【 パソコン通信の安全性 】

97.03.28 

 最近、電子商取引(EC)や電子マネー等の議論を聞く機会がかなり多いのですが、文化系(法律学、社会学、経済学等)の先生の発言を聞いていると「ほんと!?」と確認したくなるような発言があります。そして、この様な発言をする先生方が出席する講演会やパネルディスカッションでは、質問をする機会が殆どないケースが大部分です。  誰がこれらの先生方に情報を提供しているのかわかりませんが、パソコン通信業者などがもう少し声を大にして発言をすべきであると言っているのですが、なかなか実現しません。(インターネット・プロバイダーは、まだ設立されてからの期間も短く、それだけの余裕がない所がおおいですが、少なくてもパソコン通信業者では十分体力もある企業が育ってきましたので、情報のディスクローズの意味も含めてぜひやって欲しいと思っています。)  10年以上のパソコン通信をユーザあるいは、シスオペとしてやってきた者の一人として、非常にこの辺りを憂慮しております。この様な事がこのメッセージを書くきっかけになった1つの理由です。

  【 嘘の幾つか 】
   ● パスワード盗難が多い
   ● 商取引での詐欺にあうことが多い
     など

 

1.パソコン通信の仕組み
  一般の商用パソコン通信では、大きく分けて幾つかの分野に分かれています。それらをあげると、

  1. 電子掲示板:会員が自分の意見や自分の所有物を売ったり、欲しい物を買ったりするための情報が書き込まれている。
  2. フォーラム:会員の中から一般の会議の議長(シスオペ等と呼ばれる)が取り仕切る場所で、パソコン通信での会議を行う場所と考えられる。
  3. プログラム・ライブラリー:会員などが作ったプログラム(無償のもの、有償のものがある。有償の物は通常「シェアウェア」と呼ばれる)を登録しておく部分。
  4. CUG:Closed Users Groupと呼ばれ、限定された会員(1つの企業に属している会員だけ、CUGを運営する人に許可された会員だけが参加できる)だけが利用できる場所。
  5. ショッピングモール:パソコン通信運営業者が行っている「電子商取引」の行える場所。
  6. 電子メール:会員間あるいは、他のパソコン通信の会員やインターネットの利用者に「メッセージ」を送ったり、メッセージを受け取ったりする事が可能な仕組み。
  7. データベース検索:新聞記事情報や専門のデータベース等を利用できる仕組みで、専門システムとして独立しているものもあるが、パソコン通信利用者も利用できる仕組みを提供しているものもある。
 以上の様なものが一般の商用パソコン通信の機能としてあります。