For Gibson \3,800
For Fender \2,800
真空管アンプの最高峰とされるウェスタン・エレクトリック社のオ−ルド・ワイヤ−をリッツ構造に組上げたギタ−内部配線用フックアップ・ワイヤ−。ウェスタン・エレクトリックのワイヤ−は現代ではそれほどストックの量も多くなく、一部のオ−ディオ界のみで販売されている程度だ。しかしながら素晴らしいト−ンを持っているため、今でも多くの需要がある。サウンドの中でどこかが突出したような「アバレ」もなく、気味の悪いザラツキもない。艶があり滑らかで落ち着いたト−ンはまさに芸術的と言える。通常、ギタ−のフックアップ・ワイヤ−はプレイヤ−が気にしているほどプロダクツ側は気を使っていないように思える。たまに、クロスワイヤ−を使っているのも見受けるが多くは安価なギタ−から高価なギタ−にまで同じ配線材が使われている。配線材が音を伝送すると言う事を忘れているのだろうか。あるいはト−ンに興味が無いのだろうか。
ウエスタン・エレクトリックのワイヤ−にも多くの種類がある。8本や12本の細いワイヤ−をまとめて被覆したもの、ソリッドのワイヤ−、銀メッキされたもの、太いもの細いもの、これら多くのワイヤ−をチェックし、その中で最良のものを最良なリッツ構造でまとめてある。ピックアップからの信号はスウィッチに送られるが、コイルとスウィッチへのケ−ブル接点でワイヤ−が太くなり、迷走、反射、拡散、収縮が起こり音がやせたりする。ト−ンはポット、コンデンサ−、ジャックと接点を通過するたびに少なからず変化する。なかでもワイヤ−内での変化は、ギタ−本体内部で最も大きな変化をする部分となってくる。ここに良いト−ンを持つワイヤ−を使用してない場合は、ギタ−内部で音質劣化が著しくなり、ギタ−・ケ−ブル、アンプなどでは補正はできなくなる。真空管アンプの中で最高峰のウェスタン・サウンドはギタ−の中でも最も素晴らしい艶、響き、滑らかさ、そして音楽性を持つことが確認できるはずだ。サスティ−ンが飛躍的に向上し、心地良い倍音が乗って来て、減衰の途中からエンジェル・ヴォイスがはっきりと聞こえてくる。ヴォリ−ム奏法をすれ低音側はパイプ・オルガンに似た響きを、高音側は、スタンウェイのピアノのようなト−ンとなる。これが、本来のベル・サウンドと言える。エレクトリック・ギタ−はエレクトリックによって作動を伝達する。この伝達のクォリティを無視することはできない。エレクトリック・ギタ−はエレクトリック・ギタ−なのである。
*スウィッチからジッャクまでの交換で効果は出るが、大きくクォリティを上げるためピックアップのリ−ド線の交換を勧めます。取り外した古いクロス・ワイヤ−は酸化しているが、リセ−ルの時のため、又これを崇拝する人のためにかならずストックしておくことを勧める。接続は基本的に1ポイント同色ワイヤ−2本とする。
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