おとさまのいもうとのおうちには、れおという、わたしよりちょっとだけ
としうえの、わんこがいます。
れおは、わたしのばいいじょうのおもさです。
おおきくて、とてもごついからだつきをしています。
くびのあたりなんか、おなじしゅるいのほかのわんことくらべても、
とてもがっちりして、かっこいいです。

れおは、らぶらどーる・れとりばーというしゅるいです。
はじめてれおのおうちにとまったとき、れおのおうちはとてもすごかったです。
たたみはぜんぶあなをほってある、しょうじは、かみがないだけじゃなくて、
さんまでありません。だから、かみをはれないんです。
ゆかのじゅうたんは、10じょうもあるおおきいじゅうたんで、とてもおもいのに、
へやのすみっこにまるまってます。れおくんのしわざだそうです。
ものすごいちからもち。わたしには、ちょっとしんじられません。
でも、とてもとてもやさしいんです。
あんなにちからもちなのに、ちっともこわくないの。
れおくんは、じぶんのおもちゃをわたしのそばにもってきて、
”あそぼう、あそぼう” ってさそいます。
おとさまが、それをみると、なんだかまたうれしそうに、そのおもちゃを
わたしたちからとりあげて、とおくへなげます。
れおのほうがあしがはやくて、さきにおもちゃをひろうんだけど、
わたしがれおくんにおいついて、くちにくわえたおもちゃをわたしがくわえると、
すぐにわたしにゆずっちゃうんです。
どんなにれおくんがもりあがっていても、わたしにすぐにゆずっちゃいます。
そして、わたしのあとをゆっくりついてきます。
わたしが、おもちゃかじかじにむちゅうになっていると、れおくんは
”あそぼう、あそぼう” 
って、わたしのくびのうしろを、あのでっかいおはなで
つんつんします。

なんだかとってもやさしい、おにいさんみたいなわんこです。

あんなにちからがつよいれおくんでも、おとさまにかかると、あっというまに
くみふせられて、おなかをうえにしておさえつけられます。
さすがにおとさまです。れおくんでもやっぱりかないません。
おとさまは、そんなときでも、ぜんぜんらんぼうじゃないんです。
ほんとに、するりというかんじで、
おとさまは、くもなくれおくんを、あおむけにしちゃいます。
れおくんもたのしいみたいで、
ひっくりかえったまま、ふといしっぽをぱたぱたさせてます。

おとさまは、いつもくろい、とてもおおきなかばんに、きがえとか、
わたしのたおるとかをいっぱいつめて、れおくんのところにいきます。

れおくんは、おとさまがくるのがとてもうれしいらしくて、
ぴったりとおとさまによりそって、ちっともはなれてくれません。
わたしは、ちょっとやきもちをやいてしまいます。
でも、れおくんにはかなわないから、しっとのほのおをめにうかべて
おとなしくしてます。

だけど、おとさまのくろいかばんだけはべつです。

これだけは、わたしのもの。 たとえれおくんでも、
ぜーったいにさわらせてあげないんです。
れおくんのおうちにとまるときは、そのかばんをかならずまくらにしてねます。
おとさまは、そんなわたしをみて、そのかばんをおとさまのふとんのすぐそば
においてくれるから、おとさまのそばで、かばんをまもりながらねられるんです。
でも、わたしのねているはんたいがわにれおくんがきて、
おとさまにぴったりくっついてねるので、
おとさまはとてもあつくるしいおもいをします。
でもあつくるしいのに、にやにやしてうれしそうです。 へんなおとさまです。

れおくんは、ちょうしにのって、おとさまのくびのうえにあたまをのせてきます。
おとさまはとてもとてもくるしそうです。 でもやっぱりうれしそうです。