体感音響研究所


医療・受容的音楽療法













ボディソニックの技術開発
ボディソニックの研究
ボディソニック効果の探求

 

  bodysonic laboratory



      ボディソニックが
      音楽療法用として満たすべき性能と
      受容的音楽療法の研究・臨床報告例

 

小松 明 日本バイオミュージック学会 幹事  

はじめに

   ボディソニックを搭載した外科手術台による
   局麻術中写真  済生会横浜市南部病院

 ボディソニック(体感音響装置)を応用した受容的音楽療法の研究・臨床報告が多数行なわれている。これらを成立させるためには、ボディソニックが音楽療法用としての性能を満たしていることが重要である。
 ボディソニックは、ただ振動を与えさえすればよいというような単純なものではない。その効果が十分に発揮されるためには、ヒトの聴覚振動心理・生理をふまえた高度な技術と 周到に設計された高い性能・クォリティが要求される。
 振動トランスデューサを取り付けて振動しさえすれば ボディソニックと考えるような、粗雑な考え方は厳に排除されなければならない。
 本稿では、ボディソニックが音楽療法用として満たすべき性能について述べ、それを応用した受容的音楽療法の研究・臨床報告例を紹介する。最後にその作用機序についても若干の考察を試みる。

医療用ベッドパッド     

 

 ボディソニックを応用した受容的音楽療法は、心療内科領域1-12)老年医学領域13)、末期医療領域14)人工透析15-18)血液透析中における音楽療法の試み15)成分献血19-20)外科領域21-23)ストーマケァ24) 歯科25) 、産科26)など、医学の分野で多くの 研究・臨床報告がある。

ボディソニック(体感音響装置)搭載の医療用ベッドパッドシステム それらの臨床例を見ると、音楽の癒しによる患者の不安やストレスの緩和が症状の改善に良い効果をもたらしている例が多い。
 ターミナルケア(末期医療)の臨床例では、モルヒネを主とする薬物投与量の減少、便秘の改善、褥瘡発生の回避なども指摘されており、音楽振動が持つ独特の生理的効果として注目される。
 また、障害児への応用27) や誘眠の効果28-29) などの報告もあり、基礎研究的な報告30-33) も行なわれている。

 

ボディソニックを搭載した 医療用ベッドパッドシステム

 医療用ベッドのマットレスの上に 「ボディソニックベッドパッド」 を敷くだけで、ボディソニック・ベッドにすることができる。枕の部分に専用スピーカがセットされている。
 音楽聴取用の信号処理のほか メンタルバイブレーション 機能も搭載されており、人工透析、外科領域での術前術後の不安や痛みの緩和、ターミナルケア、ストーマケア など、多くの領域で音楽療法用に使用され、文献も多い。   [使用 ボディソニック・トランスデューサは SCP-6018

 

振動トランスデューサ  

1.振動トランスデューサの開発とボディソニック

各種ボディソニックトランスデューサ

各種ボディソニックトランスデューサ

 筆者は 1960年代から70年代にかけて、壁、天井、床面など振動可能な板面を直接振動させ、壁や天井全体から音響再生をする エコニックサウンド・トランスデューサ34-35)GTボ−ドスピーカ36)などを開発、製品化した。
 これらのトランスデューサは、動電形の電気−機械振動変換器であり、本来の音響再生の他、大学研究室などで特殊な小型振動加振器として研究用に使われるなど、思いがけない形での応用がなされた。後にボディソニックの開発にあたり、このトランスデューサが重要なキーテクノロジーとなった。

 

 1972年、糸川英夫博士(ロケット工学の権威でチェリスト)は ボーンコンダクション理論 による提言37)を行った。この提言を受けて数社がボディソニックの開発に取り掛かかったが、トランスデューサの技術を持たなかったことから、振動の発生には低音用スピーカ(ウーハ)が使用された。
 しかし振動の発生手段としてスピーカを使用することは、振動発生に付随する発音が大きくなる弊害や、装置が大型化するなど、性能上の問題があり、わが国の住宅事情などにも合わなかったので、製品化は成功しなかった。
 こうした中で、その最も強力な推進者となったのは、パイオニアの創業者、故・松本望会長であった。筆者はトランスデューサの技術ノウハウや特許などを持つことから、松本会長に手繰り寄せられ、ボディソニックの開発に関わることとなった38)

 

 1978年、ボディソニックトランスデューサ  SC-6024  を開発。 ボディソニック用として使用するには不便だった振動トランスデューサ(電気−機械振動変換器)を、ボディソニック用に特化する技術開発を行い、ボディソニック専用の「ボディソニックトランスデューサ SC-6024」が誕生した。
 ボディソニックトランスデューサ は、ボディソニック(体感音響装置)の キーデバイスとなり、その応用技術開発を加速し、ボディソニック製品の開発を加速した。

 

 1981年 ボディソニックトランスデューサ SCP-6018 を開発。 薄型形状の ボディソニックトランスデューサ SCP-6018 は、医療・音楽療法用教育用 にも多数応用された。
 そのほか、カーステレオ用ボディソニック・オーディオクッションボディソニック・フロアパネルボディソニック・チェア 、レジャーホテル用のボディソニック・システム など、その応用範囲は広範で多彩であり、圧倒的多数の使用実績がある。

 

 1984年 ボディソニックトランスデューサ SC-8032 を開発。 SC-8032 は エアロビクススタジオ、各種施設、博覧会などに多用された床振動方式ボディソニック用の強力形トランスデューサ。ディスコにも使用され、かの “ジュリアナ東京” のフロアには SC-8032 が1328個使用された。
 SC-8032は過酷な使用条件に耐える床駆動用ボディソニックトランスデューサの名器として絶大な信頼を得ていた。

