終わり良ければ等と括った昨年だが、リーグ戦での低迷からかスポンサー5社との契約が終了した。 ま、今年は契約対象となるのは2選手だ。何とかなるだろう。 CDFにコンバートしたチーム最年長の1人、路木は今年も現役続行。155百万で単年契約。 歳は路木の半分だ、宮本も85百万で5年契約を結びシュトルツ2年目のシーズンイン。 宮本加入のおかげで、岡本は本来のSDFに。2月は昨シーズンの決定力不足の解消を期してラゴスキャンプに。 3月には伊武、服部が帰国した。替わりに山岸がクロアチア・ザグレブへ1年間の留学に出た。 アシモビッチがザグレブのTEに就任した伝手を頼ってだ。 岡本のSDF復帰で升田を留学に出したかったが、契約年数の都合上見送らざるを得まい。
【ベンチ】 青柳 田中 大石 藤田 安東、麻野 服部 阿部 ジャビ 沖田 岡本 升田 路木 伊武 常松、宮本 チラバート昨年の2ndステージを制したジェフ市原が清水エスパルスに敗れる波乱の開幕。 品川シュトルツは鹿島アントラーズに1−0と辛勝。オープニングゴールは田中だった。 伊武、服部の復帰後、連携不足か3月はエンジンがかかりきらず、その後2引分け1敗と5位につける。 月間MVPはマリノスFWの上田だった。月間ベストイレブンにはチラバートが食い込んだ。 J1昇格25周年を記念して、スポンサーであるネット会社が公式HPを立ち上げてくれた。 これが人気上昇に拍車をかけるか。4月に入ってゼルベルガー監督が動く。 4−4−3システムと4−4−2システムを使い分け、カップ戦、リーグ戦を勝ち抜く。 大石のゴールが多いのが気になる。青柳、田中ら若いFWに奮起してもらわねば、いつまでも高齢の大石に 頼ってはいられないのだが。ヴィッセル神戸は4月に2敗を喫したが、月間MVPは牧野が手にした。 シュトルツは阿部とチラバートを月間ベストイレブンに送りこんだ。
ゴールデンウィークの最中の11節で岬の率いる柏レイソルから2点を奪って2位浮上。 カップ戦も24%の視聴率の下、ガンバ大阪に2−2、1−0と競り勝って3回戦進出。 これまた大石の個人技が試合を決めた。
首位横浜F・マリノスとの勝ち点差は3だったが、12節で延長Vゴール、14節でスコアレスドローと 勝ち点を上積みできずに最終戦を待たずして横浜F・マリノスの1stステージ2連覇が決まった。 しかしカップ戦の3回戦ではどうにか1−1、0−0とPK戦に引きずり込むと、主役はチラバート。 藤田のレッドカードを耐えきったシュトルツはPK戦4−2で準決勝進出。
26年目1stステージ 優勝 横浜F・マリノス 勝ち点35 11勝1敗3分け 38得点11失点 2位 品川シュトルツ 勝ち点33 11勝1敗3分け 22得点 7失点 3位 ヴィッセル神戸 勝ち点30 9勝3敗3分け 39得点20失点 4位 ジェフ市原 勝ち点25 8勝5敗2分け 24得点16失点何と最下位は僅か3勝のガンバ大阪。品川シュトルツがJ1昇格以降の25年で J2落ちを経験していないのはシュトルツとガンバ大阪だけなのだが。オールスターはチラバート、阿部が選出されたが共に前半のみで退くと、スコアレスドローのまま試合はPK戦へもつれ 6−5で辛うじてEastの勝利。何年ぶりやら。 7月は久しぶりに朗報が。留学の甲斐あって、伊武、服部が U22代表に選出され、世界スポーツ大会予選を戦う事になった。
柏レイソルの岬、大阪エステーラの佐々木伸彦など実力者ぞろいの日本U22代表は予選を圧倒的な強さで 首位通過。伊武は全試合フル出場、服部はUAE戦で10.0評価とシュトルツの2人も多いに戦力に貢献した。
