Vol.2 「インターネットで購入した」

 前回、イタリアのla Pavoni社のエスプレッソマシンが欲しいと書いたけれど、あれから約半年後、ようやく念願叶ってla Pavoni社製のエスプレッソマシンを手に入れることができた。

 といっても、ワタシが購入したのはあの「Professional」ではなく、その弟分にあたる「Europiccola」というモデル。兄貴分と比べると、外観がちょっと華奢な印象で頼りない気もするけれど、実際は基本性能の変わらない小容量バージョンである。ワタシが購入した米国の通販サイト「W.L.Moore」からの購入価格はアメリカ国内への送料込みで$425.00-。国内価格を思えば格安を通り越して馬鹿安と言っても過言ではないだろう。(このサイトは残念なことにクローズドとなってしまった。)

 現在、ワタシの知る範囲に於いてはこの「Europiccora」を日本国内で販売している店は皆無だ。唯一la Pavoni製品を取り扱っているイタリア商事(株)は、上級モデルの「Professional」しか取り扱いを行なっていないし、他に何かしらの手段を講じて国内で販売している店舗も存在しないようだ。

 だが、諦めるのは早い。インターネットの醍醐味であるサーチエンジンを駆使して探しまくった結果、イタリアの通販サイト"La Gondra"では、日本からのオーダーでも「Europiccora」の購入が可能である事が判明した。「Europiccora」の最も価格の安いモデル(ベース部分がつや消しの黒で塗装されている)はわずか$358.00-(送料別)である。この程度の金額なら、ちょっと気の利いたコーヒーメーカーと大差はないし、日本での「Professional」の販売価格(\148,000-+Tax)を思えば、実にリーズナブルじゃないか。"La Gondra"では他にも日本未輸入のla Pavoni製品が数多くラインナップされており、また年間を通して国際送料無料キャンペーンなどもおこなっているので要チェックである。

「Professional」&「Europiccora」比較表
「Professional」 「Europiccora」
サイズ(cm) 20(w)×30(H)×29(D) 20(w)×30(H)×29(D)
重量 5.5kg 5kg
ボイラータンク容量 1600cc(約8杯分) 800cc(約4杯分)
ボイラー内圧力 7-8気圧 7-8気圧
抽出時圧力 約15気圧 約15気圧
圧力計 有り 無し
ヒーター出力 1000w 1000w
加熱時間 3-5分 5-10分

 ・・・というように、大きな違いはタンク容量と圧力計の有無だけである。エスプレッソを抽出するにあたって最も肝心な点は、ボイラータンク内の圧力だ。両モデルを比較した場合、タンク容量は違えど内部圧力は同じなので、性能的に見て同等と判断して良いだろう。また、圧力計は飾りとしての意味合いが強いので、実用上の存在価値は無いに等しい。エスプレッソを抽出するのに最適な内部圧力に達した段階で、サーモスタットが自動的にメインヒーターからサブヒーターに切り替えてくれるので、圧力計は必要ないのである。(内部圧力は湯温と相関関係にあります、念のため。)

 さて、御家庭用エスプレッソマシンとしてお奨めできるのは、やはり何といっても「la Pavoni」であるが、これを入手するのはちょっと面倒だったり、やや経済的負担が大きかったりするのが難である。そこで、比較的入手しやすいエスプレッソマシンも紹介しておこう。カリタが扱っているポルトガルBRIEL社の「First Class」というエスプレッソマシンだ。コイツは市中のドトールコーヒーやデパートなどで容易に入手でき、価格はだいたい¥14,800-ぐらい。プロダクトデザインはまったくのロクデナシだが、加圧ポンプによる14気圧で抽出できる本格派なので、プライスパフォーマンスは評価できる。とりあえずはエスプレッソの第一歩を此処から始めてみるのも悪くないかもしれない。

 だが、電動ポンプを使用するエスプレッソマシンと、ボイラー加圧式のla Pavoniでは、同じコーヒーパウダーを使って淹れたとしても、味が決定的に違ってくるので御注意を。Espressoとは、実に奥の深いものなのである。

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