上から最近のものです。

 

2006年10月以降の感想からはブログに移行しています。

「フラメンコルネッサンス21」
2004年8月28日 於新宿文化センター
 

所謂コンクールではないと協会は言っておりますが、まぁ新人コンクールです。
フラメンコ習い始めて時間も経ってくると、それなりに知り合いも増えてこういうものに出場する人も出てきます。
会場で知り合いに出くわす確率も高くなり・・(笑)
今回出場した知り合いは、皆残念ながら・・でした。
また、頑張って欲しいです。

 

クリスティーナ・オヨス舞踊団
新「歓喜の鼓動」
2004年7月25日 於東京芸術劇場中ホール
 

オヨス日本最終公演だそうです。
後進の指導に専念するかとかで、これが最後だそうです。
でも・・・オヨスっていっつもこれが最後って言ってるよね・・
それはさておき。
ええと、オヨスは一回しかソロを踊りませんでした。
ファルーカでした。
ソレアでも少し登場しましたが。
ゲスト?の舞踊家エル・フンコという男性舞踊手がすごく上手かったです。
立ち姿も美しいし、カッコいいし。
なんちゅーか、オヨスの趣味?
ただ、いつも思うだけどフラメンコって大きい会場に向いてない踊りだよね・・。
今回中劇場だったけれど、やっぱり近くで見てこそ、な気がします。
まぁ、bunkamura大ホールとかでやられるよりも良いけれど。
今回はあのリヤドロ主催で、貸切公演。
お得意様のみご招待公演なので、なんだか色々といつもと違って面白かったです。
フラメンコ公演って、やっぱりオペラとかバレエとはどこか見に来る人種が微妙に違うのですが、今回の公演はなにやらセレブ〜な匂いが。
会場に入るなり、ホールでシャンパンサービス(笑)。
有り得ない・・フラメンコ公演でこんなの有り得ん。
チケットに名前まで印刷してあるんですよー。すごいでしょ。
外部の人間は入れないのでしょうか?
そんで、ロビーにはリヤドロの新作の数々が展示。
 
その場で購入の申し込みも出来ます。
まぁ、値段が三桁ほどでしたが。取り合えず、目の保養。
そんでもって、会場では終演後に抽選会までありまして、今踊り終わったオヨス自らクジ引き。
当選者商品はリヤドロのポーセールなのですが、それもオヨス自らお渡し。
リヤドロの社長の挨拶はあるし、いやはや本当に他の公演じゃこんな事しないだろうな・・の連続でした。
後からフラメンコ友達にその話をしたら、『オヨスも大変だねー、ビンゴ大会ですか。』と言われました。
確かに。

 

「サロメ」
2004年3月 於bunkamura大ホール
 

アイーダゴメスの「サロメ」。
彼女はヒターノっぽいフラメンカというよりも、スペイン舞踊家と言った方がいいのかもしれません。
開演前に行ったバーで、いきなりお教室の子数人にばったり会ってしまうし。
本当にフラメンコ業界は狭くてアレです。
でもって。
ちゃんとプログラム見ていなかったせいもあり。
始まってからずっと、「これのどこがサロメ?どこいら辺がサロメ?」とずっと悩んでいました。
群舞数名が出てくれば「・・・これは、町の人々だろうか?宴会のシーンだろうか?」と色々勘ぐり。
首を傾げたまま幕間に。
そこで初めてパンフを買って、サロメは2部で一幕ものとしてやる事を知りました。
おいおい、自分・・
そんなわけで、1部の印象は今ひとつだったりします。
うーん、舞踊としても今ひとつだったような。
つまりは、フラメンコというものはこんな大舞台で舞踊として見せるのは難しいんだと思います。
「サロメ」は、すごく良かったです。
フラメンコというより、ダンサーの持つその肉体で見せる緊張感。
シンプルな舞台で、照明も良かったです。
どこかアフリカの大地を思わせるような(実際はユダヤ王の娘なわけだけど)、乾いた大地を連想させるような色彩。
光りと影。
ヘロデ王の前で踊って見せる7色のベールの踊りが圧巻でした。
最後、よく見えなかったんですけどもしかして全裸になっていたのでしょうか?
ヨハネはフラメンコダンサーではなく、バレエダンサーだったそうです。
肉体がまったく違いました。
それがまた、一人浮いた風情で良かったです。
「サロメ」の物語を台詞のない、そしてある意味優雅さのかけらもないフラメンコを主体とした舞台で見せるというのは成功だったんじゃないでしょうか?
しかし、最後のカーテンコールで出演者がノリノリで踊ってくれたブレリアが一番良かったというのは内緒の話です。

 

「マノラ・カラスコ〜ダンスアンダルシア〜
2002年1/11 於日生劇場
 
鍵盤の貴公子。(笑)
クレイダーマンって、こんなあおりだったよね・・とか、思わず友達と笑ってしまいました。
このレポを「舞」のコーナーに載せるべきか、「音」のコーナーに載せるべきか。と、思ったんですが。コンサートとしても主軸はピアニストであるマノラカラスコでしたが、舞踊団の踊りもメインと言っていいほど出ていたので、こちらに。

