五井山 登山八ヶ口

登山 / 信仰 / 林業 / 農業 なりわいの道 できた道・消えた道
山を味わい森に親しみ麓から登ろう五井山 頂上を目指して八ヶ所の登山口

五井山
(ごいさん)  登山口・登山道・登山ルート  subchas8の詳細レポート  2017/12/7更新

エリア:東海地区、愛知県

記事の更新情報(リンク先のヤマレコ山行記録)
2017年12月07日 G長沢谷登山口
2017年09月14日 F国坂峠登山口
2017年08月24日 C清田・石山神社登山口
2017年04月01日 E妙善院登山口
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2016年12月13日 トイレの記事を追加しました。  

五井山への眺め

五井山からの眺め

五井山from田土山

五井山(蒲郡市清田町より)

山頂からの眺望

蒲郡市街と五井山(田土山より) 

五井山は蒲郡市と豊川市(長沢町、御津町金野)の境にまたがり、頂上から三河湾を見下ろす眺望絶佳の山です。
 標高454.2m、山容はくっきりとし、海浜の各所からその姿は瞭然と目に入ります。
でも、知られていないのはどこから登ればいいかということ。あなた、知っていますか?

実は、登山口は以下のように8箇所もあるのです。
8つのバラエティー、面白いじゃないですか。このページの記事を参考にトライして下さい。

@清田峠登山口 Aオレンジロード登山口 Bスピード注意登山口 C清田・石山神社登山口 
D五井・八幡宮登山口 E妙善院登山口 F国坂峠登山口 G長沢谷登山口

登山口マップ

五井山登山八ヶ口全ルート図 
これら登山口へは車でのアクセスを基本とします。スカイラインや林道が中腹を絡めていますが、登山道の多くはそれ以前からあると思われるもので、麓からの登山を尊重します。スカイライン(注1)や林道上にそこから登ることができる場所があっても、それより下から続くルートがあれば登山口とはしていません。
各登山口および登山ルートは
1.登山口には中型車を3〜4台以上安心して置くことができる駐車スペースがあること。
2.林道など自動車が通行する道の歩行利用は最小限とする。車が置ける所までは車で行く。
のコンセプトで設定されています。
国坂峠から林道が頂上付近までつながっていますが、上方は「通行ご遠慮下さい」の部分となって車では途中までしか行かないの前提です。
いずれの登山口からのルートも急な坂は少なく、南面を登る一定の登山道の急な所には段の設置など新しく整備されており、特に大きな危険はありません。利用者が少なく道案内がないルートもありますが、それらにもルート上の要衝にはテープ等の印が付けられていて道筋が分かるようになっています。

(注1)スカイラインとは県道525号線のことで、五井山の西尾根中腹を巻くように走っています。従来から「三河湾スカイライン」の名称で来たため、正式ではないかもしれませんが、すべての記事の中でその名称で呼ばせていただいています。今は無料化、車の通行料金はかかりません。歩行もOKです。


情報 2016/10/4 五井・八幡宮登山口通行止め

登山八ヶ口その5、五井・八幡宮登山口からの登山道は国道23号線バイパス工事が始まり通行止めとなりました。
完了には数年かかると思われます。完成後も道が確保されるかどうか不明ですが、従来はこういったケース、付け替え道が作られることが多いです。

なお、通行止めはメインの登山道であり、この登山口から秋葉神社を経由して五井山へ登りたい場合は、ほかに妙善院登山口方面へ迂回して「秋葉/妙善院道」を通る方法があります。
#5_notice barricaded
  登山口より200mほど上がった分岐点に設置された通行止めの看板。 分岐点からさらに400mほど上がった場所。バリケードで通行不可。
【2016/11/6更新情報】工事地点は現在土を掘削したことによりルートを分断する形の断崖ができています。通行は何としてもできないのでお伝えします。
【2017/8/19更新情報】今もバリケードで通行不可の状態です。該当箇所は掘り割りがむき出しの状態で、他の工事地点への連絡路となっています。通行止め地点の正面はピットになっています。
国道23号バイパス工事の全体状況は毎月更新の 「蒲郡バイパス工事だより」 で公開されています。



