■表1 放射性同位体のずさんな管理・廃棄による放射能災害例

年 月

内  容

1962.3
メキシコシティで、コバルト60線源をひろって持ち帰った少年の家族4人が被曝、死亡。

1983.12
メキシコのファレスで、くず鉄として処分され、いすの脚などに再利用されたコバルト60線源で約500人が被曝、解体労働者4人が入院。

1984. 
モロッコのモハメディアで、イリジウム192線源をひろって持ち帰った人の家族8人が被曝、死亡。

1987.9
ブラジルのゴイアニアで、くず鉄として処分されたセシウム137線源で約240人が被曝。54人が入院し、4人が死亡。

1989.12
ウクライナのクラマトルスクで、放射能汚染建材により団地の入居者が次々と死亡していることが判明。

1992.11
台湾の台北で、アパートなどで使われたコバルト60線源混入の建材による汚染・死亡の広がりが判明。

1992.11
中国でコバルト60線源をひろった人と家族8人が急性放射線症。3人が死亡。

1997.10
グルジアのトビリシ郊外リロで、旧ソ連軍が廃棄したセシウム137線源を処分場から回収した国境警備隊員10人が被曝。

1998.12
トルコのイスタンブールで、廃棄物集積場にあったコバルト60線源を廃品回収業者が持ち帰り解体、大人7人、子ども3人が大量被曝。

2000.1
タイのバンコク近郊で、コバルト60線源を解体した廃品回収業者の作業員ら十数人が被曝。3人が死亡。

2000.6
エジプトのミートハルファ村で、イリジウム192線源をひろった人ら2人が死亡、5人が重大な被曝。

2001.12
国立大蔵病院で、医療用放射線発生装置の据え付け調整中に作業員1人が大量被曝。連絡不徹底で、人がいるのに気づかず誤照射。

2001.12
グルジアのアブハジア自治共和国で、ストロンチウム90線源をひろった3人が重度の被曝。

原子力資料情報室作成(2001年12月現在)

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