他人事では無い。そういう事なんだろう。
濃厚なテーマではあるが、連作短編で深みのある世界観がとても良かった。 図書館で借りてきたのだが、返却までに2度読み返して≪トベ≫の仕掛けに気付いた。
自分だけは安全な立ち位置にいて、傍観者であるというのは大いなる勘違い。 ISILの問題も僅か数週間で風化してしまう、そんな国にあって2年も前にこのような警鐘が鳴らされていたとは。 殺してみたかったから、などと言う理由で殺めてしまう加害者たちも、この1冊を読んでいれば何かが変わったかな。