詳しい情報はヤマレコに ヤマレコのアイコン  ユーザー名: subchas8
ルート地図 アクセス コース状況 周辺情報 写真
ヤマレコの山行記録として登山口ごとに情報を掲載しています。
関連するすべての道。脇道や踏み跡まで、通行適合評価を含めながら同時報告。

下のリンクから山行記録をお開き下さい。
登山口登り口 五井山 登山八ヶ口 その1
清田峠登山口

登山口は林道長沢蒲郡線の最高所、清田(せいだ)峠です。蒲郡市と豊川市長沢町の市境周辺、三河湾スカイラインと交差する辺りで、長沢町側に少し寄った所です。周りは広く、車の駐車は心配要りません。
三河湾スカイラインからは車で入れません。

1.0版 2015/11/28
《知る人ぞ知る北尾根上の道》
五井山の北尾根を綴る登山道。快適な尾根道を歩きます。意外と通る人があるようで、踏み跡はしっかりしており、間違えようのない道。足場の悪い箇所も少なく、スムーズに歩を進めることができます。静かでカラッとした尾根歩き。小休止を含めながら行けば気持ちよく頂上まで達せられます。

■同時報告 
【帰路のバリエーション】 西切山林道直登口。

【登山口の逆方面】 蒲郡の清田町の麓から清田峠まで登った道の痕跡を発見(通行不能)。
駐車スペース2の地藏様 五井山 登山八ヶ口 その2
オレンジロード登山口

登山口は林道長沢蒲郡線へ清田から入った所。オレンジロードの清田トンネルの西入り口のすぐ南に位置します。オレンジロードから入る近道があります。3箇所の駐車スペース。

改1.2版 2015/10/31
《知られざる古の山道》
通る人は少ないようで、荒れています。しかし、登路ははっきりしていて太く、北尾根登山道合流点まで傾斜は終始緩やか。ゆっくり高度を上げて楽に登ることのできる道です。北尾根上で北尾根登山道と合流。滑りそうな箇所は少なく、急な坂はなし。落下危険箇所もありません。
 登山口の交通看板
五井山 登山八ヶ口 その3
スピード注意登山口

登山口は三河湾スカイライン上にあります。道路の山側に空きスペースがあり、そこに車を置きます。3〜4台止めることができますが、下地が悪いのでご承知下さい。

同時報告「スピード前衛登山口」の登山口は林道長沢蒲郡線上です。

改1.1版 2016/8/6
《山頂へスピード登山》
八ヶ口のうちでは最も標高が高い場所からのスタートとなり、しかも途中下る箇所がどこもない効率コース。最も楽に早く頂上に達することができる登山口です。登り始めてから暫らくの間が難路ですが、あとは快く登山できる道となります。

■同時報告
《知られざる余裕道》
【スピード前衛登山口】 登山口の逆方面です。広い道で、林道長沢蒲郡線上からゆったりと斜めに登ります。スカイラインの下をトンネルでくぐり、路肩に降り、少し歩けばスピード注意登山口に合流します。

【スピード前衛登山口の逆方面】 昔麓から道が通じていたと思われる証拠が複数個所で見られます。今は通行不能です。
パラグライダーの離陸 五井山 登山八ヶ口 その4
清田・石山神社登山口

登山口は蒲郡市清田(せいだ)町・石山神社。その裏手の高台。40〜50台収容の大駐車場完備。

改2.2版 2017/08/24
五井山西尾根を綴る快適な尾根歩きの道です。ただ、三河湾スカイラインに出るまでのコース前半は岩の露出が多く慎重な足運びを。全体に道跡は明瞭。ルートは少しややこしいものの、道案内が随所にあり見落とさない限り迷うことはありません。
■帰路:三河大天満宮奥之院の参道階段を下る。

