25年目 〜強いのか?弱いのか?ゼルベルガー体制〜

25年目か。長いことオーナーを勤めて来たが、最近のシュトルツはどうもピリッとしない。 今年はどうしたものか。先ずはスポンサー契約。ワールドテレコムとの契約が満了。替わってジャパン総合證券から6億の スポンサードを受けることが出来た。

今年は11人もの選手が契約満了。さてと。

CDF 伊武 (21歳) 15→ 40×5 ラツィオ留学失敗にめげず、再チャレンジだ。
SDF 沖田 (26歳) 35→ 55×5 マン・オブ・ザ・マッチに輝いた事で一皮剥けた。守れ、攻めろ、沖田。
OMF 山岸 (23歳) 24→ 58×5 予想以上の増額だった様で、ホクホク顔。バルサ仕込のテクニックを披露せよ。
OMF 藤田 (23歳)100→120×5 背番号「10」に託された期待に応えてくれ、テクニシャン藤田。
 FW 大石 (34歳)170→200×3 チーム最古参となった元代表FW。まだまだ健在。
 FW 田中 (19歳) 80→ 80×5 大石の背中に何を学ぶのか。今年は飛躍を期待。
OMF 安東 (20歳) 10→ 10×5 ゼルベルガーからスタメンに抜擢された事もあった昨期。今年もレギュラー定着なるか。
DMF 服部 (20歳)120→132×5 ジャビ、阿部とのスタメン争いは厳しいが、更なる成長で代表をも目指せ。
DMF ジャビ(34歳)280→280×3 路木、大石と並ぶ最年長。服部にはまだポジションは譲れない。
 FW 水城 (37歳)130→自由契約  シュトルツのエースに戦力外通知。海外クラブでの最後の挑戦を応援しよう。
CDF 和登 (35歳)150→自由契約  勤続18年。ありがとう、お疲れ様。
ゼルベルガー監督と今年の構想を相談し、岡本と路木をCDFにコンバートさせる事にした。 伊武を再度留学させようと言うのだ。ラツィオ、ドルトムントと言った強豪クラブへの留学は諦め、 レバークーゼンでじっくり育成しよう。服部も同じ様にリスボンへ1年留学させる事にした。

強化部はイタリアからカルニテッリ氏を招聘し、陣容一新。7億で4年契約。次代のシュトルツの屋台骨を発掘してくれ。 医療スタッフからは、嬉しい報告を聞いた。阿部の能力開花だ。 広報部が日本サッカー協会からの連絡を伝えてくれた。日本代表は大きく順位を下げて27位、 品川シュトルツは、これまた大きく降下して91位に。また、J2からの昇格チームは鹿島アントラーズと東京ヴェルディだそうだ。

2月はリスボンキャンプで戦力を整え、今年もJリーグが始まる。 2年目のゼルベルガー体制は以下の構想で臨む事に。 青柳をやや高めに据え、OMFを3人並べる攻撃的布陣。CDFはコンバート組が支える。

               (ベンチ)
        青柳      大石、田中
   シンゴ
アシモ  藤田  山岸     安東
     阿部         ジャビ
 沖田      升田
   路木  岡本
    チラバート       佐藤
3月は2勝2敗2分けと10位に沈む。中でも引分けた2試合は共に残り10分での失点。 勝ち切れない出だしの躓きはどう響くか。 桜満開の4月。横浜F・マリノスとの7節は中村俊輔と阿部勇樹の中盤対決。 ところが延長V負けなど1勝3敗で浮上のきっかけは掴めぬまま。 春の珍事か、月間MVPから平塚が脱落、柏レイソルのSDF岬が受賞。

昨年カップ戦準優勝のシュトルツだが、今年は何と緒戦の2回戦で姿を消す。 大宮アルディージャをホームに迎え、相手が退場で10人と少なくなってからの2失点。 広報スタッフから、最近集客率が落ちているとの報告もある。 うーん、ゼルベルガーの豪腕をもってしても改善ならぬか。

そんな中、セリエAのラツィオFCからシンゴへ招待留学のオファーが。 幸いFWには大石、田中とバックアッパーも豊富だ。快く勉強に出そう。 そしてガンバ大阪からCDFの宮本恒靖クン(16歳)の引き抜きに成功。 移籍金含め340百万の出費だが、伊武と共に次代を期待しよう。

カップ戦敗退後はV勝ち含めの2勝1敗1分けで9位にて1stステージが終了。 完全にBクラスに落ち込んでしまったなぁ。 集客率改善の為にもカルニテッリ スカウトにはビッグネームの招聘を指示している。 ジャンベーラと接触している様だったが、どうも好みでは無いんだな。

