独断と偏見で選ぶ「面白い漫画」コレクション    −あまり選択基準に一貫性がありませんがそのつもりで−



EVA関連(エヴァ単行本5巻が待ち遠しい...)


「EVANGELION ANTHOLOGY PARADISE LOST 4」 株式会社ふゅーじょんぷろだくと

何も考えず、封印のため中を見ることもできずに買ってしまいました。うーむ、面白いというよりは...
同人誌って初めて見たけどこんなにすごいもんなんですね。(よく見たらR指定と書いてあった)
でもAnthologyって「詩選、詩文集」っていう意味でしょう?
綾波レイのメガネOL編なんて想像もつかなかったけど、彼らの創造力はやってしまうんですねえ。
ちなみに裏表紙に「エヴァンゲリオン パロディ作品募集中」と書いてありました。
腕に自信のある方はチャレンジしてみては....

「デビルマン」 永井豪

庵野監督がエヴァンゲリオン製作にあたり多大な影響を受けた作品。
丁度小学生の頃、テレビアニメでもやってたが、少年誌連載の原作の方がはるかに強烈。
特に野獣ジンメンなんかよく考えてますよね。
エヴァファンなら必読です。

「バイオレンス ジャック」 永井豪

これもエヴァンゲリオン製作にあたり多大な影響を受けた作品。
やっと最近目を通すことができました。
コミックス1巻の中程にあの「これも1つの可能性」というセリフ(エヴァTV版26話ですね)が出てくる。
やっぱりこれも強烈な作品です。
エヴァファンならこれも必読です。

「エヴァンゲリオン 四コマ新世紀」 ムービック

毎度ながら、漫画家のみなさまのパロディセンスには感心します。
結構笑える作品もありましたが、中には「これの一体どこが面白いのか?ただ4コマのオチをつけてみただけだろうか?」
と悩んでしまう作品もあります。
4コマだと作品数も結構あるので、自分好みの笑いをゲットできるでしょう。

「エヴァンゲリオン 四コマ全集」 EVANGELION補完委員会編 角川書店

懲りずにまたも買ってしまった。くだらないです。本当にくだらないけど20個に1個くらいは笑える。
最初のページでトウジに対して「思考言語大阪弁に切り替え...」の作品で笑ったらそのまま衝動買い。
88ページのデフォルメされたレイの顔もなかなか可愛いと思うのですが、どうでしょう?(この一言で購入者が増えたらこわい)


スリルとブラックユーモアが好きな方へ


「多重人格探偵サイコ」 @ 田島昭宇 x 大塚英志

ご存じ、「死体」の表現が少年まんがとして適切であるか議論になった作品です。
確かに強烈な部分があります。あの「人間植木バチ」などは結構ヤバイんではないでしょうか?
真似する人がいなければいいのですが...
ストーリーはよく考えてあると思います。
また、犯罪捜査ですっかりお馴染みになった「プロファイリング」も読んでいて面白いです。

「不気味コレクション」「夢魔子」 藤子不二雄

子供の頃偶然に「不気味コレクション」を読んでショックを受けた記憶があります。
じわじわと恐怖を増幅させるストーリー展開と、ラストシーンのインパクトは秀逸です。
藤子作品は、このようなブラックな作品の方が私は桁違いに面白いと思います。
日常生活に潜む悪夢と狂気を描いても一流です。


「銀と金」「アカギ」「カイジ」 福本伸行

ビデオ化された作品だが、原作を読まないとわからないと思う。
裏社会で悪党が自らの知恵と才覚でのし上がっていく壮大なピカレスク・ロマン
福本氏の卓越したアイデアと巧みな心理描写は今までに類を見ないほどの面白さです。
福本氏の作品には「アカギ」や「カイジ」など、ギャンブルと人生訓を微妙に味付けした秀作が多い。
特に「カイジ」は別冊宝島で1996年にもっとも面白かった作品第1位にランクされてます。
「カイジ」で考案された限定ジャンケンはギャンブルの新境地かもしれません。
「カイジ」「アカギ」はともに第2部連載中で、やっぱり面白いです。




人生ってなんだろう?

「ぼくんち」 西原理恵子(さいばらりえこ)

西原さんの作品は漫画「まあじゃんほうろうき」で、シンプルな線なのにナカナカ読み応えがあるので気に入ってました。
「ぼくんち」は文藝春秋漫画賞受賞と聞いたので、「えっあの絵で?」と思いながら読んだのですが、納得できる内容でした。
主人公の二太(子供)は明るく元気で、まるで絵本のようなのに、そこに描かれている内容は凄まじいものがあります。
見開きで1話ずつ完結しているので、あっという間に引き込まれてしまいます。
この漫画もおすすめです。

「火の鳥」 手塚治虫

永遠の命をめぐる悲劇と、その対比として限りある命の尊さを描いた傑作。
今も幅広い世代に支持されている(好きな漫画のベスト5に揚げる人は結構多い)。
これだけ中身の濃い作品がかなり前に作られていたのですから驚きです。
手塚作品の中では私は「ブラックジャック」の次に好きです。


「ねじ式・赤い花」 つげ義春

つげさんの漫画はすごいです。
初めて読んだ時にそれまでの「漫画」の概念が飛躍的に広がった気がしました。
うまく説明できないですが、日本人特有の情緒に潜む隠しコマンドを押されたような気分になります。


「キャプテン」「プレイボール」 ちばあきお

野球マンガでは珍しく、スーパーヒーローや魔球は登場しないけど、惹きつける作品です。
「努力・友情・勝利」のジャンプ路線そのままですが、一生に一度は「こんな試合をしてみたい」と思ったものです。
「ひたむき」という言葉がもっとも似合うマンガかも。
もうこんな作品は出ないかもしれないと思うと非常に残念です。
ちばあきお氏の死に至る軌跡は太田出版の「消えたマンガ家」に詳しく解説されてます。


「オフィス北極星」 作:真刈信二 画:中山昌亮

日本人のリスクコンサルタントがニューヨークで数々の訴訟を奇抜なアイデアと人間味溢れる会話とで解決していきます。
アメコミ風の絵に最初は抵抗があったんですが、ストーリー、キャラクターが面白くてつい全巻買ってしまいました。



「アキオ無宿 ベトナム」 深谷 陽

あまり書店で見ないけど、結構気に入ってます。
ガイドブックにはない、新しい旅行記になるのでは?と期待しているのですが、続編が出ません。
ベトナム旅行中の様々なハプニングが面白くて、ベトナム旅行に行きたくなります。
本当に日本人はこんなにモテるのだろうか?どなたかご報告を。




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