■同時報告
【西尾根究極ルート】 西尾根を尽くす登山口がないかと調べたところ、発見!
登山口より五井山 五井山 登山八ヶ口 その5
五井・八幡宮登山口

登山口は蒲郡市五井町・八幡宮。充分な駐車スペースあり。
公共交通機関利用もOK。蒲郡市民病院から徒歩12〜13分。公共交通機関でのアクセスが最も好都合な登山口。

改1.5版 2016/10/04
現在通行止め(主登山道)
古くは秋葉神社参拝の道。石山神社登山道と西尾根で合流。湿った環境から明るい風通しの良い尾根道へ。前半は荒れ気味の谷道。スカイラインを越えてからは西尾根まで急傾斜が続きます。これぞの場所には丸太の段で整備があり助かります。ルートを示す印も豊富で、注意して歩けば問題ありません。
■帰路:秋葉/妙善院道を下る。

■同時報告
【バリエーションルート】 五井の大杉ルート。三河大天満宮奥之院参道階段を登り石山神社道と合流。
妙善院 五井山 登山八ヶ口 その6
妙善院登山口 

《昔栄えた登山口》
蒲郡市五井町・妙善院が基点。お寺には見る場所もあって雰囲気もグッド。お参りしがてら駐車場をお借りしましょう。

改1.3版 2017/04/01
従来の登山道の山道登り口周辺が国道23号線バイパス工事のため消滅しました。この報告は従来の登山道へ途中から合流する代替の新ルートをご紹介します。

三河湾スカイラインをはさんでの前半と後半。随所の道案内。前半は林の中をゆったりと。後半は急坂が続き、息を切らすうちに頂上へじかに飛び出ます。傾斜のある土道の足元はズルッと滑らないよう慎重に歩を進めましょう。
fall 五井山 登山八ヶ口 その7
国坂峠登山口

蒲郡市と豊川市御津町金野との境をなす国坂峠。登山口はそこから伸びている五井山林道を400mほど上がった、支線林道の起点となる場所です。道が大きく広がっており、そこに車を置きます。

改1.3版 2017/09/14
《信仰の道》
「滝見の道」「二十七地蔵の道」。登山口から滝を見て観音堂へ。石室に鎮座する地藏尊の間を登り仲仙寺奥之院へ。信仰の道を行く。ルートは林道が絡んでやや複雑ながら、道案内が充実していますのでそれに従って歩を進めて下さい。


■同時報告
【登山口の逆方面】 昔踏まれた行脚の道を探る。小川沿いに明白な道跡。ダムで断絶されているものの、麓の県道脇から登り口まで行く代替の近道を発見。
【バリエーションルート】 2014/9/14追加報告「国坂尾根道」。尾根を伝って国坂峠と五井山頂を結ぶルート。写真説明に加え、軌跡チャートも登録。
音羽川上流の流れ  五井山 登山八ヶ口 その8
長沢谷登山口

登山口は豊川市長沢町です。国道一号線沿いにある長沢の町から五井山へ長く入り込んだ谷へ入った、林道長沢蒲郡線の一角です。一号線から旧道へ入ると林道への分岐点があるのでそこから入ります。オレンジロードからは入れません。駐車台数は3〜4台ですが、手前には予備の駐車スペースもあります。

改1.2版 2017/12/07
《知られざる快適道》
八ヶ口では他にない森の中の登山口。魅力のあるルートです。徐々に高度を上げるので全体の登りは緩やかで危険箇所もありません。登山口から登り口まで少しの間渓流沿いの道を行き、周辺は整備された杉林。利用者が少ないので荒れた感じはあるものの、雰囲気よく上高地風のムードを味わえます。
■帰路:尾根から林道へ短絡路を取る。


■同時報告
【消えかかった道】 西切山林道ができる前に通行されていたと思われる道が消えかかって残っています。今も通れるし、近道になります。

【バリエーションルート】 西切山林道直登口。

五井山でのトイレ 水場
●登山口でのトイレ。
 五井山では自治体による整備がないため、各登山口には登山者用に提供されているトイレはありません。下のコラム「五井山は誘わない」でそのあたりについて触れています。
 ただし、C清田・石山神社登山口では神社、D五井・八幡宮登山口では地区広場、E妙善院登山口ではお寺に属するトイレがあります。それらは使わせてもらうことができますので、その際は登山者として見識をもって敬意を込めて利用しましょう。
 コース途中ではDのコースの秋葉神社に仮設トイレがありますが、使用が無理だったらすみません。