25年目1stステージ
優勝 横浜F・マリノス 勝ち点42 14勝0敗1分け 34得点12失点
2位 ジュビロ磐田   勝ち点31 10勝3敗2分け 32得点15失点
3位 ジェフ市原    勝ち点29  9勝3敗3分け 29得点18失点
4位 大阪エステーラ  勝ち点27  9勝5敗1分け 24得点18失点
5位 ヴィッセル神戸  勝ち点26  9勝6敗0分け 30得点20失点
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9位 品川シュトルツ  勝ち点20  6勝6敗3分け 19得点17失点
J4連覇のヴィッセル神戸は5位に沈み、中村俊輔率いる横浜F・マリノスが実に22年ぶりの1stステージ制覇。 古豪、ここに復活である。月間MVPは相変わらず8位柏レイソルから岬。

7月にインターナショナルカップが控えていると、どこか盛り上がりに欠けるオールスター。 チラバート、アシモビッチ、阿部が選出されたが、コンディション不良で試合出場はチラバートのみ。 残念ながら0−2とゴールを許して今年も敗戦。

7月になると執務室に2通の連絡が。 チラバート、阿部が代表入りしたとの事で、一時的にチームを離脱。 キャプテンマークはアシモビッチが預かる事になった。 パラグアイはE組の1次リーグを2位通過したが、H組を争った日本は クロアチア、ルーマニアに敗れて1次リーグ敗退が決定。阿部はピッチを踏む事無く帰国。 デンマーク初優勝で幕を閉じた。

チラバート、阿部が帰国し2ndステージの準備に余念が無い。 ゼルベルガー監督からはリベロの採用を打診されていたのだが、私はラインディフェンスに固執してしまった。 FWの補強、中盤の補強も促されていたのだが、2ndステージ開幕には間に合わなかった。

やむを得ずゼルベルガー監督は守備重視の戦術指導で臨む。 開幕のホームスタジアムも空席がちらほら。 試合も拮抗した展開ながら決勝ゴールはベガルタ仙台に。

3節のガンバ大阪戦は延長戦にもつれ込むが、田中のケガを代償に得たPKも大石が外してしまい、 流れを失うとVゴールはガンバ大阪。3試合ゼロ封。4節のジェフ市原戦も先制されるが、青柳がシュトルツの 2ndステージ初ゴール。チラバートのセットプレイでチャンスを得るが、悉く外れる。どうした? 最後の大石のシュートも枠を外しドロー。

ところが悪夢は終わらない。中盤をダイヤモンドにもどして守備力アップを期待した5節大阪エステーラ戦も ホーム2失点の完封負け。続くジュビロ磐田との6節はロスタイムに名波の直接FKを叩きこまれて8月は勝ち星無し。

9月早々に高校サッカー界の星、知る人ぞ知るOMF麻野美喜雄クン(16歳)が トップチームに帯同してもらえる事になった。水城の背負った「27」を与える期待のかけ様。 これがチームに刺激をもたらすか? 否。 連敗は止まらない。

25%を超える視聴率の下、1stステージの覇者横浜F・マリノスにはホームで0−5の惨敗。 何より開幕7試合で僅か1ゴール、勝ち点1と言うのは目も当てられない。遂に最下位に。 8節は強豪ヴィッセル神戸相手に一度は山岸のドリブルゴールで同点に追い付くものの、延長戦で被弾。 ロシアからの補強、DFコレグが固い。

このままズルズル9月も勝ち星無し。まさかの8連敗。当然チーム史上最悪の記録だ。 開幕から12試合で勝利なし。勝ち点は1のまま。これでは当然J2降格も考えられる。 チラバートがオーナー室に現れたのは9月末。「このままではパラグアイに帰らせてもらう」とすごんでいた。 その他、チームのほぼ全員から不満続出。

とりあえずゼルベルガー監督には守備重視を緩和し、ピッチ内では選手に一定の自由を認めた。 カップ戦決勝でジュビロ磐田が勝利し10月が始まった。週末は2ndステージ13節。 最下位のシュトルツは5位モンテディオ山形との対戦。当たり前の様に先制されてしまうが、この日はここから奮起した。 青柳がPKを確実に決めて同点、そして決勝ゴールは宿将アシモビッチのドリブル独走から。

2ndステージの遅すぎる1勝は、ステージも残り2試合と言う13節であったが、これで最下位脱出。 最下位はそれこそ勝ち点僅か1の東京ヴェルディ。 シュトルツは蜘蛛の糸を手繰るかの思いで、14節の大分トリニータ戦を藤田の2ゴールで初のシャットアウト勝利。 最終節は最下位東京ヴェルディと延長戦にもつれ込み、ケガから復帰した田中がVゴール。 優勝争いは最終節に逆転。ジェフ市原が勝ち点33でヴィッセル神戸の30を上回った。