いやいや・・きちんとしたクラッシックピアノをフラメンコに載せるのは、非常に困難なことだと思います。
そもそも、フラメンコに譜面とかないし。
オープニングで、彼の手元を幕に大写しにしてくれたのはすごく嬉しかった。本当、最後まで写してて欲しかったよ。
舞台上では、やっぱり踊り手やパルマ隊、カンテが真中にいて、ピアノは左隅だったので、あんまり見えなくって。特に手元がまったく見えず、ノリノリになってくると、即興ですごい勢いで弾いていたので、もっと見たかった・・
途中から、踊り手のほうばっかり目が行ってしまいました・・仕方ないけど。
ラテンのサンバ風のリズムや所謂スペインだけでない南米のリズムも多用に取り入れていて、それはそれで、楽しかったです。リッキー・マーティンとかね。
スカートだけじゃなくって、パンツで踊ったり、タンゴ風を取り入れてみたり。
でも・・やっぱりどうしても気になって・・笑いをとるためにやってるんじゃないよね・・?
何故か、こう・・舞台上に薄い幕を垂らして(幕間の時とか)、そこに彼のプロもモーションビデオとかが流れるの〜〜〜(泣)
それも、ピアノ弾いてるならまだしも。
町を歩いたり、意味なく佇んだり・・しまいには・・しまいには・・『THE・海と愛馬と俺』。
どうしてみんな笑わないの?突っ込まないの?どうして〜〜〜??
もう、せっかくの音と踊りなのに!
私の中には彼のプロモの思い出でいっぱいです。

 

「プラド美術館の亡霊」
2001年2/24 於オーチャードホール
 
マリア・パヘス舞踊団公演。
いやぁ、混んでました。今の日本でのフラメンコ人気を垣間見る思いでした。
彼女は、全世界で絶賛を博した「リバーダンス」のメンバーとしても有名なので、それの人気もあったかもしれません。
舞台幕にはゴヤの絵がある状態なんですが、開演のブザーと共にプラド美術館閉館時間のアナウンスが流れるのにいきなり面食らいました。
ダンス公演なので、当然セリフなし、バレエとも違うので大したマイムもなしに進みます。
要は、ゴヤの「アルバ公爵夫人」に恋した青年が閉館後の美術館に忍んでいて、彼の激しい愛情に公爵夫人は絵から抜け出て、青年と公爵夫人は情熱の踊りの一夜を明かすと言うもの。しかし、夜の美術館にはほかにも様々な亡霊が潜んでいて・・・
と、いうストーリーがあったらしいんですが、スイマセン。ストーリーの方ははっきり言って後で解説読まないと判りませんでした。
やっぱ、バレエほどお約束が確立していないし、踊りだけでストーリーを進めるのって難しいよなって、思いました。
それはともかく。
いやはや、何にびっくりしたって、その技の数々の素早さです・・・
何を見に行っているのやら。
今アバニコ(扇)を使う踊りを習っているせいか、マリア・パヘスのアバニコ回しの早さにもう目が釘漬けでした。いったい、どんな手首してんだ!
目にもとまらぬ早さで回るんですよ。それから、マントンも。両手で持って体の周りをぐりんぐりん回すんですが、これは見せ場だったのか、流石に客席から拍手が起きていました。
そして、そのサバディアート(足技)の早さ、パルマの早さ。
いや、実は習いに行っているところで、時々ギタリストさんがコンパスやパルマを見てくれるんですが。
その時に、パルマの早さを計ったり、マッハいくつとか言って(マッハは冗談です)たんですが。何せ私は下手だし、パルマが未だに上手く叩けないので、内心、『こーんなに早くパルマ叩けたって、実際使えねーよ。』
などと不届きなことを考えていたのですが。
いるじゃん、使ってる人達!!
秒速のサバティアートに挟みこまれるパルマ!
ひえ〜〜〜人間じゃない・・
と、まあ・・技はともかく。
今回見て思ったのは、やっぱりフラメンコはギターとカンテと組み合わせているのが一番だな・・と。
時々、テープでのクラッシック編曲もあったんですが、今一つでした。それと、衣装もね〜〜。演出上仕方ないんですが、ベラスケスの王女様や王様たちがいきなりフラメンコ踊っちゃうのが違和感ありありで、どうにも笑ってしまった私でした。


     「ドン・キホーテ」
2000年3/25 於新国立劇場大ホール  
 
 酒井はな&小島直也。
実は昨年もまったく同じキャスト・演出で観ていたりし
ます。
その時は、最後のグランパドドゥの最中に、酒井はなの
トゥシューズのリボンが解けるという、アクシデントが
あり、なかなかエキサイティングだったのを記憶してい
ます。
とにかく、これでもかと言うくらいの大人数が舞台に上が
り、出演者一同、鳴り物は使うわ、マタドールのマントや
小刀、アバニコ、バレエには珍しいくらい賑々しい舞台
です。「ドン・キホーテ」そのものが大好きな演目
なので、なにをかいわんやですが。やっぱり楽しい!
悲恋も悲劇もなく、若さと陽気さで彩られた舞台。
アクロバッティングな技の数々。
特に、ラストの有名なグランパドドゥは観るたびに胸が
高鳴ってしまいます。
酒井はなは、何度かドゥブレをいれていましたねー。
さすがです。そして、陽気で元気一杯のキトリとしっとし
た森の精と踊り分けられていて、流石だな-と思いまし
た。(当たり前か・・)
小島直也はやはり日本人だから仕方ないんだけど、細い!
それが、若いバジル役にははまっていて良いんだけど、
他はどうなんだろう??でも、コミカルなマイムや演技は
上手だったと思います。「世界」にすんなり入れました。
バレエをたまに見ると、「やっぱ、続けてれば良かった」
とか、「フラメンコじゃなくてなんでバレエ再開しなかっ
ったんだろ?」とか、思ってしまいます。
すぐ、忘れるけど。(笑)
しかし、この日、夜中に衛星放送でABTのガラ公演の
ビデオを流していて、よせば良いのについ見てしまった!
ドン・キのグランパドドゥ・・全然違ったよ・・
高さも、迫力も、回転も・・  
仕方ない事だけどね・・・