Western Electric Braided Wire |
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真空管アンプの最高峰とされるウェスタン・エレクトリック社のオールド・ワイヤーをリッツ構造に組上げたギター内部配線用フックアップ・ワイヤー。ウェスタン・エレクトリックのワイヤーは現代ではそれほどストックの量も多くなく、一部のオーディオ界のみで販売されている程度だ。しかしながら素晴らしいトーンを持っているため、今でも多くの需要がある。サウンドの中でどこかが突出したような「アバレ」もなく、気味の悪いザラツキもない。艶があり滑らかで落ち着いたトーンはまさに芸術的と言える。通常、ギターのフックアップ・ワイヤーはプレイヤーが気にしているほどプロダクツ側は気を使っていないように思える。たまに、クロスワイヤーを使っているのも見受けるが、多くは安価なギターから高価なギターにまで同じ配線材が使われている。配線材が音を伝送すると言う事を忘れているのだろうか。あるいはトーンに興味が無いのだろうか。 ウエスタン・エレクトリックのワイヤーにも多くの種類がある。8本や12本の細いワイヤーをまとめて被覆したもの、ソリッドのワイヤー、銀メッキされたもの、太いもの細いもの、これら多くのワイヤーをチェックし、その中で最良のものを最良なリッツ構造でまとめてある。ピックアップからの信号はスウィッチに送られるが、コイルとスウィッチへのケーブル接点でワイヤーが太くなり、迷走、反射、拡散、収縮が起こり音がやせたりする。トーンはポット、コンデンサー、ジャックと接点を通過するたびに少なからず変化する。なかでもワイヤー内での変化は、ギター本体内部で最も大きな変化をする部分となってくる。ここに良いトーンを持つワイヤーを使用してない場合は、ギタ‐内部で音質劣化が著しくなり、ギター・ケ‐ブル、アンプなどでは補正はできなくなる。真空管アンプの中で最高峰のウェスタン・サウンドはギターの中でも最も素晴らしい艶、響き、滑らかさ、そして音楽性を持つことが確認できるはずだ。サスティーンが飛躍的に向上し、心地良い倍音が乗って来て、減衰の途中からエンジェル・ヴォイスがはっきりと聞こえてくる。ヴォリーム奏法をすれ低音側はパイプ・オルガンに似た響きを、高音側は、スタンウェイのピアノのようなトーンとなる。これが、本来のベル・サウンドと言える。エレクトリック・ギターはエレクトリックによって作動を伝達する。この伝達のクォリティを無視することはできない。エレクトリック・ギターはエレクトリック・ギターなのである。スウィッチからジッャクまでの交換で効果は出るが、大きくクォリティを上げるためピックアップのリード線の交換を勧めます。取り外した古いクロス・ワイヤーは酸化しているが、リセールの時のため、又これを崇拝する人のためにかならずストックしておくことを勧める。接続は基本的に1ポイント同色ワイヤー2本とする。 Human Gearがウエスタンエレクトリックのワイヤーをギターの内部およびスピーカケーブルとして発売してから12年が経過した。当初あるビルダーと雑誌社は配線材を変えても音質は変わらないなどと雑誌で公表することもあった。今ではどのような経験を持っているのだろうか?ギター内部とスピーカケーブルにとって最適な音質となる線径の物を使用し、最適な本数と間隔でLitz構造にてブレイデッドさせることによりワイヤーの振動を吸収し、より広い帯域まで伝送することができる物が僕が考えた配線材だった。これはギターのサスティーンを向上させ、解像度を高めるなど新しいギターサウンドを提供することができた。スピーカーケーブルも同じである。しかしながら同じ素材だけを用いて同じ音質であるかの様に販売してくる業者も現れ、多くの場合線径の及ぼす音質の変化、皮膜による音質の変化に無関心であるばかりでなく、ブレイデッドの持つ音質についても全くの無経験未研究では無いのだろうかというものも見受けられる。もちろんただウエスタン・エレクトリックのワイヤーであるというだけでは目的は達成できない。線径の互換されるべき値を明確に理解、体験していなければギターやアンプのトーンを損なう製品を販売することになる。僕の販売するWEワイヤーは僕が手編みするLitz構造を持つものであり、最適な線径と本数そしてLits間隔を持つものである。ただワイヤーを切って販売しているものとは音質的に違ってくることをご理解いただきたい。新しく発売する製品は全て以前と同じヴァイオリンサウンドを持ち、リリカルな倍音と明確な低音を持っている。ただし製品の原材料には限りがあることを忘れないでいただきたい。 |