世界スポーツ大会 アジア予選 1位 日本代表 勝ち点19 6勝0敗1分け 31得点 3失点 2位 韓国代表 勝ち点14 4勝1敗2分け 15得点13失点 3位 UAE代表 勝ち点12 4勝3敗0分け 9得点 6失点 4位 豪州代表 勝ち点11 3勝2敗2分け 13得点11失点 以上 予選通過ビッグニュースが舞い込んだのは、予選通過に浮かれる8月だった。 知る人ぞ知る、東海が誇るゲームメーカー小田伸三クン(20歳)と280百万で契約が まとまったのである。海外志向の小田の期待に背かない様にしなければ。先ずはアシモビッチの「7」を託す事が決定した。2ndステージ開幕を控え、広報スタッフからJ1昇格25周年を期して広告費を増額したいとの事。 私は二つ返事で了承。今月から広告費1億、入場料3000円にしてみよう。 果たして効果は覿面。空席の目立ったシュトルツスタジアムが満員。 気を良くしたか、CFW青柳が2ゴールを奪って鹿島アントラーズとの開幕戦に完勝。
相変わらずヴィッセル神戸、横浜F・マリノスと上位には勝てなかったものの、 ホームゲームは満員のサポーターの前で勝利を積み重ね上位キープ。 カップ戦の準決勝ではプレミア1億をかけるとヴィッセル神戸ゴールをシンゴ、青柳が打ち破って2−0勝利。 これでクラブのキャッシュフローも300億突破。
ヴィッセル神戸は続く11節も2位ジュビロ磐田に破れチームコンディションは降下気味。 この期を活かし、カップ戦準決勝のアウェイゲームも攻めにかかったシュトルツは大石の2ゴールなどで3−0と 難敵を下してカップ戦決勝のキップを手に入れた。
カップ戦決勝の相手は河本龍将がゴールを守る大阪エステーラ。 しかし満員のサポーターを味方につけた品川シュトルツは、守ってカウンターと言うスタイルから 青柳、シンゴが2連続ゴール。反撃はチラバートが1失点に抑え、三冠を達成した7年前以来のカップ戦 優勝!!大会MVPにはチラバートが選ばれた。
この勢いで2ndステージも制覇、と行きたかったのだが。 13節で6位ベガルタ仙台に一度は小田のJ初ゴールで勝ち越すものの、追いつかれ引分け。 この段階で優勝の可能性は首位大阪エステーラと2位ヴィッセル神戸に絞られてしまった。
最終節、大阪エステーラは我がシュトルツと、ヴィッセル神戸は清水エスパルスとのナイトゲーム。 大阪エステーラは引分けでも優勝が決まる絶対優位。ヴィッセル神戸は大量リードだけが逆転優勝の望みであった。 誰がこの結末を予想し得たであろうか。 フィクサーは品川シュトルツなのだが。
モレナ、レジスの南米2TOPに先制され、河本がゴールを守るとなれば誰もが勝利を諦めると言うもの。 しかしCFW青柳が獅子奮迅の活躍で同点の2得点。最後は老兵大石の逆転弾。まさにホームの利を活かした 見事な逆転勝利で品川シュトルツは3位が決定。
その頃、ヴィッセル神戸は城が得点ランク独走となる35ゴール目を決めて2−0で清水エスパルスに勝利。 この結果、ヴィッセル神戸は勝ち点で大阪エステーラに並び、得失点差の勝負となったが、これも+28で並んだ。 モレナ、レジスの強力2TOPも一歩及ばず、ヴィッセル神戸の攻撃陣が叩き出した48得点が優勝を決めた。
26年目2ndステージ 優勝 ヴィッセル神戸 勝ち点36 12勝3敗0分け 48得点20失点 2位 大阪エステーラ 勝ち点36 13勝1敗1分け 46得点18失点 3位 品川シュトルツ 勝ち点33 11勝1敗3分け 32得点20失点1stステージ最下位のガンバ大阪は奮起し、7位で2ndステージを戦いぬいてJ1残留を決めた。 総勝ち点では品川シュトルツが2位に食い込んだ。 得点ランクは35ゴールで城が独走したが、今年は22ゴールで6位に青柳、17ゴールで11位に大石がランクインした。 評価点も平塚が8.0で返り咲き。しかし2位には堂々7.7で阿部が、そして13位に服部が6.9で顔を出した。11月に入り、サポーターの意見を組みレストランの改修を行った。 広報スタッフの取り組みのおかげでサポーターの減少傾向にも歯止めがかかった。今の内にサポーターの 信頼を取り戻さねばな。