●山頂付近でのトイレは仲仙寺奥之院に。map_to_chusenji
 
F国坂峠登山口では、そのコースの上部に仲仙寺奥之院があります。そこには、ありがたいことにちゃんとしたトイレと水場があります。もともとは信者のための便宜をもって設置されたものでしょう。奥之院は普段は無人です。
 山頂周辺にいて大小の便を催したとき、また念のため出しておきたいとき、そのトイレを利用させてもらうことができます。そこへ行くには、通常は五井山林道に降りてジグザグに遠回りして行かねばならず、15分ぐらいかかります。しかしながら、
近道があります。私の足で急げば頂上から5分で行けます。ただ、初めて通る場合はもっとかかると思った方がいいでしょうね。急を要するときにはこの近道の利用をお勧めします。傾斜は急ではありませんが、あと山頂へ戻るならば登りなのでこんな時間では無理です。五井山頂上から宮路山へ戻る人が多くいます。その場合上分岐点から近道へ入って仲仙寺奥之院を訪れ用を足し、あと五井山林道をUの字型に上がって宮路山方面出入り口へ行くコースが勧められます。
 この近道は公に紹介すると難があるかもしれないものですので、国坂峠登山口などの山行記録にはいっさい登場していません。が、しっかりと踏み跡がありテープなどで印があるので、通ろうと思えば何事もなくできてしまえます。右にルート図、下段に経路等について写真付きで説明があります。
 奥之院には水場もあり、電気が来ていてポンプで井戸から汲み上げていまして、蛇口から頂戴することができます。

●仲仙寺のトイレや水場を使わせてもらうときは賽銭を投げてお参りしましょう。
 この状況には仲仙寺のご好意があります。トイレや水場を使わせてもらうときは、
お参りして「100円」(それ以上でも構いませんが)お賽銭を出すことを提案します。ヨーロッパなどへ行くと有料トイレが普通で、1€〜2€かかりますので、それを考えれば抵抗はないと思います。
 お堂は普段扉が閉まっていますが、開けることができます。お参りしたあとは必ず閉めましょう。また、付近でタバコなどの火気は厳禁です。
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近道への上の分岐点。頂上から五井山林道へ下がる途中右、このように右下へ下る分岐点があります。道の真ん中に木がある地点です。現在ピンクや黄色いテープが付けられています。 
【注】国坂峠登山口のバリエーションルート「国坂尾根道」への入り口が手前にあります。そちらへ入らぬようご注意下さい。
近道の途中。踏み跡や色印に従って進みます。途中右に曲がって下がる場所があります。林道が見えてきたら右へ曲がって林道の上の縁に沿って進みます。  近道への下の分岐点。林道のU字カーブの先端に出ます。  仲仙寺奥之院のお堂。  これがトイレ。お堂の右奥にあります。  同じくお堂の裏側にこのように水場の蛇口があります。右側のポンプで井戸から汲み上げています。  お堂の扉はこのように開けることができます。開けて賽銭を投げてお参りして下さい。また閉めることを忘れずに。 

ご挨拶
 五井山への登山の仕方(登山口、ルート、登山口へのアクセス方法など)については、インターネットを探しても情報が少ないと思います。自分自身が不都合を感じたのがきっかけです。直接五井山へ登ろうとする方の一助になれば幸いと、この「五井山 登山八ヶ口」の記事を書かせていただきました。
 当初はこのサイトにすべての記事を載せるつもりでいました。しかしながら、ルート図を書いたり写真の引き当て等の方法がたいへんややこしく難しい。それで結局、ヤマレコのサイトにおける優れた編集機能をお借りし「山行記録」として記事を書き、このページをポータルとして登山口ごとの記事にリンクをさせるようにしました。ヤマレコでの私の「五井山 登山八ヶ口」の山行記録は1回きりの記録ではなく、登山口ごとの登山情報の記事であります。したがって、今後各種の状況が変化しましたら私が対応できる限りにバージョンアップをして内容を更新して行くつもりです。

 登山口紹介ですので、どの記事もほとんどがスタートとゴールを完結しています。どのコースもほぼ半日。早い時間に登り始めれば昼には往復の行程を完了します。登ろうとする方の目的や予定も様々でしょう。一日のハイキングとして行程を組みたいなら、各登山口のコースを組み合わせたり、他の山への縦走を行なったりなどしていただければ結構です。この記事が参考になるならうれしいです。

