
◇分納の申し出に「そんなはした金」と侮辱!
厳しい不況で単価が切り下げられ、赤字の現場が続いた上に300万円の売掛金が回収できなくて困っていたAさん(甚目寺・建設)が民商に相談に見えたのは5月のこと。消費税や源泉所得税の滞納で2月に税務署に呼び出され、「月20万円、5月から月40万円」という納付を約束したがとても払えないということでした。
支部で相談会を開き、借換融資や運転資金の融資の申込みなどの対策を検討し、税金の納付額も再検討しようと「今月はとりあえず3万円払うから納付書がほしい。来月以降の納付額を相談したい」と税務署に連絡を取りました。
ところが電話を受けた津島税務署のB署員、「そんなはした金払ってもらってもしょうがない」「納付書は渡せない。払うなら税務署まで来い」と高飛車な態度。厳しい中で精いっぱい納税しようとしているAさんを侮辱しました。
6月11日にAさんは事務局の鎌垣・駒田と一緒に税務署に行きましたが、「守秘義務があるから一人としか話はできない」と話も聞きません。甚目寺支部は役員会で話し合い、27日に税務署交渉を行いました。この交渉には被害者Aさんとその家族、地元甚目寺支部から7名、日本共産党甚目寺町議の野中さん・前町議の豊田早苗さんに事務局含めて総勢13名が参加しました。
◇「商売つぶれてもやむをえない」サラ金よりひどい取り立て
「そんなはした金払ってもらってもしょうがない」「納付書は渡せない。税務署まで来い」と拒否した問題について抗議されると、管理徴収第2部門のK統括官・B署員は、思わぬ多人数に顔をこわばらせて「守秘義務があるのでこの場では一切お答えできません」と卑怯な「黙秘」を決め込みました。あまりの対応にAさんの家族が泣いているのにも、「税務署員は守秘義務というくせに取引先に行って私たちの仕事を妨害する。みんな厳しい中を、税金払うために必死に仕事している。業者の実情を理解できないのか」という切々とした抗議にも、能面のように「守秘義務があるので答えられない」と言い張る両署員、それどころか「差押えなどで取引先に税務署が行ったら商売やっていけなくなるではないかと言われても、私たちは責任持てない」と発言するなど、「商売つぶれてもやむをえない」と公言する始末でした。Aさんの「毎月税務署に払いに来ると、『来月も払わんかったらわかっとるだろうな』と脅されてばかりだった」という発言に「それではサラ金よりひどい」ますます怒りが。
Aさんは、「自分一人で来た時は、仕事の実情はおざなりで聞かれただけ、あとは『1年で完納するには毎月この金額払って頂かなければ』と有無を言わさず判を押させられた。みんなに来てもらって本当に心強かった」と喜んでいました。
8月19日に税務署の回答を聞く再度の税務署交渉が行なわれ、松井甚目寺支部長始め6名で臨みました。前回交渉とうって変わって、Aさんが示した毎月の支払計画に対し、対応したS管理徴収第一部門統括館とB署員は「このような積極的な納付計画を示していただいたので、検討してすぐ回答します」と快諾、数日後に少額の上乗せでの要請があり、Aさんも「これなら払える」と合意することができました。
Aさんは「これで安心して仕事ができる」と笑顔。参加者も「やっぱり税務署の攻撃に負けずにみんなで一緒に交渉した力の賜物だね」と話していました。
◇消費税改悪阻止しないと「明日はわが身」
来年から消費税改悪が実施されると、年商1千万以上の業者が課税業者にされてしまいます。「滞納したらこんなひどい取立てされるのか。これは中小業者全体の問題だ」と消費税改悪阻止の決意を改めて固めあいました。
(つしま民商ニュース 03.7.7号・03.9.8号より)
おさまるどころかますます火に油を注ぐような両署員の対応、「上司を出せ」という交渉団の要求に、管理徴収第一部門のS統括官がY総務課長に通報。総務課長が「納税者あっての税務署です。Aさんについてはいくらなら払えるか、どうやって滞納を一掃するかという計画書を出してくれれば再検討します。納税者を侮辱したとされる発言についてもきちんと調査します」と約束し、ようやく交渉は終わりました。
