TONE BLENDER KIT 2
 マ−ケットにはプリアンプ等のアクティブ・タイプやワウの一部分を利用した物など多くのアッセンブリ−・キットが発売されている。そのすべてのキットの目的はサウンドのモディファイなのだが、はたしてどれだけプレイヤビリティ−に優れているのだろうか。当然のごとくそれらを使えばト−ンは変化するのだが、ある物はあまりにもチ−プなサウンドへと変ってしまいアンサンブルを台無しにする。またあるものはスイッチ等のためにあなたの大切なギタ−のルックスが変わってしまう。さらにはストックのサウンドを取り戻すことができないという最も大きな問題を持っている。それではオリジナル(ストック)サ−キットが良いのか?と言えば残念ながら現代においてはプア−だといえる。ブリッジ・ピックアップのト−ンが無い、ミドル&ブリ ッジのハ−フト−ンは変化が少ない、またストラトの弱点であるブリッジ・ピックアップでのハイフレット5、6弦の線の細さ、これら大きな問題をバッテリ−を使わずに解決し、マスタ−ト−ン10でピックアップ・ダイレクトト−ンを得ることができる物がTONE BLENDER KIT #2だ。  まずコントロ−ルノブはマスタ−VO、マスタ−TONE、そしてブレンダ−となっている。ブレンダ−はPUセレクタ−で選んだピックアップにネックまたはブリッジのPUサウンドを加えることができる。(もちろん増減量は自由であり、ストックのサウンドもセレクトできる)ブリッジ・ピックアップをセレクトし、ブレンダ−をコントロ−ルすることによりネック・ピックアップのサウンドを加えブリッジ・ピックアップの線の細さをカバ−する。またハ−フト−ン時にブレンダ−を使用すれば3PUsのサウンドも得ることができる。またVOコントロ−ルにはフィルタ−が取り付けてあり、VOを絞ったときに起こる腰の抜けをおさえ、聴感で変化なくスム−ズなVOダウンと共にブリリアントなサウンドも得ることができる(SMOOTH TAPER VOLUME)。マスタ−・ト−ンは9で従来のト−ン、10でト−ン回路を完全に通らないピックアップダイレクトト−ンとなる(DROP OUT TONE POT)。使用しているパ−ツはすべてUSA製でとくにト−ンへの影響があるコンデンサ−にはレコ−ディング・スタジオでのテストによって異なるマテリアルの異なる値のものが使用されている。我々が強く推薦するCDE/USA製オ−ルドCAP 0.022MFを使用している。通常ファクトリ−ではこのような良い音質を持ったCAPは使用できず、チ−プな音の詰まった物を何の疑問を持たず使用している。また、ポットの炭素被膜にはガリがないようプロテクト処理が施されている。10年、20年の使用を考えると信頼性の高いものを使うことになるが、それだけ価格も高くなってしまうことはご理解いただきたい。しかしプレイヤ−にとって最も大切なのはト−ンであることがこれらのパ−ツを選んだ理由であることも忘れないでほしい。ワイヤリングについては同梱される図面を参考に間違いのないよう行っていただきたい。