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五井山は誘わない
登山奨励、健康維持体力増進のため登ろう五井山
 なんて建前は、どこにもない山です。

 自治体のイニシアティブによる整備はほぼない状態です。道案内も、ルートを図示した看板も、風景案内板も、決してありません。コースによってはボランティアによる手製の道案内がありますが、業者に作らせたような立派なものはなく、公的に登山者を招く姿はありません。
 他の人気の山では、駐車場の用意と案内所すらあり、登山道には段の設置やあちらこちらの立派な案内など至れり尽くせりで登山者を招く所もあります。五井山はこれとは百八十度(文明が)異なります。「さあ、どうぞ」と誘ってはいません。何もなく誰もいないまま単に道は続く。
 残念ではありますが、逆に私はこれに誘われています。なりわい的原風景とでも言いましょうか、木こりや百姓、信者や学童が主人公であった名残。誰かが通る。踏み跡ができている。頂上へ行くためばかりの道ではない。ルートを確かめながら登る。整備提供された道筋を据え膳をいただくように登るのと比べると、自主性が必要であり、自己責任の登山です。旅行で、ツアーを利用しないで自分で研究して訪ねる、これと似ています。たとえ迷っても、五井山なら知れています。どこかに下りて行けます。危険な崖も少なく、日暮れが来ない限り大丈夫。
 とは言っても、ルート上危険の大きい場所があったら、それは良いことではありません。最低限と言っては失礼かもしれませんが、ご紹介するルートでは南斜面から登るものの上部が急であり、それら急斜面にはボランティアによる安全のための整備があってありがたいです。
五井山登山の危険要素
転落・滑落
 南面を登る一定の登山道には転落・滑落の危険を秘める場所があります。ただ、単に足を滑らせただけでそのまま斜面なり崖なりを転落して命が危ない、という箇所はなく、足がすくんだり手に汗をかいたりまでにはほど遠いです。高山だと中級コースでも、例えば鎖場というものがあり、絶壁の上、足や手を滑らせれば即転落して命はない、という場所があったりします。が、五井山には鎖場はありません。
 たまたま滑ったとき衝撃が強く、岩角などに打ち付ければ骨折はあり得ます。また、巻き道を通っていてその場で転ばず大きく滑って道をはみ出して斜面を落ちる、という事態の可能性はあります。しかし、多くの場合は木に引っ掛かって止まるでしょう。たまたま引っ掛かる木がなくて、下まで落ちていって何かにぶつかれば大怪我や命にかかわることもあり得ます。しかし、それだからといって登山を控えていたら登る山はなくなります。前項の話じゃないですが、いくら整備の行き届いた登山道でも岩場で岩がゴツゴツ露出している箇所はあります。転落したら恐い斜面も道の横ならそのままあります。大仰に対処したら登山でなく観光になってしまうでしょう。転倒転落の危険は共通しています。

落石・倒木
 通行者による浮石蹴り落としの危険性があるルートがありますが、この八ヶ口の紹介から外しています。ただ、そこでも危険度は僅かと思われます。ほかにも急斜面なら危険性を内包することになりますが、メチャに険しい場所はないし、事故になるとしたら極端に偶然が重なったときしか考えられません。その他、崖下通行中の頭上落石に注意することとかもありますものの、山以外でもありうることで、心配せず普通に注意すればいいでしょう。
 五井山ではないですが、「倒木注意」という立て札を見ます。立ち木が通行中に倒れて来るという意味かな。だとしたら記念碑的稀事、本気で心配していたら笑止の臆病風です。
 とはいうものの、倒れてしまっている木には要注意。私は倒木の切断処理中、跳ねた木に殴られてしばらく座って安静にしていたことがあります。倒木の下を通るときは状況により「押してみてから」通ることをお勧めします。
 まずもって、取り越し苦労は無用。明白なリスクは自身にて回避をしつつ、泰然と道を行きましょう。


