エイブル・アート・ワークショップ'99

生命(いのち)が目覚める芸術コラボレーション

終了しました!!

今年で第3回目となった「エイブル・アート・ワークショップ」。今回は場所を神戸に移しての開催となりましたが、100人の方にご参加いただき、好評のうちに終了することが出来ました。心配していた天気もそれほど崩れることもなく、思い思いに楽しい時間を過ごしていたようです。講師の方々をはじめ、参加者の皆様、富士ゼロックス端数倶楽部の皆様並びにスペースアルファ神戸のスタッフの皆様、本当にありがとうございました。

「アートが生命(いのち)をよびさます」

 アートには不思議な力があります。人の心を楽しくさせたり、人のからだをいきいきとさせたり、人と人をつないだり。私たちの生活を豊かにしてくれるエネルギーの素があるのです。
しかし、私たちに身近な存在であったアートは、現在では、アートはアートとして存在し、私たちの生活とかけ離れたものになってしまいました。
 このワークショップでは、さまざまな表現活動をとおして、さびついた感性の扉を解き放ち、生命(いのち)を目覚めさせようとするものです。したがって、このワークショップは、アートの技術や手法を伝えることを目的としていません。また、誰かに評価されることを目的とするものでもありません。
 みなさんが、さまざまな表現活動をとおして、感性をよびさまし、表現することの自由さを感じ、創造する面白さを体得するのがねらいです。また、さまざまなコラボレーション(共働作業)をとおして、生命のふれあう素晴らしさ、ともに生きることの喜びを分かち合うことを目的としています。
 私たちから遠く離れてしまったアートを、自分たちのものにしていくことをとおして、人間と人間のよりよい関係、自然を含めた環境と人間のよりよい関係を築いていきたいと考えています。私たちと一緒に、人間の未知の世界を探検し、アートの可能性について探求してみませんか。

■日程 1999年7月18日(日)〜20日(月・祝) 2泊3日

■会場 スペース アルファ神戸(神戸市北区藤原台北町4-27)

■主催 エイブル・アート・ジャパン・富士ゼロックス端数倶楽部

■協力 富士ゼロックス株式会社・たんぽぽの家

 

■対象者
 芸術活動を通じた新しいコラボレーション(共働作業)に興味のあるすべての人。(特にその経験を福祉、医療、教育の現場で障害をもつ人たちやお年寄りや子どもたちと共有することに関心のある人の積極的なご参加をお待ちしています)

■定員  80名(先着順なので、お早めにお申し込みください。

■参加費  一般:18,000円  学生:15,000円 
       ★協会会員割引:個人会員=15,000円
               団体会員=1名無料
               法人会員=2名まで無料

■宿泊食費 2泊5食付き 18,000円(パーティー代含む)
       ★前泊追加料金:1泊2食付き(朝昼食)付き 7,800円

 ■プログラム内容

 <共通プログラム>

18日 13:00〜14:00
オープニング「声の素顔」  風 姫[パフォーミング・アーティスト]

 からだ全身で深い深呼吸をしながら、人それぞれの息の響き合う時空間の交感を楽しみます。

19日 19:30〜22:00
1)トーク「嶋本昭三的芸術論-生命のアート」
      嶋本 昭三[前衛芸術家、宝塚造形大学教授、京都教育大学名誉教授]

 生命とコラボレーションをテーマに独創的な芸術論を展開します。

2)「コミュニケーション〜コラボレーション」

 参加者同士の意見交換

19日 13:00〜15:00
「オリジナル・メニュー」

自分でデザインするフリータイム。昼寝やプールで泳いだり、制作したり、自分だけの時間を過ごしてください。

19日 19:30〜21:30
「交流パーティー」
 最後の晩をお酒と食事と会話で楽しみます

20日 9:00〜12:00
「見る・感じる・共有する」 〜作品とことばのギャラリー〜
 ワークショップを通して生まれた作品をみたり、感じたままをことばにしてみます。

<選択プラグラム(A〜Fの中から3つを選択)
18日 15:00〜18:00 ・ 19日 9:00〜12:00 / 15:00〜18:00

A「アートの“あ”」-創造の原点-  齊 正弘[宮城県美術館学芸員]

日頃忘れている感覚を総動員して」、アート探しの小旅行に出かけます。小さな発見が常識を壊してくれるかも。

B「触覚絵本をつくる」-触覚とかたち-  光島 貴之[造形作家]

 全盲の造形作家による「かたち」をみつけるワークショップ。廃材を使って、触っても見ても楽しい1册の絵本を作ります。

C「サウンド・マッサージ」-身体表現-   風 姫[パフォーミング・アーティスト]

 音楽につつまれて自然と動き出す--からだの不思議。動きの変化にともなって、からだに拡がる新しい感じを大切に・・・・

D「ガーデンシアター」-箱庭園芸-
  銅金 裕司[美術作家、学術博士(園芸学)、東京芸術大学美術部先端芸術表現科非常勤講師]

 花や草を植えた箱庭を作ります。(詳しくはマニュアルをお配りしますので、事務局にお問い合わせください)

E「いのちを彩る」-絵画-
  サイモン 順子[アートカウンセラー・アトリエポレポレ・リーダー]

 常識や概念の殻を脱ぎ捨て、表現することに、そして自分自身にじっくり向き合ってみます。

F「体感するアート」-鑑賞-
  おっと+服部 正[おっと=造形作家、服部 正=兵庫県立近代美術館学芸員]

 従来の鑑賞方法から離れ、からだで感じる鑑賞を試みます。

  参加者のアンケートより(一部抜粋)

◆最初、このワークショップに参加したときは、現在の自分の活動に何か役に立つことはないかという気持ちでした。しかし、初日のワークショップを受講した時点ですっかり仕事のことは忘れて自分自身が楽しんでしまいました。絵を描くことはあまり得意な方ではないのですが、今回は誰に見せるわけでもなく、知っている人もいないし、私もみんなの中のただ一人という気持ちでかなり自由に描くことができました。久しぶりに絵を描くということが楽しいと感じられて本当に新鮮でした。また、多くの人と出会い、実際に仕事と関わる話もでき、大変有意義でした。

◆自分の中ですべてのことが消化できているわけではありませんが、いろいろな人たちと出会い、かくも違った、そして同じような考えを持っているのかと大いに刺激されました。アートって健常者だとか障害者だとか、そういう狭い枠の中だけでくくられてしまうものではなく、人間が生きている上でかかせない行為なんじゃないかなって思いました。どんな形にしろ自分を表現していくことが大切なんじゃないかなって思います。このワークショップでは、臆病になることをやめて自分の五感をフルに働かせることの重要性を再確認させてくれました。

◆ワークショップってもっとかたくるしいものかなと思ってたけど、むずかしいものではなくて、すごく解放される気分にさせてくれるものでした。・・・(中略)障害者のための芸術、誰かのためのアートではおもしろくない。いろんな人がとけあってまじりあって意外なものができるおもしろさの方がずっとすてきだものね。


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