 

 1998年には 低音域を十分に再現可能な高効率、高性能なボディソニックトランスデューサ Vt7 を開発。2001年には小形・高性能の振動トランスデューサ Vp6 を開発した。さらに 2008年には小形、高効率、高出力の、高性能 最新鋭振動トランスデューサ SCP-6024 を開発・製品化した。これらの高性能トランスデューサの開発によって 振動音楽 を実現することが可能になった。

2.音楽療法用のハードウエア

2.1 副作用が少なく効果の高い体感振動の付与方法

 体感振動は単純に付与すると、あるパーセンテージで悪心(吐き気)などの副作用が起る虞がある。これらの副作用を避け、心地よいリラクセーション感を得るためには、下記に述べる細心の配慮が必要である。
 同じ振動でもその目的、身体への駆動部位、駆動の仕方の違いによって、その効果は大きく異なってくる。副作用のない心地よい振動感の得られる"ボディソニック"を作ることによって、音楽療法で高い効果を示すことを可能にした。以下に述べることは筆者が膨大な実験・研究の中から見いだしてきたものである。

 体感振動の場合、リラクセーションや陶酔感など心地よさが重要であるが、局所的な振動では心地よさを得にくい(陶酔感、リラクセーション感が得られにくい)。この場合は全身的な振動ほど心地よく、陶酔感、リラクセーション感がもたらされる。しかし全身的な振動であっても、振動分布が均一な振動は吐き気を催すことがあり、あるパーセンテージの人が顕著にこの傾向を示す。特に胃の後辺りを振動駆動すると吐き気を催す確率が高くなる。

 
 

      図1 振動付与分布のイメージ図

            色の濃淡が振動の強弱分布を表している
                   (色の濃い所ほど振動が強い)

 

 図1に示すように、振動分布の要所は、ヒトの官能特性に合わせて、肩、腰、座部、膨らはぎ、足部に、あるバランスで振動分布を構成し、振動は均一ではなく濃淡があるようにする(色の濃い所ほど振動が強い)。振動に濃淡がありながら、体感者が"全身的である"と感じるようにすると高い効果が得られる。胃の後の振動駆動は避ける
 ボディソニックは、こうしたことに細心の注意を払うことによって、心地よい振動感、リラクセーションの効果を実現している。

 図2〜4にボディソニックのトランスデューサの配置の1例50)を示す。用途により、トランスデューサの配置が異なるのは、ベッド、椅子などの構造が持つ物理的振動特性の違いによる。良い効果を得るためには高度なノウハウを必要とし、音楽振動(体感音響振動)を適切に付与することが必要である。

 ボディソニックにおいては、図1のような振動分布を構成することによって、吐き気を催すことがなく、心地よい振動感、リラクセーション感が得られるように設計されており、長時間使用しても、問題がないようになっている。それは別稿の 3.2.2 人工透析 の症例で、吐き気、嘔吐の減少が指摘されていることにも現れている。

2.2 音楽の特性に合わせた信号処理

 体感振動に必要な約150Hz以下の周波数成分は、音楽の種類、楽器編成、録音状態などさまざまな違いにより、大きなレベル差が生じる。バスドラムやエレキベースなどを使用するポピュラー音楽では、比較的十分な低音成分が得られ易いが、アコースティック楽器を使用するクラシック音楽では、体感振動として使用可能な低音成分レベルの低い場合が多く、十分な体感振動の効果を出しにくい場合が多い。このように音楽を使用して体感振動を得る場合は大きなばらつきが出てくる。
 また、ポピュラー音楽などに於けるバスドラムの音は、ずば抜けてピークレベルが高く、これに振動レベルを合わせると他の楽器の振動レベルが低くなり過ぎる。他の楽器で適当な振動レベルにすると、バスドラムのピークレベルでアンプが飽和し歪みが発生する。歪みが発生しないようにするにはアンプのパワーを上げれば良いが、振動出力強度が過大になりやすい。過大な振動出力は人体に有害であり副作用を引き起こす虞が出てくる。
 こうした問題を解決するために、音楽信号を適切にイコライジング処理した後、レベル圧縮回路で音楽の種類などの違いによる低音レベルの差を圧縮し、リミッタ回路によってバスドラムなどの高いピークレベルを押さえる。そして適切な特性を持つ低域通過フィルタにより低音成分を取り出す39)
 ボディソニックにおいては、このような信号処理によって、音楽の種類などによるばらつきを押さえ、副作用を起こすこともなく、より良い体感振動の効果が得られるように設計されている。これらは筆者が膨大な実験・研究の中から見いだしてきたものである。
  音楽の特性に合わせた信号処理回路
 
 上図に 音楽の特性に合わせた信号処理回路 のブロックダイヤグラムを示す。詳細は下記のファイルを参照されたい。
 
   リンク  ボディソニック プロセッサ 音楽用信号処理回路 編
         オーディオ信号から ボディソニック用の振動信号を得る信号処理回路技術
 
 更に必要によっては、音楽信号からいくつかのパラメータを抽出し、そのパラメータによって振動信号を合成するシンセサイザ方式の信号処理50)も行なわれる。
 以上に述べたように、筆者が開発してきたボディソニックは、適切な振動構造と信号処理によって吐き気などの副作用がなく、心地よい適切な振動レベルで高い振動効果を実現し、音楽療法で高い効果を示すことを可能にしている。これらが欧米における振動音響療法の装置とは異なる点である。

