高砂族と呼ばれる台湾本来の民族が居ます。

「勇敢」であったと言うこと以外知る由もなく、歴史的に調べようとしても

「日本軍駐屯に辺り抗戦した」としか調べられなかった。

折しも、大陸の永遠に終わらないかと思われる賠償請求に怒りを覚えていた時、その番組は放送された。

「台湾の高砂族が日本に抗議するため集会を開いている」

この様な件から始まる記録的雰囲気を持つ番組でした。

ここでもかと怒りつつ、美しい民族文化を訴えかけるように進む放送を見た。

その後、いつものように戦争の悲惨さを語り如何に祖國日本が惨いことをしたか

訴えた上で、そんな事実が有るのに政府は賠償請求に応じないと言った常套手段が続くと思われた。

戦中世代と見受けられる方々が会議室に集まり始める。

ここで高砂族が、戦時下の日本政府金策の為、預金という形でなけなしの金を集めさせられた。

と言うような主旨の説明がなされた。(怒りを念頭に置いて放送を見ていた私にはそう聞こえた)

しかし、この放送は違った。

先の会議室の場面になり高砂族は「親が子を見捨てるような事はしないで欲しい」

「台湾の子は、本土を信じています」「私達は高砂族という日本人です」等々

言うことがいつもの雰囲気と違うのである。しかも論議中聞こえてくるほとんどの言葉は

日本語であるのです。

こちらの胸が痛むような討論がなされた後、議長が起立を促しさも当たり前のように

「君が代」斉唱、から「天皇陛下万歳」と。

会議の終わった彼等は川辺で肩を組み「海ゆかば」を合唱、

その後口々に「日本を恨むなんてとんでもない」といった旨の発言が続く。

涙が流れました。勇敢な高砂族の為に、その真摯な態度に。

怒りました。己の無知に、己の無学に。

日本は敵であるという教育のみが台湾の全てと考えていました。

決してこの放送だけで台湾の感情を決めつけることは出来ません、

これを論拠として大東亜の理想を語ることは出来ない些細な事かもしれません。

しかし、私の心に確実に・力強く日本人の誇りが刻まれました。

尚、補償は時の橋本内閣が行ったはずですが。

時期・金額・事実関係は私の調査・努力不足の為、ここに載せることが出来ません。