「エイブル・アート・ワークショップ2005」


■プログラム■

●9月22日(木)

○オープニング・レクチャー 13:45-15:15

「なぜアートが必要か〜精神医療の現状認識と未来展望を考える」 的場政樹(袋田病院院長)

ワークショップのはじまりにあたり、精神医療の歴史や問題点を正しく知り、さらに今後のあるべき方向性について考えます。茨城県久慈郡の袋田病院を中心に、地域福祉や地域の活性化をも視野に入れた数々の取り組みを行っている的場院長を講師に迎え、よりよく生きるために必要なことは何か、広い視点からアートの役割や可能性について迫ります。


○ワークショップ1(選択制) 15:30-18:00

「ひとりひとりの可能性を発見する」

1.「アートの原点」 齋正弘(宮城県美術館 教育担当学芸員)

アートとは何か、表現するとはどういうことか、人間の生の営みを注意深く見つめることがアートの第一歩です。宮城県美術館を舞台に、さまざまな人たちとのワークショップを重ねてきた齋さんと一緒に可能性の見つけ方を探ります。

2.「みつける・つなげる」 織田信生(美術作家)

1988年から高知県の精神科病院でデイケアの講師をするかたわら、全国各地をまわり、精神障害のある人たちの作品を、カレンダーや展覧会を通して社会に発信しています。どのように作品や作者と出会い、作品を社会にアウトプットしていくのか。その意味や魅力、さらには課題にも迫りたいと思います。

3.「動くこころ、語るからだ」 佐々恭子(美術家、福岡舞台計画主宰)

自らの存在をかけた表現には、一人ひとりの存在のちがいや、人と人とのつながりを再発見する力があります。精神科病院の造形講師を経て、地域の中で身体表現を中心とした表現の場「福岡舞台計画」を創設。その活動を通して人間の可能性について考えます。


○自己紹介 19:15-21:00

参加している人は日頃どのような活動をし、何に課題を感じているのでしょうか。お互いの問題意識を知ることで、より充実したワークショップとなるよう、自己紹介の時間を設けました。

 

●9月23日(金)

○ワークショップ2(選択制) 9:30-12:00

 ※ワークショップ1と同内容

○事例報告 13:30-15:10

「地域の中でアーティスティックに生きる」

精神障害のある人たちの生活の場は、地域が主体となりつつあります。その中でよりよく生きるには、アースティックに生きるという思考が大切です。北海道と九州で地域に根ざした新しい取り組みをしている事例をご紹介します。

1. 網走〜アートキューブ(網走障害者芸術文化協会) 

   宮田美光(アートキューブ代表)

2. 宮崎〜STIALISH(スタイリッシュ)宮崎セルフヘルプ情報支援センター 

   セル太郎(STIALISH宮崎 プログラムマネージャー)


○映画上映とトークセッション 15:30-18:00

映画「心の杖として鏡として」+トークセッション 

安彦講平+造形教室のメンバー

今年完成したばかりのドキュメンタリー映画「心の杖として鏡として」を特別上映します。舞台は東京・八王子の精神科病院、平川病院の造形教室です。この造形教室を主宰する安彦講平さんは38年間にわたって、心の病のある人との表現活動を続けています。この映画を通して「病む」とは何か、「表現」とは何か、「生きる」とは何か、を問いかけます。

映画の上映に続いて、安彦講平さんと造形教室のメンバーによるトークを行います。なぜ表現するのか、なぜ造形教室がかけがえのない場所なのか、直接生の声を聞ける貴重な時間です。


○交流会 19:00-20:30

夕食を兼ねた交流会です。リラックスした雰囲気の中、情報や意見を交換したり、新しいネットワークを作ってください。

 

●9月24日(土)

○講演 9:30-10:40

「ケアとアート」 播磨靖夫(エイブル・アート・ジャパン常務理事)

ケアは介護・介助だけでなく、配慮・世話・手当などとても広い概念です。また、これは一方的なものではなく、相互の存在や関係性に根ざした営みです。一方、アートには人の心を癒し、人と人とをつなぐ役割があります。ケアとアートを切り口に、新しい関係性の構築について考えたいと思います。


○グループディスカッション 10:50-12:00

3日間のワークショップを通して感じたことや考えたことを共有することで、今後の活動につなげるきっかけを作ります。

 


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