危ない動物は
 イノシシが挙げられます。これは居ます。ただ、夜活動することが多いし、ほとんどの場合向こうから逃げて行くのじゃないでしょうか。私もイノシシにこれまで3度出会いました。いずれもこちらへは来ず向こうへ走り去って行きました。ボワッと吠える声が太く威圧感があります。大方は大丈夫なものの例外もあって、偶然不意をつかれて逃げ場がないと向こうから攻撃して来るとのこと。最近自宅の庭先で襲われて不幸にも亡くなられた方があると聞きます。
 鹿と猿には出会ったことがありません。国道一号線北側のゴルフ場にはいっぱい居るし、居ても不思議はないのですが、五井山では一号線が南下のバリアになっているのじゃないかと思います。これらはほとんど危険はありません。
 イノシシが居るのは登山道の脇の柔らかい土がほじくり返されているので分かります。一例、あなたも私も通る頂上付近の道ですよ。一方、シカやサルが居ないのは糞がないことで分かります。これだけ登っても一粒も見たことがありません。

 【2016/10/6更新】五井山周辺で初めて鹿を見ました。下の「五井山 さらなるルート 小沢谷登山口」の山行の最中、小沢尾根でです。居ないことはありませんでした。認識を新たにしました。



 近頃は蛇は居ないですね。山ならヤマカガシが居ても不思議ではないのですが、あまり見ません。最近に限ると、五井山以外で2回ヤマカガシを見ました。「懐かしい、こっちへ来い」と言ってやりたいぐらいですが、さっさと向こうへ逃げて行ってしまいます。この辺マムシと違いますね。実は毒蛇であることが分かったとのことですが、毒を持たない個体もあるらしく、咬まれて被害にあった実例は非常に稀、過剰な心配は要りません。減ってはいるものの、五井山でもどこかにいるのは間違いないでしょう。その他、アオダイショウは山ではほとんど居ませんが、茶色く小さいヒバカリは見ることがあります。
マムシ
御堂山にて

マムシ
 これはいやです。ただ、今のところ五井山では見たことはありません。他の場所ではここ2〜3年ほどで2回は見ていまして、1回はこどもの国のハイキングコース。整備が行き届いていてもなおやです。もう1回は右の写真。五井山もどこかに居るのは間違いないでしょう。多くの場合は向こうから逃げて行くでしょうが、とぐろを巻いて死んでいるかのようなやつも。こちらも気付かなくて触ったり踏みそうになってしまうのが恐いですね。私は、そのために登山靴をいつも履いています。ある程度深さがあるのでウォーキングシューズなどより安心です。暑い時期でも長ズボンを着用します。
 2017年春、我が家の庭にマムシの死体がありました。ギョ、居るんですね住宅地にも。隣家の人の話だと、藪の草刈り中に今まで見たことはあるとのこと(藪があるんです)。考えられない場所にも居ます。油断めさるな。
 
スズメバチ
 9月〜11月が警戒時期。ただし、今まで出くわしたことはありません。まあ、種類もあるし、気付かないでいるだけかもしれませんが。

人間
 ......が運転する車です。三河湾スカイラインを走る車や単車です。通行はまばらで、その中を相当速いスピードで走らせる人がいます。登山中スカイラインを歩く場面はありましょう。カーブで見通しが悪い所が多いです。真ん中を歩かないで隅に寄ること。爆音を放つ車もありますが、静かな車にも要注意。

