第1回 Palmを買う

 

 昔から電子手帳なるものは結構ありましたよね。自分はその手の類のものには一度も手を出したことはありませんでした。「ま、普通の手帳があれば十分でしょ。」って感じで。っていうか、その前に手帳すらほとんど利用してませんでしたから(笑)

 そんなある日、友人の某S君が自慢げに見せてくれたのがIBMのWorkPad3cでした。
「いいでしょこれ、こんなに薄いんだよ。しかもぱっと調べたいものをいろいろ入れておけるし」といいながら、リュウマチの診断基準なんかをスクロールしながら見せてくれたんです。「しかもゲームもできちゃうし」とギャラクシアンをやって見せたり。
最初は「そりゃ便利そうでいいね」ってぐらいにしか思ってませんでしたが、だんだん気になる存在になって行き、知らない間にパームについていろいろネットで調べているのでありました。

パームにもいろいろある
 Palmと言っても実はいろんな所から販売されておりまして、本家はPalm社のもの。現在は数社から発売されてます。日本だとSONYとか。買おうと思ったときはちょうどSONYがCLIEの初代を出した頃で、その辺もあって物欲がMAXに近づいたのかもしれません。
 で、最初悩んだのはカラーにするかモノクロで行くかってことです。カラーは確かに見栄えはいいんですが、どうしても厚みや重みがモノクロに劣るんですよね。VISORのPlatiumなんかにかなり惹かれたんですが、最終的には「何が目的か」ってことを考えるとモノクロでいいやってことで本家のPalmVxに決めたのでした。


ちょっとこだわって

 「Vxは確かに薄くかっこいい。こりゃこれに決まり!」とネットで安いお店を探していたところ、「Vxミレニアムエディション」なるものがあることを発見。限定で普通の色と違ってるバージョンが出回っていたのでした。プレミアものに弱い自分、多少値段が高くてもと結局そちらを購入してしまったのでした。やっぱり、こういうものは所有する満足感がないとね。(なーんて理由を付けて)

これがミレニアムブルーだそうです
やっぱり携帯性は重要ですね
 実際使ってみて感じるのはやっぱりポケットに入ってかさばらないことの重要さですね。あんまり厚みがあったり重みがあったりすると、結局いつも携帯するわけにはいかないですから。カバンに入りっぱなしではPalmの意味がないですもんね。というわけで、それに関してはかなり満足してます。
この小ささと薄さがPDAのポイントですね

さてさて実際の使い道は
 現在一番よく使っているのはKDIC用医薬品辞書ってのですね。これってのはいわゆる「今日の治療薬」のPalm版みたいなものです。薬の名前から作用、用量を調べるのに非常に便利に使わせてもらってます。
ちなみにこのファイルを使うにはKDICというソフトが必要になりますんで。その他では、このKDIC用の英和・和英辞書も結構重宝しています。詳しくはMuchy's Palmware Review!に書いてありますので興味のある人はご覧あれ。
 あとは、メモ帳に覚えておいた方がいいことをときどき入力したり、あとは予定表ぐらいかな。まだ十分に使いこなしているとは言えないレベルですね、これでは。でもほとんど毎日持ち歩いております。
 あと今ちょっと考えてるのが、Accessと同期が取れるソフトがあるんで、それを使って自分なりのデータベースを作って、それをパームで管理しようってことです。例えば患者さんの情報管理とか薬の検索ができるデータベースとか。それに関しては現在試行錯誤中です。いつできるやら・・・。


悪い点と言えば
 やっぱりドットが荒いので、日本語の表示される文字数がかなり制限されることはちょっと痛いですね。新しいSONYのCLIEはドット表示がもっと滑らかになったようですが。あと最初Palm特有の文字入力形式であるGraffityというのに手こずりました。慣れればまずまずの速度で入力はできますが、やっぱりキーボードに比べると格段に遅いですね。その辺があるんであまりメモ帳とかに手書き入力することはしてません。パソコンで打ち込んで同期させる方が早いです。その他の点については特に不満はないですね。バッテリーもかなり持ちますし。

こんな感じで薬が調べれるんです。便利でしょ?
今後は・・・
 最近はカラーで薄いのも出てきましたね。今だったらそちらの方が買いでしょう。早く買ってしまった身としてはちょっと残念ですが。またポケットPCってのが今後Palmを脅かす存在になってくるかもしれません。自分もちょっとそっちにもひかれてたり。ま、いずれにせよ軽くて素早く動くってのがPDAのポイントですから、そういう製品がもっとでてくるのを期待したいですね。

元のページへ戻る