3.ボディソニックを使用した受容的音楽療法の臨床例
   − 音楽による癒しが症状の改善にも効果をもたらしている −

 ボディソニックを使用した受容的音楽療法の臨床例を見ると、治療としてのみならず、音楽の癒しによる患者の不安やストレスの緩和が、症状の改善に良い効果をもたらしている例が多い。そうした臨床例のいくつかを紹介し、その心理的、生理的効果の機序に触れてみたい。

3.1 治療的音楽療法 心療内科領域

 我が国は '80年代、ストレス社会に突入した。企業は急激にOA化を進めテクノストレスなどが深刻な状況を作り出していた。受験戦争も社会問題になっていた。こうした状況下で、心身症、神経症、不登校児の増加、過労死など、ストレスに起因する病を多発させた。

ボディソニックリフレッシュ1

 心療内科領域での受容的音楽療法の研究・臨床例は、「うつ状態に音楽療法的接近を試みた1例1)、「うつ症状の治療に音楽療法を併用した1例2)、「心身医学領域における音楽療法の試み−受動的音楽療法の適用と限界について」3)、「頭頸部の不定愁訴に対して音楽療法を施行した1例」4)
摂食障害患者の過食衝動に対する音楽の活用の試み5)、「摂食障害患者に対する音楽療法の試み(2)」7)、「音楽が健常人に及ぼす生理学的変化に関する検討(第1報)」8)、「過敏性腸症候群に対する音楽療法」9)、「在日外国人のストレス管理の一手段としての音楽の活用の試み」10)、「心療内科クリニックにおける音楽療法の試み」11)、高齢者に対する音楽療法の試み」12)など、東邦大学心療内科・筒井教授らの数多い研究・臨床報告がある。
 横浜労災病院心療内科・山本先生の「不登校症例に対する音楽療法の活用6)も報告されている。方法としては、リラクセーション効果のある椅子形のボディソニック・リフレッシュ1を使用した例が多い。
 東邦大学心療内科では、音楽療法導入前に対象者の状態を十分に把握し検討した上で、音楽療法が適した患者のみに行われ、治療の目標となるゴールを設定し、治療方針を決定の後に音楽療法セッションを行っている。カウンセリングはもとより、ケースによって自律訓練法、バイオフィードバック療法、薬物投与などと、音楽療法を併用する高度に治療的な音楽療法である。
 心療内科領域での振動音響療法、体感振動療法は、筒井教授らによる東邦大学心療内科でのボディソニックによる受容的音楽療法の研究・臨床報告は、質、量ともに群を抜いており、その業績が評価されている。

3.2 音楽の癒しが症状を改善

 音楽療法は治療的な面だけでなく癒しが重要な意味を持つ。病は生理的にも精神的にも苦痛や不快感を伴う。また医療での手術や内視鏡検査、人工透析なども苦痛や不快感がともなう。こうした医療の場で、音楽の癒しが症状の改善などに良い効果をもたらすことが、以下の項で紹介する臨床例にも表れている。
 成分献血でVVR注2の発生がゼロになった。人工透析で吐き気、嘔吐が少なくなり、血圧変動が軽減した。ストーマ・ケアで下痢・便秘などの便の性状によるトラブルがなく便のコントロールが得られた。末期医療でモルヒネを主とする薬物の投与量が減少し、便秘の改善と褥瘡の予防効果が指摘されたなど、様々な効果が見られる。
 使用する音楽は演歌もあればクラシックもありで、患者の好む曲を使用する例が多い。また、音楽が趣味の患者の場合に効果が大きいようである。

3.2.1 成分献血

 大阪府赤十字血液センターの小林医師らは、成分献血注1に音楽療法を採り入れ「成分献血における音楽の心理的効果について」19)と、「成分献血における振動を伴う音楽の心理学的効果」20)を報告している。

  ボディソニックを搭載した献血台

   (日本赤十字社北大阪血液センター)

 上記文献によると、血液凝固因子製剤の国内自給のため成分献血を推進しているが、大きな問題は穿刺を伴った約1時間の拘束である。そこで、ドナー(献血者)が、できるだけ快適にリラックスして採血時間が短く感じられるよう、成分献血用ドナーチェアに特別製のボディソニックを搭載した。
 ドナーは好みの曲を選びボディソニックで音楽を聴きながら成分献血をする。
 成分献血者から 142名を無作為抽出し、アンケート調査した結果、初回者では 100%、経験者では94%が「好む」と回答している。 皮膚温、GSR(指の皮膚電気抵抗)の測定データでも音楽を聴く方がリラックスしていることを裏付けた20)
 オープン採血(学校や企業への出張採血)では、センター採血と異なり、採血環境の条件がよくない場合が多い。ドナーに対する精神的環境がよくない場合にVVR注2などの発生が起こり易いが、ボディソニックを採用してからはVVRの発生がゼロになった19)と報告しており、音楽による精神的環境の改善の効果として注目される。                  3.2.3 人工透析

3.2.2 人工透析

 大阪府立病院注3人工透析室の表氏らは「血液透析中における音楽療法の試み」15)を報告している。また「大阪府立病院人工透析室での音楽利用」16)でも紹介されている。