OMFのポジションを藤田、シンゴ、安東らと争う小田だが、 私は阿部の後継としてDMFでの登用を考えており、リスボンへ1年間留学に出す事にした。 チーム帯同後僅か3ヶ月目でやや不安だが、テクニカルスタッフからはリスボンなら苦もなくこなすだろうとの事。 同じくFWの枠を青柳、大石、シンゴらと争う田中はラゴスへ2年間の留学が決定した。来年の世界スポーツ大会への 参戦は断たれるが、留学自体は難なくこなしてくれるだろう。
リーグ戦で試合出場の機会が激減した安東と常松。 前者は藤田に、後者は宮本にレギュラーを奪われてしまったのだが、ゼルベルガー監督の計らいで プラチナリーグにて両者に活躍の場が与えられる事になった。 モナコ、ドルトムントと1勝1分けと互角の勝負を繰り広げて迎えたトリノ戦。
常松 「よう、アバルカ。お前もようやくレギュラーか」 アバルカ 「ツネ、日本に帰っても元気にしてたか?今日は容赦しないからな」招待留学生として1年間トリノに迎え入れられた常松にとって、久しぶりの再会となった面々。 しかし再会は手痛い思い出として刻まれる事になった。 FWアバルカに4失点。これには常松もユニフォーム交換どころではなかった様だ。しかし最終戦でミュンヘンに2−1と競り勝つなど、勝負強さを随所に見せつつ 若手主体で望んだプラチナリーグを3位と言う成績で終えた。優勝は頭一つ抜けていたトリノFCであった。
帰国後もマドリード、ブエノスアイレスと勢力的に親善試合を行い11月は更けて行った。 恒例の世界選抜と欧州選抜のチャリティーマッチ。 今年も世界選抜のキャプテンマークはチラバートが腕にしたが、相変わらずシャフチェンコにゴールを割られ 欧州選抜が2−0と勝利した。
日本サッカー協会からチラバート、阿部の両選手への殿堂入りの 連絡があったのは12月に入ってからだった。両選手とも、特に今年の活躍を高く評価されての殿堂入りだと言う。 品川シュトルツJ1昇格後25年目と言う節目の年に目出度い事だ。 昨年ユニフォームを脱いだアシモビッチも、今しばらく現役を続けていれば・・・
Jリーグチャンピオンシップは横浜F・マリノスとヴィッセル神戸との間で争われたが、 復権を狙うゼブラの軍団がマリノスの2連覇を阻み、2年ぶりのJリーグチャンピオンを奪取した。
その横浜F・マリノスとニューイヤーカップの2回戦で顔を合わせる事になったシュトルツ。 前半に2点を先制されるものの、大石のゴールで反撃の狼煙を上げ、チラバートのCKに阿部が飛び込むと言う 殿堂コンビで同点に追い付き、PK戦でシュトルツが3回戦進出。
横浜FCとのベスト8決戦は青柳のハットトリックなどで圧勝。 準決勝の相手は阪エステーラであった。彼らは2ndステージ最終節での敗戦で優勝を逃しており、 初タイトルへの意気込みと、シュトルツへの雪辱のモチベーションが高く、モレナのハットトリック、 レジスの10.0評価と0−5とシュトルツを一蹴。そのまま東京ヴェルディを決勝で下して念願の初タイトルを 手にした。
大会後、阿部が執務室に訪れた。
阿部 「会長、入団以来17年。これまでありがとうござました」 マツオカ 「なんだい、改まって」 阿部 「殿堂入りもできた事で、思い残す事はありません。今期限りで引退させて下さい」 マツオカ 「おいおい、まだ大石や路木も頑張っているんだ。君の引退は早すぎるだろう」 阿部 「私にも未練はあります。が、決めた事です。昨年の代表選出は嬉しかったが、私の出番は無かった」 マツオカ 「シュトルツにおいては、君は欠かせないよ。ピッチの上でいろいろ教えてやって欲しい事もある」 阿部 「ありがとうございます。しかし、去り際は美しくありたいのです」 マツオカ 「・・・そうか。分った。今までありがとう。残念だが、これからの人生が素敵なものである事を祈るよ」そして2日後、佐藤も現役引退を申し入れてきた。 佐藤はチラバートの加入後、ずっと第2GKとして冷や飯を食わせてきてしまった。 共に前々回のインターナショナルカップ優勝メンバーでありながら、陽と陰に分かれた対照的な2人だった。 2人の引退はJ1昇格25周年目の最後のニュースとして、クラブの会報で大きく報じられた。