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識別セヨ!!

--- sy-cのdot判別講座 ---


 WBのメインアリーナでは距離70(7000feet)から距離および国の色が表示され、距離30を切ると敵の機種が表示される。Ver.1.11からは機種表示も簡略化され、機種はわかっていてもそのタイプは色やマーキングから識別しなければならなくなった。

 以前のバージョンよりもパイロットの識別能力が問われるようになったわけだが、実は距離表示の無いdotの段階で機種を識別することは以前から行われていた。

 dotの段階で敵の機種を見分けることは、みずからの危機管理および戦況を有利に展開させることに役立つ。

 ここではそのdot識別のノウハウについてまとめてみた。

#ここではWBの画面解像度は640x480を基本とする。なぜかというと筆者は1024x768の画面を見たことがないからである(^^;)


基本


 まずdot識別は画面上に現れる敵機のdotを発見することから始まる。一見1dotしかない遠距離の敵機だが、実は3dot分(サイズ的には2dot)の情報を持っている。その3dotの内訳は、ベースカラー2dotとブリンクカラー1dotである。

 ベースカラーはその機体の基本となる色で、常に画面上に最低2dot表示されている。ブリンクカラーは識別においてキーになる色で、ベースカラーの上を点滅する形で表示される。

 ブリンクカラーの点滅周期は機種によって微妙に異なる。表示される時間が長いものもあれば、ほとんど一瞬しか表示されないような機体もある。この辺は機種識別にとって重要なポイントとなるわけだが、これからわかるとおり、静止画像から完全に敵機を識別することはできない。実戦においても1〜2秒の時間が識別には必要である。

 図はP38Lのカラーパターンのサンプルである。これよりベースカラーとブリンクカラーの関係を理解していただきたい。




ベースカラー灰色(アルミ色)系統 P51
ブリンクカラー:赤(尾翼マーク)
 言わずと知れたポニーである。WBではかなり識別しやすい部類であろう。やはり高度を取って出現することが多い。FwなどのP51を天敵とする機体はまずこのdotには気を配らなければならない。

P38L
ブリンクカラー:白(主翼塗装)
 これも非常に認識しやすい。キラキラ光る白のマーキングはP38Lだけである。またアリーナでの出現頻度も非常に高いので、すぐに覚えるであろう。どうでもいいがこの機体のチェッカー模様の塗装は、「今どっち向いているか」が非常にわかりにくく、識別に慣れが必用である(^^;)

P38J
ブリンクカラー:なし
 最近あまり見ないが、ひたすら灰色なのはP38J。零戦32型と間違えやすいが、P38はdotが比較的大き目なのでそこで区別する。

P47D
ブリンクカラー:黄(尾翼マーク)
 P47の場合、ブリンクの黄色が極めて弱く、たまにしか見えないのでちょっとわかりにくい。ただこの機体の場合、低空でグルグルしていることはまずないので、そういう時はP38Jである場合が多い。

零戦32型
ブリンクカラー:黒(エンジンカウリング)
 P38Jと間違えやすいが、エンジンカバーの黒が比較的良く認識できるので零戦と判別できる。当然この機体はまとわりついてくるような機動を取るので、高速機は速度を落とさないように注意する必要がある。

零戦21型
ブリンクカラー:赤(胴体マーキング)
 Ver.1.11から出現した零戦21型。とにかくP51Dと間違えやすい。微妙な違いといえばP51Dよりも赤が多少強い。それから高度もそれほど取っていないことが多い。
 零戦21型でP51のふりしてFw乗りを驚かせるという技もあるが、驚くだけで別に意味はないのでやらないほうがいいだろう(^^;)




ベースカラー濃緑系統


Spit5,9
ブリンクカラー:水色(不明)
 これも非常にわかりやすい。とにかく水色のブリンクカラーを持つのはSpitしかない。この水色はWBのいかなるアリーナでもよく目立つ(なぜか)。
 Spit5と9の区別は不明。実際のところ、高速機を主体に乗る私の場合、Spitを見かけた時は自分にとって脅威となりえるのは上昇力と急降下性能に優れるSpit9型なので、とりあえずSpit9とみなしてしまうからである(^^;)
 だれか、Spit5と9の区別が出来る人がいたら教えて(笑)

