男性審査員A(国立芸大講師) 評点8/10
 「とてもよくうたって美しくひけています。バスのラインも内声のラインもよく非常によく浮き出ていて良好です。音色の美しさはとても良く、十二分ですから、それぞれのラインをより横にフレーズ感よく流れるように表現できることと、曲の細部にまでわたって全体のストーリーを十分に考えて設定し、それを、幅広い表現力で、演奏することを目標にして下さい。(これだけだとタイクツしかねないので)美しいだけでなく、人に感動を与えられる演奏になりますよ」。

女性審査員B(私立音楽大学講師、ピアニスト) 評点8/10
 「音楽的でとてもいいと思いますが、ブラームスのこのような曲で、全体が似かよった雰囲気になってしまいがちなので、フレーズ感、メロディーがどの音に特に向かっているかを感じられると、呼吸が生まれます。フレーズの山、閉じて、また新しいフレーズなどの大きな呼吸です」。

女性審査員C(PTNA評議員、元高校講師) 評点8/10
 「@(OP117−1)手馴れたと云うか、忙しい合間に疲れをいやす気持で弾かれてるのかしら・・・自然に音色を楽しんでおられるように、ご自分の世界を作っておられます。
 A(OP117−2)この曲も同様で、同じ気分にさせてくれてしまわれますので、違った雰囲気の曲を聞いてみたいと思いました」。

女性審査員D 評点8.・5/10
 「@(OP117−1)深い音色で素敵に歌い込んでおられますね。温かい人柄が伺えるような、落ち着いた演奏ですね。大人の音楽です。対旋律など、各パートも程よくコントロールされて、きれいに弾き分けられています。
 A(OP117−2)こちらも美しく、余裕を持って表現されていますので、安心してきかせて頂きました。もう少しBass音をきかせて、堀りの深さを出してもいいように思いますが・・・・。これからもご活躍下さい」。

女性審査員E(元私立大学講師) 評点8・0/10
 「@(OP117−1)やさしく歌い上げて下さいました。ブラームスのもつ音の深み、重みも十分感じてほしい、と思いました。
 A(OP117−2)秋風のように、と言われる曲です。とてもステキに歌って下さいました。きれいな音で、選曲、良かったです。あなたによく合っていたと思います。ただ、ドキッとさせるものがいまひとつ欲しいです」。

といったご評価でした。

 先に受けていたアミューズ部門の審査員の先生方の御批評が大変的確で、今回の審査結果にも活きた、と感じます。大変嬉しく、有り難い機会だったと感じています。