不快な生物
 危険ではありませんが、登山中に不快をもたらす生き物です。暖かい時期に限ります。
 
まずはクモでして、その巣です。暖かくなればすぐに巣を張り始め、特に煩わしいのは秋です。人が通るのが少ないコースが多いため、随所で引っ掛かっていやな思いをします。そのため、私はその時期にはいつも棒を持って歩いていて、場所によっては振り回しながら進みます。昨日通った場所でもまた新たに張られていて引っかかることが結構あります。五井山に限ったことでもないでね。
ウルシ
ウルシの木
五井山にて
 次にアブです。私が歩く道すがらずっと顔の回りにまとわり付いてうるさいです。手で払ってもすぐまた耳元でブンブン。しょうがなしに一緒に登山します。途中までお供をしてくれて、頂上に近づくに連れていつのまにか居なくなります。どこにも居ますが、五井山では北斜面の西切山林道周辺が多いような気がします。特に盛んなのは盛夏です。蚊も同じ時期に南面の登山道の下の方を中心に居ますが、気になるのは休憩しているときだけです。
 もっといやなのはヒル(ヤマビル)でしょう。しかし、私が了解する限りには五井山には居ません。周辺の山々にも居ないじゃないかと思われますが、いかがでしょう。
 【ダニ】ある人が、「山に行ったらダニにやられてしまった」と言っていました。小さくて見えないものなので、その場では危険は分かりにくいですね。そんなにダニっているのかと疑問に思ったものですが、ニュースに被害が報道されました。幸い私は幾度となく行なった山行でダニに刺されたことはありません。夏の暑い時期でも帽子、長袖シャツ、長ズボン、ストッキング、手袋は着用しています。そうすればそんなに恐れることはないじゃないでしょうか。 

カブレの木
 この地方、どこの山にも平地にも、ウルシの木はたくさんあります。最初私は知らずに伐採して、山里出身の人が警告をしてくれたのがそのあと。見事かぶれました。以降も木を伐採したあと手がかぶれていやだったことが複数回あるので、きっとどこかで触ってしまったのでしょう。治るのに1週間〜10日はかかります。山で草木をいじるときは手袋をはめるよう心掛けています。里山に登る人はウルシなどのカブレの木がどんな姿をしているか、もし知っていなかったら写真などで確認をして触らないよう気を付けたいものです。
 他の木が紅葉しない先、夏場から葉が赤くなっている木があったらウルシ。要注意。

さらなるルート 五井登山  Plowing Deep for GOI Route
八ヶ口以外の登山口・バリエーションルート 、八ヶ口の組み合わせルート
Nishiura_peninsula_lookdown まだまだあります、知られざる道。この道はオレンジロード登山口の第二ルートとも言えるもので、清田トンネル西入り口の北側。林道の終点から右へ入って山を登り、三河湾スカイラインまで出てあと五井山の北尾根を登ります。スカイラインをはさんで小沢尾根ルートと直結しており、山を越える昔の交流ルートを偲ばせます。
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五井山 さらなるルート マスミ池〜西尾根周回コース

2016年12月15日
知られざる道をもう一つ、マスミ池ルートです。蒲郡市清田町から北へ食い込んだ谷を上がると、そこにマスミ池があります。マスミ池からは、実は三河湾スカイラインに向けて登る登山道が存在します。ちゃんとした道です。
この山行では清田町の道脇に車を置き、マスミ池を経て三河湾スカイラインに上がり、北尾根〜山頂〜西尾根、というコースにて周回しました。
bayview_from_goitop 五井山 さらなるルート 小沢谷登山口

2016年10月06日
ごく少数の人しか知らないであろう道、でも立派に登山道。登山口は長沢谷登山口がある谷のもう一つ北側の谷に入ってほどない場所にあります。川を越えて急登を経て小沢尾根に取り付き、尾根をずっと歩いて三河湾スカイライン出たのち五井山北尾根を登ります。人は居なくても動物が。どうぞこれを参考に。
slightly vailed view from summit 五井山 長沢谷登山口より小沢尾根経由山頂へ

2016年08月31日
五井山登山八ヶ口、その8「長沢谷登山口」ですが、面白いバリエーションルートがあります。本道は登山口から左へ川を越えるのですが、その逆に登山口から右へ登っている林道を行くのです。しばらく急な登りが続き、果ては五井山の北側にオレンジロードを挟んで長沢方面に突き出している大きな尾根の上に出ます。ちゃんとした道が続いています。

subchas8の他の山行記録より "意外なルート"があれこれ
west_togami_view マラ山-砥神山-御堂山 三月田登山口から秘道を行く

2017年04月25日
マラ山は蒲郡市大塚町、蒲郡東高校がある谷の右側に立つ山です。それに対峙する西には砥神山があり、三河湾が美しく眺望できます。この山行はマラ山から始めて砥神山、さがらの森を経て御堂山へ登ったあと、信仰の道を観音寺を経て下山しました。JR三河塩津駅からのスタートでも結構、家族向きに勧められるコースです。 
triangulation point 2 三ヶ根山の頂上はどこに......3三角点と2高所を巡る

