HOT CAKE
 USAのアンプビルダ−(TRAINWRECK BY KEN FISCHER)がマイ・フェバリットと大絶賛するニュ−ジ−ランド製のオ−バ−ドライブ・ディスト−ションペダルです。
 このペダルは従来の製品では、成し得なかった数多くの特徴を持っています。

1)ピックアップのサウンドをスポイルしない。

 現在、多くのディスト−ション・ペダルはギタ−の音をオ−バ−ドライブさせるのではなく、ディスト−ション・ペダルそのものの音をアンプに送っていると言ってよいでしょう。この状態ではピックアップの持つキャラクタ−がスポイルされてしまいます。ホット・ケ−キはオ−バ−ドライブ・オフ時にも音ヤセや変化がなく(微妙な変化はあります)オン時にはピックアップの持つキャラクタ−をそのままオ−バ−ドライブします。それはまるでコントロ−ルノブの目盛りが10から30までスム−ズに回したかの錯覚を覚えます。

2)チュ−ブ・オ−バ−ドライブ・サウンド
 言うなれば月並みに「チュ−ブ・オ−バ−ドライブ・サウンド」です。しかし、このサウンドには驚かれることでしょう。現在チュ−ブを使用したペダルも数多くありますが、がっかりするものばかりです。なぜでしょうか?多くは電源に問題があります。しかしながらこの問題はスペ−スが関係してくるので解決は容易ではありません。それではチュ−ブはどうでしょうか。多くは12AX7A(ECC-83)が使用され、しかしそのチュ−ブはセレクトされたものではなく安価なチャイナまたは旧ソビエト製が使用されています。サウンドの重要なポイントにこのようなものが使用されているという事実を知る必要があります。ホットケ−キはチュ−ブファンにとって残念なことにチュ−ブは使われていません。しかしながら出てくる音はUSA12AX7AからUK-ECC83までまさにハイクォリテ−なチュ−ブサウンドとなっています。それはあなたのアンプがソリッドステ−トだとしても変わりません。

3)ナチェラルな歪み

 多くのオ−バ−ドライブはナチェラルな歪みを持っていません。またナチェラルに聞こえるようにされたもの、アタック時の歪みは良いが減衰時の音はヤセてヘロヘロなもの、このようなものは一人で使用するのなら問題もありませんがバンドのアンサンブルの中では隠れてしまい存在感すらもなくなってしまいます。

4)多彩な音色

 音色のことを文章で説明することは非常に困難です。それはプレイヤ−がどれだけ音のクォリティ−の高いアンンプをもっているか、また個性的なアンプであるかによって左右されるからです。しかしある程度のアンンプであればこのホットケ−キはブル−ジ−なSRVサウンドからヘンドリックスのようなサウンドまでをカバ−します。そしてそのサウンドはシュミレ−トされた音ではなく血のかよったプレイヤビリティ−溢れるものです。

*ホットケ−キは素晴らしいクォリティ−と同時にいちばん大切なミュ−ジシャンマインドを持ったオ−バ−ドライブです。製作者はやはりピックアップのリンディ・フレイリン同様プレイヤ−であり技術者とは違ったサウンドイメ−ジを持っています。そして、そのサウンドイメ−ジを感じるのはこのホットケ−キを手にしたあなたのミュ−ジシャン・マインドなのです。

SET UP/CONFIGURATION

 推薦する使用については次の方法があります。しかしこれは規則ではありません。すべてにイマジジネ−ションが優先します。ホットケ−キは他のペダルより先にギタ−と接続してください。もしコンプレッサ−またサスティナ−を使うのならホットケ−キとギタ−の間に接続してください。ギタ−のヴォリュ−ムとト−ンをフラットに(多くの場合フルでフラット)しアンプのセッティングをベ−シックにしてください。ホットケ−キのレベルとドライブを中間にセットし、ト−ンスイッチをノ−マルとしてください。次にペダルをオンにしてベ−シックなギタ−サウンドがオフ時と変わらないようにセットし直してください。これがベ−シックサウンドとなります。そしてドライブを回したりミッドリフトを入れたりまたギタ−のヴォリュ−ムを6〜8にしぼり、ディスト−ションの量を変化させてください。