  ボディソニック搭載の人工透析椅子

     聖路加国際病院・人工透析室

 上記文献によれば、音楽療法で精神的に安定することによって 吐き気、嘔吐が少なくなり、血圧変動が軽減し、腹痛・倦怠感など愁訴が減少するなどの改善の効果がみられた。
 透析中、愁訴の多い維持透析患者10例について、各患者に医療用ベッドパッドタイプのボディソニック(写真2)を使用した音楽療法を行い、その前後の心理調査・透析経過比較・施行後の患者へのアンケートによって有効性を評価したところ、8例で不安度の改善や血圧変動・不定愁訴の軽減が認められた。
 使用する音楽は病院でも用意しているが、患者に好きなテープを持ってきてもらうのを基本にしているとのことである。
 聖路加国際病院の人工透析室では医療用ベッドパッドタイプボディソニックと、特別設計のボディソニック搭載の透析椅子も使用されており、土屋氏らの「慢性透析患者・透析中の音楽併用の試み」や篠田教授の「音楽療法:慢性疾患、特に透析患者への応用」17)が報告されている。

3.2.3 ストーマ・ケア

 横浜市立市民病院の榎澤氏らは「人工肛門造設患者の術前・術後における精神的、肉体的慰撫の試み」24)で、ストーマ・ケアに音楽療法を採り入れた臨床例の報告をしている。
 上記文献によると、同病院では特製のベッドパッドタイプのボディソニック(写真2)をターミナル患者に用いて、メンタルな面だけでなく、褥瘡の防止、便通の改善に効果のある経験から、人工肛門(ストーマ)造設患者に音楽療法を導入した。

ベッドパットタイプの体感音響装置

ベッドパッドタイプの     
医療用ボディソニックシステム

 直腸癌手術で行われる人工肛門造設患者にとって、手術に対する不安や術後のボディイメージの変化は、時にはショックや抑鬱状態を招く。ストーマ受容の困難やセルフケアの自立を阻み、社会や家庭復帰の遅滞をもたらすと考えられる。
 このようなことが予測された患者に、音楽により精神的慰撫をはかる目的でベッドパッドタイプのボディソニックを使用した。
 その結果、音楽と体感音響振動のもたらす効果や、音楽を通じて患者、家族、医療者が疾患以外に共通の話題をもって接することにより、患者は疾患のみに囚われず自分の気持ちを外に発散することができ、精神的安定がはかられた。
 ストーマ・ケアで大きな課題となる下痢・便秘などの便の性状によるトラブルが全くなく、便の出始めから軟便で、やや軟便から普通便の排泄が見られ、便のコントロールが得られてセルフケアの自立も早く、速やかな家庭復帰がなされた。人工肛門造設患者にとって、下痢・便秘などの便の性状によるトラブルは切実な問題であるが、それがスムーズであったことは注目される。


3.2.4 大腸回盲部切除術と便のコントロール

 便のコントロールでは、筆者自身、大腸回盲部(小腸と大腸がつながる部分)腫瘍切除術で'94年に東京女子医大病院消化器病センターに入院し、小腸の一部と大腸を20センチほど切除したが、ボディソニックの使用によって、排ガス、排便が、周りの患者に比べてスムーズであったことを経験している。

小形ボディソニック・MX-1

 入院時、秘かに小形のボディソニック・MX-1とCDを30枚ほどを持ち込み使用したが、術後3日目の朝には排ガスがあり、その日の午後には排便があった。
 手術直後の痛みの中ではボディソニックの振動は傷の痛みに響いて使えないだろうと術前に思っていたが、手術直後ほど振動は強い方が苦痛や痛みを和らげた。これは意外で、実際に体験しなければ分からないことであった。また聴く音楽が、病状の変化とともに変わっていったことが自身でも興味深かった。
 手術直後はボディソニックで振動の良く出る音楽、病状の回復とともに聴き馴れた曲になった。普段聴いている曲であるが、シェーンベルクなどの現代音楽は退院間際でなければ とても聴けなかった。この辺りが芸術音楽と癒しの音楽の特質の違いであろう。

3.2.5 ターミナルケア(末期医療)

 横浜市立市民病院の岩谷氏らは「末期患者に対する音楽療法の試み」14)を報告している。この文献によれば '90年以来、主として癌末期患者のトータルペインの緩和、QOLの向上を目的として、当時この領域では、まだ前例のなかったボディソニック(ベッドパッドタイプ)による音楽療法を導入し22例に実施した。使用した特製のベッドパットタイプ医療用ボディソニックを、図1、2および 写真1、2 に示す。
 大方の例で、不安、痛みからくる鬱状態が軽快し、また、全例に便秘の改善、褥瘡(床ずれ)発生の回避が得られた。また、モルヒネを主とする薬物の投与量が減少したことも指摘されている。
   

 ここには書ききれないが個々の臨床例では、様々な苦しみや葛藤があり、末期医療では音楽による癒しは特に重要である。
 音楽療法を強いて一言でいえば[音楽の機能を利用した心理療法]ともいわれる。不安、痛みからくる鬱状態が軽快したことは心理療法としての効果といえる。モルヒネを主とする薬物の投与量が減少したことは、痛みが緩和されていることを示している。
 しかし、便秘の改善と褥瘡の予防効果も指摘されている事実は、心理療法のみならず、直接生理的効果を及ぼしていると考えられ注目される。
 末期医療という、体動の制限・抑制が持続した期間から見て、当然、仙骨部などに発生することが予想された褥瘡が全く認められなかったこと。便秘の改善が全例に認められたこと。これは体音響装置による音楽の体感音響振動が直接的に生理的効果を及ぼしているものとも考えられる。これに関連しては細胞レベルでの効果の示唆54)もある。