2016年09月10日
「三ヶ根山の頂上は誰も知らないところにある」という説。今まで深く考えないできましたが、今回3か所の三角点と2か所の高所を巡って高度計で実際に最高所の位置を確認しました。
こどもの国眺望 田土山より三ヶ根山 通れるぞ田土廃参道・鹿川古道

2016年05月05日
ユトリーナ蒲郡に車を置いて田土山に登り、こどもの国を経て鹿川から三ヶ根山へ登りました。誰も通らなくなった2本の道。田土神社廃参道は入口を迂回すれば通れます。昔誰もが利用した鹿川登山道も今も何とか通ることができ、これぞ山登りの山道歩きです。
第4鉄塔からの眺め 三ヶ根山から田土山を経て三河湾へ 東西三河境シリーズ

2016年04月05日
JR三ヶ根駅から名鉄こどもの国駅まで、ほぼ東西三河境に沿って歩きました。田土山では一部に良好な眺望があり、鉄塔管理用の道が南北稜線に沿って整備されています。せいぜい利用しましょう。
三ヶ根観音 三ヶ根山 形原温泉より2古道往復

2016年03月01日
三ヶ根山へ登る道としては、形原温泉から登る道はほぼ忘れられかけているようなものでしょう。今回、行きと帰りで、忘れられかけた2種の道を往復しました。三ヶ根山は我が地元の山です。いろいろな思い出があります。 
binbo_nishibasama 坂野峠から貧乏山縦走 東西三河境シリーズ

2016年02月19日
蒲郡市を取り巻く西の砦にありながら名前もなく登る人は稀な俗称貧乏山。山陵を南北に、東西三河境を縦走するコースはあります。この記事を参考にトライして下さい。
top_kuwagai 聖山→遠望峰山→桑谷山、勝善寺を訪ねて坂神峠(仮称)越え

2016年02月05日
桑谷山までは通られているコースですが、重要文化財のお寺・勝善寺への訪問と峠越えが一興です。

蒲郡の山をすべて登ってしまう!! 蒲郡外周山トレッキング 3シリーズ
 愛知県・蒲郡市は三河湾の奥、海を取り巻く形に湾曲して伸びています。その逆、他自治体との境になる後背地は大半が山となっており、唯一JRが走っている塩津地区から西へ幸田町方面のみ平地で抜けています。
 市境には背骨となって数々の山があり、雄は標高454.4mの五井山でしょう。市内に入った領域にも山があります。
 今回、それらの山々のすべてを巡るトレッキングを構想しました。
 一日で踏破するのはいくら健脚の人でも無理。西・北・東の3区間に分け、最初のスタートが西浦温泉。巡って最後はラグーナ蒲郡。海→山→海。随所に三河湾の眺め。蒲郡としてはピッタリな、一味あるトレッキングコースになると思いますがいかがでしょうか。
Nishiura Spa Palm Beach  蒲郡外周山トレッキング@西区間 西浦温泉〜三ヶ根山他〜三河塩津駅

2016年11月16日
まず最初は@西区間。西浦温泉から三河塩津駅まで歩き通します。
最初西浦温泉の海浜プロムナードを巡り、また竜田海岸でも砂浜を踏んで歩き、海とのふれあいを十分堪能できるすばらしいコースです。市内西浦と形原の小ピークを訪ね、田土山と三ヶ根山では市境をなした頂を巡ります。
登った山は6山。6時間かかっていてやや健脚向けですが、短縮しても結構、記事に例示があります。
View From Kuwagai viewpad  蒲郡外周山トレッキングA北区間 三河塩津駅〜遠望峰山他〜オレンジパーク

2017年01月28日
2回目の今回、前回ゴールの三河塩津駅が始点。貧乏山の稜線を歩き、遠望峰山から桑谷山へ、蒲郡を取り巻く山脈の西から北へぐるっと回るという山歩きです。終点は蒲郡オレンジパーク。
巡った山は6山。樹木に覆われて見通しが利かない頂が多いですが、コースの所々に三河湾などの眺望が利くポイントがあります。 
B東区間