7月26日テレ朝「ザ・スクープ」を見て   









7月26日(土)18:00の「ザ・スクープ」にてEVA特集をやってました。


題して、「エヴァの熱い夏  -そしてみんな語り始めた-」
なんか夏の甲子園ドキュメンタリーのようなタイトルでしたが、エヴァの魅力と思春期に関する検証
番組でした。

番組の冒頭部ではEVAの経済効果やストーリーの概要説明で、次に庵野監督へのインタビュー。
(インタビュアーは鳥越俊太郎。庵野監督のテレビインタビューは初めてらしい。
しかしTシャツに短パン、首からタオルぶら下げてサンダル履きで登場、てのは勘弁してほしい)

ここで庵野監督は次のようなことを言ってました。

<製作の意図>
子供やアニメファン以外の人にも広げたかった。


<庵野監督が思うEVAが受けた理由>
1.人それぞれの中にリアルと感じられるものが多かったからではないだろうか。

2.アニメの世界に現実は無いが、自分の中に真実を感じるものがあったからでは
  ないだろうか。

あと、庵野監督は、世代として子供の頃から価値観の変化に何度も直面した事を
述べてました(例:米ドルの変動相場制への移行、オイルショック、公害と環境など)


そして番組はエヴァにはまった人達へのインタビューを流してます。
「語り始めた人達」としてインタビューを受けていたのは
1.コミックマーケットの人
2.15才の高校生
3.30才医大生
4.コスプレの人
5.インターネットの人
などでした。

3.の医大生が「EVA」は太宰治の作品に似たはまり方をする」と言ってましたが、
同様の事が「エヴァンゲリオンスタイル」にも書かれています。

4.のコスプレの人は20才の女子大生。
綾波レイのプラグスーツを特注(35万円!)には目が点に...
やる人はやるんですね。
エヴァにつぎ込んだ金額はもしかするとこの人がNo.1かも。


そして最後に実験としてルーズソックスの女子高生3人にTV版26話を見せてから感想を聞く、
という実験。
最初は「入りづらい」「オタクっぽい」と否定的だったのが、見終わった後「自分は要らない人間
なのかな、と考えることがある」旨話していたのはちょっと疑問でした。


みなさん各人各様のはまり方をしてるんですね。
あと何年か経って、「あの頃は熱かったよなあ」なんて思い出話をする運命なのかと思うとちょっと寂しいですね。



あ、そうそう。番組でも紹介されてましたが、渋谷のバー「八月の鯨」には「エヴァンゲリオン」なるカクテル
あるそうです。
お客さんの要望で考案したとか。二層構造で、
上が青く下が赤い。「ロボットの色」をモチーフにしたそうです。
(まあ細かいことは言わないようにしましょう。うまいかどうかは触れてませんでした)



ところで、以前日本経済新聞の記事で「Shall We Dance?」の周防監督がハリウッドで結構評価されている、という
文章を読んだ覚えがあります。
その背景として、従来のアメリカ映画の主人公は「強く、正しい」スーパーマンのようなヒーローが多かったのですが、
日本映画のような独特の内向的な主人公が目新しいようなのです。
視聴者としては、あまりにも自分からかけ離れた存在である主人公は共感しにくいし、また、そんな理想像を追いか
けることに疲れてしまっている時代なのかもしれません。
「新世紀エヴァンゲリオン」もぜひいろんな国の人にハマッてほしいですね。




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