3.2.6 外科、歯科

   ボディソニックを搭載した外科手術台

     (済生会横浜市南部病院・手術室)

 外科領域では、術前、術後、術中があり、術前では「子宮摘出術を受ける患者の術前不安の緩和・その1」23)および「その2」がある。
 術後では先に紹介した「ストーマケア」24)などがある。前項で紹介した「末期患者に対する音楽療法の試み」14)も癌の手術をしているので術後と捉えることもできる。
 術中では局所麻酔手術時にボディソニックを搭載した外科手術台(写真4)を使用した「意識下で手術を受ける患者へのボディソニックの導入」21)、「形成外科手術患者に対する音楽療法」22)などがある。
 歯科では「体感音響装置(ボディソニック)の歯科領域への応用」25)や、その他の文献がある。歯科治療や、局所麻酔手術などは、全身麻酔と異なり意識がハッキリしているので、緊張や不安がつのる。こうした不安、緊張、痛みの緩和に効果がある。

3.3 臨床例の引用文献について

 いくつかの臨床例を紹介したが、これはあくまでも文献の紹介である。短い文章の中での臨床例の紹介には限界があるし、筆者の知識不足による間違いのあることを恐れる。正確には参考文献の原文を参照されたい。また、研究報告、臨床報告などの文献を引用させて戴いた先生方に深くお礼を申し上げる。

4.聴覚振動心理・生理

 今までに紹介した臨床例では、方法としてボディソニックを使用している。ではなぜボディソニックは受容的音楽療法に効果があるのだろうか。

4.1 人が聴く音の原点は振動を伴っている(意識下に残る胎児期の記憶)

 人間が聴く音の原点は、振動を伴った音を聴いている状態といえる41-42)。声を出している人の背中に触ると、驚ほど声の振動が手に伝わってくる。ドキッドキッと心臓の鼓動も振動として感じられる。このことから、胎児は母親の鼓動や声を、胎内で体感音響振動を伴った音として聴いていることが納得されるだろう。人間の身体は70%ぐらいが水分であり、水や骨は空気よりはるかに振動を良く伝える41)からである。
 母親が健康で情緒が安定している時のリズミカルな鼓動は、胎児に安心感を与える音と振動である。鼓動には1/fゆらぎがある。体感できる音の振動、すなわち体感音響振動が人間に及ぼす効果の最も根源的なことが胎児期の記憶にある。胎児期の記憶につながることは、リラクセーション効果をもたらす。
 母親が発する鼓動や声など胎内音には母親の健康状態、精神状態など、心理的、生理的な情報が含まれている。単なる物理的な振動ではなく「情報を持つ体感音響振動」が胎児に心理的・生理的にさまざまな影響を及ぼす。
 生まれたばかりの赤ちゃんは胎児期の記憶が十分に残っていて、お母さんに抱かれて母親の鼓動や声が振動を伴った音として伝わると安心する。この状態が人間にとって最も心安らぐ、リラクセーションの原点でもあろう。
 人間は成長するにつれて、胎児期のことは忘れてしまうが、意識下には胎児期の記憶が残っており、何かの折に胎児期と同じような状態になると、安心したり快くなったりリラックスする。
 これが「情報を持つ体感音響振動」を伝えるボディソニックによる効果の根源的な要素である。単なる物理的振動であるバイブレータなどとは異なるものである。

4.2 体感音響振動と大脳生理学的視点

 糸川英夫博士(ロケット工学の権威でチェリスト)はボーンコンダクション理論37-39)の中で『楽器を演奏する人は二つの音を聞いている。1つは空気中を伝わってくる音波。もう1つは、楽器から直接振動が聴覚系に伝播されるボーンコンダクションである。音楽の中で聴く人に真の恍惚感を与えるのは、楽器から直接伝わる振動・ボーンコンダクションの方である』と音楽の振動と恍惚感の関係を述べている。この指摘は音楽の直接的な「振動」が、人間の根源的なものに作用することを示唆している。
 恍惚感や陶酔感は高度な知的作業よりも、根源的なものによってもたらされる要素が大きいであろう。これは、知的作業を司る脳の表面の新皮質よりは、脳の内側の古皮質や旧皮質に作用することを意味する。
 古皮質や旧皮質は、生存本能、食欲、性欲、快感、恐怖などヒトが生命を維持していく上で、最もベーシックな部分を司っている。こうしたことを考え合わせると、音楽の直接的な振動は、ヒトの「生物・動物」としての面に影響力があることを示唆している。
 耳から聴いている音は、論理的な面に訴えてくる要素が多く、脳の最も外側の新皮質の左脳の部分に作用する比率が比較的高い。これに対して体感音響振動は、より右脳的であり脳の内側の古皮質、旧皮質にも刺激を与え、意識下の世界にも影響を及ぼし、より情緒的、官能的、本能的な面に作用し、人間の根源的なものに訴えかけてくる41)ウエイトが高く、生理的効果を持つ。

4.3 ボディソニック

 ボディソニックとは、糸川英夫博士のボーンコンダクション理論に基づき、音と同時に、音楽の主として低音成分をトランスデューサ(電気−機械振動変換器)によって体感音響振動に変えて、身体に体感させながら、音楽を聴くリスニングシステム37-39)である。
 体感音響振動を伴った音が印象を強め、音楽の感動や陶酔感を深める。また、胎児期の記憶につながることは、リラクセーション効果をもたらす。体感音響振動が生命の根源に訴える。
 受容的音楽療法に於て、スピーカによって音だけを聴かせるのと、ボディソニックによって、音と同時に体感音響振動を付加するのとでは効果の違いがあるのはこのためであるとも考えられる。リラクセーション効果とともに、誘眠の効果28-29)もある。