Ki84
ブリンクカラー:赤(プロペラスピナー)
 これもアリーナでの出現頻度が高く、わかりやすい。緑に赤とくればもうKi84である。同じKiでも隼(Ki43)の場合はブリンクカラーが黄色(主翼前縁)であるが、メインアリーナではあまり見かけない。

P40E
ブリンクカラー:赤(プロペラスピナーおよびシャークティース)
 困ったことにKi84とそっくりである(^^;)メインアリーナで見かけることは少ないのでその辺で見分けるぐらいしかない。P40Eの方が疾風より明らかに赤のブリンクが強いので識別できなくもないのだが、やっぱりWBの中でも1,2を争うくらい紛らわしい機体だろう(笑)
 なお、FT仕様のP40Eのベースカラーがイギリス機と同じなのは、義勇軍を出すのにおおっぴらにアメリカから武器を出せない米軍が、いったんイギリスを経由して中国大陸に持っていったから。

零戦52型
ブリンクカラー:黒(エンジンカウリング)
 A6M5は濃い緑と黒という組み合わせなので、ほとんど黒一色に見える。一見わかりにくいが、この特徴を持つ機体は他にないので零戦52型と識別するのは難しくない。

Fw190A4
ブリンクカラー:黄色(胴体帯色)
 得点倍率制度のおかげで、最近190A4を見かけることがまた増えてきた。黄色のブリンクが多少弱いので零戦52型と間違えてしまうことも。注意が必用である。まぁFwはその飛び方でわかると思うけど。




ベースカラー濃青(ネイビーブルー)系統


F6F
ブリンクカラー:白(主翼帯)
 ネイビーブルーと言えばUS-NAVYの専売特許なので、当然米海軍機はこの色が目白押しである。まったく同じ色にFM2がある。これは今のところ識別する必要がないのでノウハウがない(^^;)

F4U
ブリンクカラー:白(主翼帯)
 これもF6Fとほとんど同じ色である。唯一の識別点としては、ときどき黄色(プロペラの先端の色)が入ってくるところか。F6Fと似た性格(運用のされ方)を持つ機体なので、あまり無理して識別することも無いような気がする。




ベースカラー黄緑(オリーブドラブ)系統


P38F
ブリンクカラー:赤(プロペラスピナー)
 オリーブドラブは米陸軍の制式カラーである。当然USAAFが陸軍から独立する以前の米軍機はこの色である。プロペラの赤が強く、見分けやすい。ちなみにP39Dのブリンクカラーはプロペラスピナーの黄色。




ベースカラーダークグレー(独軍色)系統


Fw190A8
ブリンクカラー:ブルーグレー(迷彩塗装)
 A8のブルーグレーは結構独特な色。Spitの水色ほど鮮やかではないが、他に無い色なので比較的わかりやすい。
 実はBf109G6/R6とBf109Kが非常に良く似た色である。しかし、こちらは接近するとブリンクカラーが白になるので区別がつく。私の場合、接近するまで全部Fwとみなしてしまうことにしている(^^;)
 参考までにBf109G6はフィンランド迷彩で、ブリンクカラーは黄緑。

#独軍の迷彩は非常に識別が難しい。やっぱりWW2でもっともシステマティックな迷彩を行った国だけのことはある。




その他


Fw190D9
ベースカラー:ライトグレー(独軍色)
ブリンクカラー:白(国籍マーク)
 Fw190A8よりも薄いグレー。これも特徴ある色なのでわかりやすい。Ver1.10ではひたすらグレー一色だったが、1.11になって国籍マーク(D9の鉄十字マークは迷彩効果のため、黒の塗装が省かれている)の白がワンポイントになるようになった。
 この機体を見逃すことは致命的なので、しっかり見張ろう。

 実はF4Fがこれとほぼ同じカラーパターンである。F4FをD9と思わせてびっくりさせるという戦法もあるが、例によってびっくりするだけなので意味が無い(^^;)


Bf109F
ベースカラー:デザートブラウン
ブリンクカラー:知らん(^_^;)
 WB唯一の砂漠仕様迷彩。ま、この機体を間違える人はいないだろう(^^;)




 というわけで、主要な機体は説明したつもりです。爆撃機とか省いちゃったけど、各自の経験でノウハウを見つけてください。今言えるのは「P38LとB25Jは間違えやすい(サイズで見分けてね)」くらいかな(^^;)

 でわ、みなさん空で会いましょう(^^)/

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