親子二代で直木賞受賞しているそうな。この作品は山本周五郎賞を受賞。 それにしても、これは小説なのか。新書みたいでもある。 一貫して、癌に罹った編集者カワバタの視点で物語は進む。 思索そのものも書き著されているのが新鮮。 衝撃度で言えば、恩田陸「三月は深き紅の淵に」に匹敵する。つまり好きなんだ。 何度か形を変えて富の寡占を糾弾するシーンが見られる。伝えたかったのはその辺りなのかな。