4.4 体感音響振動と褥瘡の予防効果

 1.2.5項で紹介した末期医療では、22例すべてに便秘の改善、褥瘡発生の回避が得られたことが指摘されている。人間の心理と生理には密接な関係があり相互に影響するので、何処までが心理的効果でどこまでが生理的効果かは明確に区別しにくい。しかし便秘の改善と褥瘡発生の回避(予防効果)などは生理的な効果と思われる。
 体感音響振動の褥瘡などへの予防効果の作用機序についてはまだ明確ではないが、たいへん注目される。

 筆者らは音楽を「情報を持った振動エネルギー」として捉え、1989年に山梨県工業技術センターのワインセンターで、音楽振動を付与したワインの醸造を行った。その結果、発酵期間の短縮、官能テスト、物理的測定データなどで、通常に醸造したワインとの間に有意差が認められた。そして測定データから音楽振動が、水の分子構造に効果を及ぼしている可能性が窺えた43)
 褥瘡は病気などで長期間寝ていると鬱血など、血液循環が悪くなることによって起こるが、人体は70%が水分であり血液はさらに水分のパーセンテージが高い。音楽振動が水の分子構造に効果を及ぼす可能性があるとすれば、体感音響振動の褥瘡への予防効果に示唆する44)ものがあるのではないかとも思われる。

4.5 痛みを和らげる効果

 ルネッサンス期の音楽療法の記録によれば、坐骨神経痛患者の患部の上でアウロス注4)を演奏させ、直接患部に曲の振動を与えて疼痛を軽減させる治療が行われた45)という。現代でも音楽療法の効果の一つに、痛みを和らげる効果が指摘されている。また、音楽の振動が痛みを和らげる効果は、1.2項で紹介した「大腸回盲部切除術と便のコントロール」や「末期医療」「外科、歯科」などでボディソニックを応用した臨床例に見られる。
 1.2.5項の「末期医療」では、モルヒネを主とする薬物の投与量が減少したことが指摘されており、痛みが緩和されていることを示している。

4.6 体感振動(体感音響振動)と触振動覚の相違について

体感振動については上記のごとく、4.1〜4.6項でに述べた通り、その知覚は右脳的であり生理的である。

4.6.1 触振動覚(Vibrotactile)

 歴史的には、人が感じる振動感覚は"触振動覚(Vibrotactile sensation)"として捉えられてきた。聴覚障害児(者)の音声言語リハビリテーションなどでは、聴覚の補助手段として音声振動を使用するが、音声の振動は言葉を識別するために左脳で処理される。この場合は話し言葉の振動を、手、指先などに付与するのが、最も振動の言語的弁別能力が高く知覚の感度も高い。こうしたことから、指や手以外の身体に振動を付与することはあまり関心が持たれていなかった。弁別能力は高いが、この方法では体感音響振動のようなリラクセーションや陶酔感、生理的な効果は得られない。
 こうしたことから筆者は触振動覚と体感音響振動は区別されるべであるとの立場をとっている。体感音響振動の概念は新しく、あまり一般化していないところがある。

おわりに

 筆者が開発してきたわが国のボディソニックは、高性能な動電形のトランスデューサ(電気−機械振動変換器)の使用と適切な振動分布、高度な信号処理技術によって、音楽のみで効果的な体感振動を発生可能な性能を有している。音楽の多様な周波数成分による振動と、適切な振動分布によって吐き気などを催すことのない(副作用が少ない)ことにより、通常の音楽聴取と同じように、任意の時間聴取することが可能である。
 音楽振動は音楽の旋律、リズム、和声、ダイナミックスなどの音楽の情報を持っており、体感振動と音楽が融合した自然な音楽聴取を可能にするとともに、音楽による体感振動を伴った音が音楽の印象を強め、音楽の感動や陶酔感を深める。こうした効果による音楽の癒しが、医療のさまざまな場面における心身の不安や苦痛の緩和に役立ち、症状の改善にも良い効果をもたらしている。こうしたことが、わが国では、振動音響療法、体感振動療法とは言わずに"ボディソニックによる受容的音楽療法"と捉えられている理由でもあると考えられる。
 それは、振動音響療法が、振動の発生手段としてスピーカを使用し、音楽による振動の不確かさを超えて、30〜120Hzの正弦波の低周波音圧を、治療目的に使用する音楽に混ぜて使用していること。この低周波音圧は特定の症状に特定の周波数を使用していること。特定の臓器、部位に対する共鳴周波数なども使用して非常に高い効果を持つことなどの特長を持つ。その半面、使用に当たっては専門的な注意も必要であること。また、正弦波の低周波音圧を、治療目的に使用する音楽に混ぜて使用するため、低周波音と音楽との干渉(和声的、リズム的干渉による不協和、不自然感)などへの対応も必要であることなどと対照的である。
 音楽振動の利用は、欧米と日本では別の道を辿ってきたにも拘わらず、欧米と日本でほぼ同じ時期に起っており、医学領域での適用が多いこと、リラクセーション効果が高いこと、生理的効果が高いことなど共通することが多く興味深い。
 おわりに、臨床例などの文献を引用させて戴いた先生方に深くお礼を申し上げます。

