・スウェーデンのバスにベビーカー競争
スウェーデンは広く福祉の国として知られているのでしょう。障害者のためのエレベータなどのような設備はもちろん、子供を持つ親にも役立つことが多い。例えば、市営バスの中の乳母車置き場。スウェーデンのバスに乗るときには、普通の乗客は前のドアから入り、後ろへ進むが、バスの真ん中のドアから乗るのはベビーカー(や大きい荷物)を持つ人だけだ。
これはとても便利なサービスだが、乳母車をこのように持って乗る人が多いのにはもうひとつの理由がある。それはバスに乳母車を持って乗る人は(大人一人で)無料で乗れるということだ。
無料というのは、他の乗客に邪魔にならないためか(運転手の所で払う)、いずれにせよ、交通の流れの妨げにならないためというのが最初の理由だったかもしれないが、足りない家庭予算をこのように節約しようと考えてしまう親もいるのでしょう。さらに、「乳母車を持っているから無料で遊びに行ける」と思う人もいるかもしれない。「あの赤ちゃん、静かだな」かと思うと、乳母車の中に入っているのはベビーではなくて荷物だけだという事件もたまにある・・・
・世界一短い言葉
一般的には言語学者しか知らない程珍しい音だろうが、スウェーデン人によく使われる妙な「はい」という意味の返事の音に驚く外国人が多いのだろう。息を強く吸い込んで、唇を少し丸くして、「ヒューッ」という音。これは日常会話のなかで使われることが多い。
特に北スウェーデンの人によく使われるが、最近南にも広がり、若い世代の中で普及してきたと思われる。
日本の場合で考えると、おそばを食べるときの麺をすする音にかなり似ている。
この言葉を知らずにスウェーデンに行くと、スウェーデン人はいつも驚いているかと思ってしまうかもしれない!
・カーテンをかけずにスウェーデン生活
面積の狭い日本に住む人にとって、「家と外」という考え方が根強くて、プライバシーは生活の大事な点なのでしょう。夕方になると、自分の住まいを周りから隔離する。しかし、人口の少ないスウェーデンでは、このような「隠し方」は不要みたい。なぜかというと、スウェーデン人の多くはリビングやキッチンなどの家族の共有の部屋にカーテンを掛けずに生活しているからだ。スウェーデンの町を歩くと、まるで展覧会になっているかのように公に見られる住まいが多いが、スウェーデン人はこれを気にせずに暮らしていて、むしろ自分の住まいに誇りを持っているようだ。さらに、日本とは違って、カーテンをかける人の方が「疑われる」かもしれない。「あの不透明な幕の後ろに、なにか怪しいことが行われているかな」とか・・・
しかし、スウェーデン人はこのように家の中をオープンにしているからといって、だれでもがじろじろ見ていいというわけではない。
・スウェーデン人の懐かしくなる好物、その1:リコリッシュ
海外に住む日本人にとって、納豆やおそばなどの日本料理は手に入りにくいふるさとの懐かしい食べ物だろう。外国に滞在するスウェーデン人も同じように懐かしがる食べ物があるが、種類は少し違う・・・例えば日本には珍しいリコリッシュ。リコリッシュとは漢方薬にも使われる、漢語で「甘草」という植物のことだが、ヨーロッパの各国ではキャンディーの味として好まれている。ドイツなどの国にも多いが、特にスウェーデン人には欠かせないお菓子だ。まあ、納豆と同じように、好きな人がいれば大嫌いな人もいるが、大人いざしらず子供たちは皆このLakritsを美味しく食べる。スウェーデン人は甘いものに弱く、街のどこに行っても必ず量り売りのキャンディー屋さんがある。映画館の近くはもちろん、学校のそばにも多いが、生徒への栄養的な悪い影響は批判されている。スウェーデンでは、歯医者さんは高いし・・・
リコリッシュ食文化のない国に滞在するスウェーデン人は、スウェーデンからリコリッシュを大目に持って行くことにするだろうが、足りなかったら、親戚が送ってくれるしかない・・・
見た目は(種類によって)いかすみのお菓子のような真っ黒なグミーっぽいお菓子だが、味を日本の食べ物にたとえようとしても、なかなか見当がつかない。日本にはあまり売られていないけど、ソニープラザなどのような輸入品店で探してみれば、ないとはかぎらない。ただ、日本人の口には合わないみたいなので、味に覚悟する必要があるかもしれない。かなり辛い種類もあるので、注意・・・
(スウェーデン語ではLakrits、英語でLicorice、ドイツ語でLakritzeという風に綴る。リコリッシュは多分欧米の多くの国に売られる)。
今度の話題:
スウェーデン人の懐かしくなる好物、その2:お母さんのミートボル
スウェーデン人の懐かしくなる好物、その3:スヌース、迷惑のないたばこ(食べ物ではない・・・)
|