●はじめは「無理」と頼んでいたが・・・
七宝支部のOさんは、建築業を営むご主人と一緒に、主に経理や資金繰りの仕事をして営業を支えてきました。ずっと個人(白色申告)だったのですが、親会社の強い要求もあって、昭和63年に有限会社を設立しました。
しかし、個人と違って帳簿もつけないかんし、税務署に出す申告書もやたら難しく思えたので、「自分ではとても無理」と民商に現金出納簿や通帳を持ち込んで決算してもらっていました。
そんなことで3年間が過ぎたころ、事務局員から、「Oさん、いっぺん自分でコンピュータに入力してみないかという声がかかりました。「やったことないし・・・」というと「最初は教えるからやってみやぁ」といわれ、「自分でやると決算料が安くなるし、会社も赤字だからやってみるか」と考え直してコンピュータに挑戦してみました。
●「いや」だったキー操作も慣れてくると・・・
いざコンピュータに座ったとき、「とにかく、どこにどんなキーがあるか覚えるのが大変だった。「電気代」というのを「で」「ん」「き」「だ」「い」と一文字ずつ探して入れると頭が痛くなって、いやでしょうがなかった」とOさんは振り返ります。ところがそれもやっているうちに慣れてくるし、また高速代などよく出てくる取引を番号に登録しておくとその番号を入れるだけで入力がすむという機能を活用するなどして、初めは1日やっていても1ヶ月も終わらなかったのが半日で3か月分終われるようになり、スピードも増してきました。
結局その年は自分で入れたデータで決算を終えることができ、それ以後は毎年申告が近くなると資料を持って民商でコンピュータに入力するのがあたりまえになりました。はじめは「あぁまた頭が痛くなるなぁ」といやな感じでしたが、今では半日で1年間の現金出納簿と預金取引を全部入力するほどの“腕前”に達し、毎年余裕の決算となっています。
●自分で書けると「気持ちいい!」
2年前から、決算だけでなく法人の申告書にも挑戦をはじめました。何枚もある「別表」や「勘定科目明細票」は「はじめ何が書いてあるのかさっぱりわからなかった」。それが、今期は「3年もやっていると、自分が書いている数字の意味がわかるようになって、すごく気持ちがいい」となりました。
「何年もかかったけど、自分でやれるというのはやっぱり自信になる。あとは商売がもうかれば最高だけど」と明るく笑うOさんでした。
(なんでも相談ニュース 00.11.10号)