脚 注

注1) 成分献血 血液凝固因子製剤(血液を原料とする医薬品)に必要な血漿と血小板のみを採血し、赤血球をドナーに返す採血方法。普通の全血では一回の採血が200tであるが、成分採血では1000t分に相当する血漿と血小板の採血ができ、しかもドナーの負担が軽く回復が早い。

 

注2) VVR VASOVAGAL REACTION 血管迷走神経反応。採血に伴う副作用として最も頻度が高く、問題となる症状の一つである。採血に対する献血者の心理的な不安・緊張、あるいは採血による神経生理学的な反応の結果として生じる。VVRの症状は多様であり、気分不良、めまい、あくび、顔面蒼白、熱感など軽度なものから、冷汗、悪心、嘔吐、徐脈、呼吸浅薄、血圧低下をきたし、さらに意識喪失、筋拘縮、痙攣、失禁に至るものまである。

 

注3) 大阪府立病院 基幹病院として導入患者や合併症を持つ患者、大きな手術を必要とする難しい患者を扱っているので、患者のストレスの軽減は他の人工透析施設におけるよりも一層重要。3〜6ヶ月の導入期を終え、透析を受容した患者は転院していくシステム。透析を初めて行なう導入患者は、経験がないため不安とストレスが高い。高齢、合併症を持つなどの難しい患者では特に著しい。透析導入期が患者の一生を左右するものであり、導入期を乗り切って安定期に入るまでは患者のストレスを軽減することが非常に重要。

 

注4)アウロス ギリシャ語でアウロス(aulos)は「笛」を総称する言葉。もともとのアウロスは、古代ギリシャの重要なダブルリード楽器で、突き刺すような激しい音を出した。情動に衝撃的に働き、激情を発生させるとも言われる。アウロスはディオニュソスの祭礼に用いられ、熱狂的、官能的であることを特徴とする(太陽神アポロンの古典的明澄性を象徴する楽器「キタラ」と対照される)。アウロス(笛)をフルートと訳すのは適当でないとC・ザックス46)が指摘している(フルートは繊細な楽器であり、振動の発生には不向き。アウロスのように情動に衝撃的に激情を発生させたりはしない)。

