、それが経年変化に耐えなかったからである。これが、ボートハウスのトレーナーまで行っちゃうと、それはそれで、笑いを提供できるのであるが、これは、経年変化の波を前提にしないと、笑いとはならない。
 コンピュータに限らず、多くの製品が、この「経年変化」を考慮しないことによって、一時的な享楽を享受する。もちろん、それでもいいとは思うのだ。しかし、そんな、下賎で、ノータリンで、アッパラパーな方策を選択したという時点で、そいつは、「軽蔑されてしかるべき存在」だと、わたしが言ってもいいと思うな。もちろん、言ってるんですがね。

マッカーについて   
 可哀相な連中。
 相互依存判断体質でしかない連中。
 ニューヨークのメシは、まずいと言ってしまう連中。
 ラーメン博物館のラーメンならうまいと思ってしまう連中。
 「タイタニック」程度の映画を見て、人生を考え直したくそオンナ連中。
 あの、きたならしいスケルトンボディのマシンを躊躇なく購入できる連中。

 ばあか。
   
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