GSX-R750(98)国内仕様のフルパワー化
GSX-R750(98)の場合、「吸気」「排気」「点火時期および燃料噴射」の3点セットによってパワーを抑制されています。 というわけでまずECUから。ホンダ車は配線加工でフルパワーのマップに切り替わりますが、GSX-Rの場合ECUそのものを交換しなければなりません。今回はネットオークションで中古部品をゲット。作業ミス防止に事前にマジックで明記しておきました(笑) ECUはシート下にあります。シート外してカプラー外して付け替えるだけなので簡単です。 | |
さて、次は吸気系。この作業はちょっとめんどくさいのでシートとタンクを外してしまいます。ラムエアを受けるエアクリーナーボックスが超デカいです。 | |
エアクリーナーを取り外すとスロットルボディが出てきます。98年式はインジェクションなのでこのへんはすっきり。 | |
さて次はインシュレータからスロットルボディを取り外すわけですが、そのためにはバンドのスクリューを緩めなければなりません。しかしこの部分(矢印)はフレームにはさまれており、ドライバーなど入らないくらい狭い。角度も厳しいし、どうしたらいいのか… | |
と思っていたらフレームにこんなめくら蓋が… ステアリングダンパーを取り付ける穴かなと思ったけど違うようです。 | |
めくら蓋を外すとドライバーが通る。おお!ちょうどスクリューが回る! やるな、スズキ!!普段から整備性が悪い悪いと言われているけど、今回は感心しました。偉い! これで左側2発のインシュレータバンドがゆるみました。残りは右側。こっちにも同じようなめくら蓋があるので楽勝… と思ったら… | |
と、とどかねぇ…(T_T; 右側はサイドカムチェーンの分、インマニが遠いのです。 さすがスズキ、感心したそばからこれです。常にわれわれの予想の一歩斜め上を行ってくれます。つーか、必要な工具を持ってない私が悪いんですけどね(苦笑) | |
というわけで近所のオートバックスまでひとっ走りして長いドライバーを買ってきました。これで作業続行。ちなみに写真では取り外してますが、インマニにほこりが入らないようにスロットルボディには布などをかぶせておきましょう。 | |
これでスロットルボディが外れます。奥に問題のインテークリングが見えます。こっから見るだけでも2/3がふさがっており、いかにも空気が入らなさそう。 これに手をつけるためにはゴムのインシュレータを取り外す必要があります。これもスクリューが回りにくいですが、短いドライバー突っ込んでなんとか。 | |
インシュレータが外れたところ。吸気口が大きく制限されてるのがわかります。こりゃパワー出ませんよね。 | |
これを外して逆輸入車の部品に付け替えます。並べて見るとその吸気口の違いがよくわかりますね。 今回、この部品だけは普通にオーダーしました。パーツ番号さえわかってしまえば簡単。逆車パーツのオーダーは車検証の提示が必要とか言われていましたが、普通に頼んだら普通に届きました。そんなに高くないです。 これを4つ交換して吸気系はおしまい。裏のOリングを新品に換えることを忘れないように。後は元通りに組みましょう。 | |
最後に排気系。サイレンサーも国内仕様は絞られているので、抜けの良いものに交換する必要があります。今回は純正品が手に入らなかったので、オークションでゲットしたカーボンサイレンサーに交換しました。ストレートタイプでとても抜けが良いです。 | |
いちおうバッフルもつけたのですが、やっぱりうるさいですね。あまりうるさいと近所迷惑なので、そのうちもう少し静かな社外品を探してみることにします。 あと、本当はメーターをフルスケールのものに付け替える必要があるのですが、サーキットではスピードメーター必要ないし、公道ではどうせ200km/hなんて出さないので今回は省略。日常使う速度域では180km/hメーターの方が見やすいですしね。 作業が終わったらアイドリング調整はしたほうが良いと思います。吸排気の変更でけっこうアイドリング回転数変わってます。点火時期も変わってるのでガソリンもハイオクにしたほうが良いかと。 これでフルパワー化は完了。国内仕様だと8000回転くらいからただダラダラ回るような感じなのですが、フルパワー化するとレッドゾーンまで一気に吹けるようになります。加速は暴力的でけっこう怖いです(^^; この作業をするにあたってあちこち検索したけどインターネットではなかなか情報が見つかりませんでした。やっぱり圧倒的に出回っている台数が少ないんでしょうね。100台ないかもしれないんじゃしかたありませんね(^^; とうわけで、この情報が他の98'GSX-R750オーナーの方のお役に立てたら幸いです(笑) |