参考文献

1)牧野真理子、坪井康次、中野弘二、筒井末春:うつ状態に音楽療法的接近を試みた1例
   日本バイオミュージック研究会誌 1987, Vol.1, P61-66
2)村林信行、坪井康次、筒井末春:うつ症状の治療に音楽療法を併用した一例
   日本バイオミュージック研究会誌 1988,Vol.2, P62-68
3)平 陽一、村林信行、坪井康次、筒井末春:心身医学領域における音楽療法の試み
   −受動的音楽療法の適用と限界について−
   日本バイオミュージック研究会誌 1989,Vol.3, P31-34
4)村林信行、坪井康次、中野弘一、筒井末春:頭頸部の不定愁訴に対して音楽療法を施行した一例
   日本バイオミュージック研究会誌 1990,Vol.4, P49-54
5)牧野真理子、坪井康次、中野弘一、筒井末春:摂食障害患者の過食衝動に対する音楽の活用の試み
   日本バイオミュージック研究会誌 1990,12. Vol.5 P15-18
6)山本晴義:不登校症例に対する音楽療法の活用
   日本バイオミュージック研究会誌 1990,Vol.4, P29-33
7)牧野真理子、坪井康次、中野弘一、筒井末春:摂食障害患者に対する音楽療法の試み(2)
   日本バイオミュージック研究会誌 1991,8月 Vol.6, P39-42
8)村林信行、坪井康次、中野弘二、筒井末春
   音楽が健常人に及ぼす生理学的変化に関する検討(第1報)
   日本バイオミュージック学会誌 1993,2月 Vol.8, P46-P51
9)村林信行、坪井康次、中野弘一、筒井末春:過敏性腸症候群に対する音楽療法
   日本バイオミュージック学会誌 1993, 5月 Vol.9, P39-42
10)牧野真理子、坪井康次、筒井末春:在日外国人のストレス管理の一手段としての音楽の活用の試み
   日本バイオミュージック学会誌 1993,12月 Vol.10, P39-P43
11)牧野真理子、坪井康次、筒井末春:心療内科クリニックにおける音楽療法の試み
   日本バイオミュージック学会誌 1994,6月Vol.11, P39-P44
12)牧野真理子、坪井康次、筒井末春:高齢者に対する音楽療法の試み
   日本バイオミュージック学会誌,13:56〜59,1995
13)田中多聞:老人痴呆の映像・音響療法、ボディソニック・ルーム・テラピー
   CURRENT THERAPY 1987, Vol.5, No.10, P107-111
14)岩谷房子、池田典次:末期患者に対する音楽療法の試み −特にボディソニックベッドパッドの応用−
   日本バイオミュージック学会誌 1994,6月 Vol.11, P29-P38
15)表 文恵、田島佳代、吉永徳江、浦出節子、原田美恵子、西村明子、尾副節子、下田俊文、
   春木谷マキ子、黒畑 功、豊中啓尹子:血液透析中における音楽療法の試み
   大阪透析研究会誌 1990,9月,8巻2号 P173-177
16)椿原美治:音楽療法最前線(1) 大阪府立病院人工透析室での音楽利用
   日本バイオミュージック研究会誌 1990,12.Vol.5 P40-43
17)篠田知璋:芸術療法、慢性透析患者への透析中の音楽療法の試み
   日本心身医学会誌(心身医学) 1992,2月Vol.32 第2号, P108-113
18)会田美香、宗美千子、志水哲雄、北村 真、田中進一:透析患者に対する音楽療法
   −フリッカーテストによる透析中の疲労度の検討−
   日本バイオミュージック学会誌 1998,12月Vol.16,No.2 P187~193
19)大国典子、小林芳夫、松本一夫、富田忠夫、小川敏彦:成分献血における音楽の心理的効果について
   −体感音響装置を使用して− 日本血液事業学会 第13回(熊本) 1989,10月, P75
20)小林芳夫、松本一夫、大國典子:成分献血における振動を伴う音楽の心理学的効果
   日本バイオミュージック研究会誌 1991,8月 Vol.6, P84-87
21)村山正子、小熊由美、梅垣いつみ:意識下で手術を受ける患者へのボディソニックの導入
   −不安の軽減と安楽を考える−  日本看護学会、 第20回、成人看護(青森) 1989, P199-202
22)千島康稔、西條正城、吉田豊一、青木文彦、佐々木恵一、清水 調、村沢承子、松崎昇一:
   形成外科手術患者に対する音楽療法 −サーモグラフィーを用いた皮膚温測定 による評価−
   日本バイオミュージック学会誌 1994,6月 Vol.11, P20-28
23)岡光京子、佐藤禮子:子宮摘出術を受ける患者の術前不安の緩和(その1)
   日本看護学会、第19回 成人看護(島根) 1988, P81-83
24)榎澤美紀、角川佳子、岩谷房子、近藤ヨウ子、宮崎加奈子:人工肛門造設患者の術前・術後における
   精神的、肉体的慰撫の試み −体感音響システムの活用−
   日本ストーマ学会誌 1993,12月 Vol.9,No.2,P11-P17
25)黒須一夫、土屋友幸:体感音響装置(ボディソニック)の歯科領域への応用
   日本バイオミュージック研究会誌 1991,8月 Vol.6, P72-83
26)秋山尚美:音楽療法最前線(5) 音楽に満ちあふれた分娩室 −楽しくリラックスした出産を−
   日本バイオミュージック学会誌 1992,5月 Vol.7, P65-67
27)矢島卓郎:重症心身障害児に対する体感音響装置による音楽療法の適用
   日本バイオミュージック学会誌 1999,6月Vol.17,No.1 P116~125
28)筒井末春:心身症・内科的疾患と不眠
   日本医師会雑誌 第105巻.第11号 1991,6月 FC16-FC18
29)小松 明:音・音楽・振動と眠り −情報を持つ体感音響振動の誘眠効果考察試論−
    「睡眠と環境」日本睡眠環境学会誌 第3巻、第1号 1995.12, P108-116
30)荒井純子、田中ネリ、日野原重明、篠田知璋:健常者におけるボディソニックの影響
   −生体反応観察と自己報告による体験印象−
   日本バイオミュージック研究会誌 1989,Vol.3, P24-30
31)吉川昭吉郎、野毛 悟:人間の知覚に対する音と振動の相補効果に関する研究
   日本バイオミュージック研究会編「音楽療法の実践」 1991,P155-168
32)吉川昭吉郎、野毛 悟、田辺雅英:純音の頭内定位に対する振動の寄与
   日本バイオミュージック研究会誌 1991,8月 Vol.6, P50-54
33)久能弘樹、野毛 悟、吉川昭吉郎:脊柱の振動伝達特性の姿勢依存性に関する検討
   日本音響学会講演論文集 1991,10月,P453-454
34)小松 明:壁全体が音源となる新しいSP、エコニック・サウンドトランスデューサー
   無線と実験誌 1970,1月号, P136-139
35)小松 明:面音源を実現させた新しい振動ユニット、エコニック・サウンドトランスデューサの
   特徴と性能  ラジオ技術誌 1970,4月号, P251-254
36)小松 明:壁自体が音源となる 4チャンネル音場再生に適したボード・スピーカについて
   無線と実験誌 1971, 3月号, P123-128
37)小松 明:身体で聴く音響装置、ボディソニック・システム
   日本オーディオ協会誌 (JAS JOURNAL) 1981,Vol, 21 No.6, P54-60
38)小松 明、佐々木久夫[編]:音楽療法最前線増補版 人間と歴史社 1996.12
39)小松 明:ボディソニック・システム
   日本バイオミュージック研究会誌 1987 Vol.1 P93-104
40)小松 明:ボディソニック・システム
   日本バイオミュージック研究会誌 1988 Vol. 2, P76-82 <
41)小松 明:体感音響振動の効果メカニズム試論
   −ボディソニックによる音楽療法の効果は何故起こるのか−
   日本バイオミュージック学会誌 1992, Vol.7, P28-36
42)小松 明:体感音響装置の振動と低周波振動公害との相違について
   −情報を持つ体感音響振動の有用性についての概念を体系的に捉えるための考察試論−
   日本バイオミュージック学会誌,13:48-55,1995
43)小松 明:《最近の技術》 音楽振動の食品分野への利用の可能性
   日本食品機械研究会誌「食品加工技術」 1991,Vol.11,NO.4,P179-P18944)
44)小松 明:音、音楽を科学する −音楽振動を付与したワインの醸造から−
   日本バイオミュージック研究会誌 1990,12.Vol.5 P46-54
45)篠田知璋:音楽療法の歴史  日本バイオミュージック研究会編「音楽療法の理解」1990,P11
46)C・ザックス著・柿木吾郎訳:「楽器の歴史・上」 P130、全音楽譜出版社 1965
47)小松 明:医療における受容的音楽療法
   春秋社 標準「音楽療法入門」下 実践編 第7章 P227-242 1998, 7


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