 25年目2ndステージ
 優勝 ジェフ市原     勝ち点33 11勝 2敗2分け 30得点15失点
 2位 ヴィッセル神戸   勝ち点30 10勝 4敗1分け 47得点31失点
 3位 鹿島アントラーズ  勝ち点30 10勝 4敗1分け 23得点15失点
 4位 横浜F・マリノス  勝ち点29 10勝 5敗0分け 36得点15失点
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14位 サンフレッチェ広島 勝ち点12  4勝11敗0分け 19得点34失点
15位 品川シュトルツ   勝ち点 9  3勝11敗1分け 10得点27失点
最下位 東京ヴェルディ   勝ち点 1  0勝14敗1分け  5得点31失点
辛うじて総合順位は12位で、降格争いは2ndステージで最下位を競い合ったサンフレッチェ広島と東京ヴェルディであった。 今年は城が25ゴールで得点王に返り咲き。評価点は平塚が7.5ながら3位に沈み、岬が8.1で初の最優秀評価点を得た。 順位は目も当てられなかったシュトルツだが、日本代表阿部が評価点7.0で6位と奮闘したのがせめてもの救いか。

2ndステージの10得点が象徴する様に、品川シュトルツは決定力が低すぎる。 中盤は何度も良いシーンを演出するのだが、最後のシュートが悉く枠を外す、止められる。 精神力が足らないのか?11月は全員にPK練習を課すことにした。 システムも以下変更し、プレミアリーグで研鑚に励もう。

        青柳
        大石
     アシモ  藤田
     ジャビ  阿部
    沖田     升田
      路木  岡本
       チラバート
強豪マルセイユFCとの緒戦に1−0と勝利して波に乗ったか、続くドルトムントFC(2−0)、 リバプールFC(4−0)と望外の結果。青柳のポストプレーから大石がゴール量産。 FCバルセロナとの4戦目で3−2と競り勝って、この時点で3度目の栄冠を手に。 最終戦のパリFCも1−0と青柳のゴールを守りきり、まさかの5戦全勝で優勝に花を添えた。 MVPは中盤を支配した阿部。

今年の世界選抜と欧州選抜との対戦。世界選抜のキャプテンマークを巻いたのはチラバート。 1−1で90分を凌ぐと勝負はPK戦に。PK戦なら絶対の自信があったが、さすがは欧州切ってのキッカー達だけはある。 3−4と競り負け今年も世界選抜は苦杯を舐めた。

4年ぶりにチャンピオンシップが行われる。1stステージの覇者横浜F・マリノス。 2ndステージを制したジェフ市原。一進一退の展開ながら、横浜F・マリノスが22年前同様1stステージチャンプから 年間チャンピオンの座に輝いた。

ヴィッセル神戸が最後のタイトルを狙うニューイヤーカップ。 品川シュトルツは1回戦からのチャレンジ。先ずはJ2ヴァンフォーレ甲府。 藤田のコンディション不良によりスタメンの機会を得た安東が値千金の先制ゴール。その後1点ずつ加え2−1で勝利。

2回戦は2ndステージの底辺を争った東京ヴェルディ。アシモビッチ、青柳がゴールを奪う。 1ゴール返されるが逃げ切り。3回戦の大分トリニータ戦はFKを阿部が直接ねじ込み、 キレの良いアシモビッチが加点。

J2水戸ホーリーホックがベスト4に名乗りを挙げ、準決勝で対決。 セットプレーから飛びこんだのは伏兵沖田。いぶし銀の活躍が決勝ゴールで6年ぶりの決勝進出。

決勝戦にコマを進めたのはヴィッセル神戸ではなかった。 チャンピオンシップで苦汁を舐めたジェフ市原が今年最後のタイトルを虎視眈々と狙う。 何せ相手は2ndステージ15位の品川シュトルツだ。確かに無理もあるまい。

50百万のプレミアを用意して決勝のピッチに送りこんだ。 お互い守り合って様子を見る。膠着状況のまま120分が過ぎ、PK戦に突入。 こうなったらしめたもの。チラバートが横っ飛びでセーブ。この瞬間5年ぶりの国内タイトル獲得。 通算4度目の優勝である。

一番喜んだのはゼルベルガー監督かもしれない。 プレミアリーグの優勝で2ndステージの屈辱を晴らしたとは言え、やはり手腕をいぶかしむ声が多くなってきただけに 何より結果が欲しかった様だ。 終わり良ければ全て良し。 チラバートも満足げな表情でゼルベルガー監督と握手し、私にも笑顔で駆け寄ってくれた。

しかし財務スタッフとの歳末会議では難題ばかり。 まず観客動員が200万人を割り、サポータークラブも1万人の会員減。 平均視聴率も22%とワールドテレビジョンと契約以降最悪の数字だ。 辛うじて年間収支はタイトル賞金のおかげもあり、10億の黒字で関東ガスの契約条件は満たした。

チームに激震が走ったのは12月30日。 アシモビッチが引退を申し入れてきたのだ。 クロアチア代表としてインターナショナルカップにも出場し、欧州選抜にも選出された東欧を代表する ゲームメーカーはこの歳34歳。静かにユニフォームを脱いだ。 品川区長からは後に名誉区民としての感謝状が届けられた。


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