ウオー・ギターについて

ウオー・ギターはカリフォルニアに住んでいるマーク・ウオーさん(彼は消防士でもあります。)が作った新しい楽器です。12弦タイプのものと8弦タイプのものがありまして、私のは12弦タイプです。6弦が主にメロディを弾くため、残り6弦をベースを弾くために使います。

新しい楽器なので演奏方法は確立されておりません。通常はスティックを弾くようにTappingするのでしょう。スティックよりもピック弾きやフィンガーピッキングがやりやすいです。

右の写真は、私所有のウオー・ギターで、ゼブラウッドという材木でできています。とてもきれいな仕上がりで気に入っています。

私がこの楽器の存在を知ったのは、キング・クリムゾンというバンドのコンサートを見に行ったときに、トレイ・ガンさんという人が変な楽器を弾いている。何かなと思っていたら、その時期のベース・マガジンにこの楽器のことがでていて。

結局、マーク・ウオーさんと半年ほど電子メールのやりとりをして、この楽器を買いました。はい。

ヘッドを正面から見たところ。ペグは、スパーゼルのロッキング・チューナーを使っています。













ヘッドを裏から見たところ。ペグが12個並んでますね。
下の方にネックが見えます。2色に分かれています。私のギターは、ネックが2種類の材木で、7つのパートを組み合わせて作られています。なぜこういう作り方をするのか。私は詳しいことは知りませんが、音質を均一化するためだということだそうで。ほかのパーツでも感じることですが、このギターはとてもとても凝った作り方をされていることがわかるかと思います。










Tapして音を出すことが主であるため、ウオー・ギターにもスティックと同様に消音のためのパッドがつけられています。スティックのパッドは取り外せなくなっていますが、ウオーの場合は、取り外しが簡単にできるようになっています。

ちなみにウオーギターのチューニングをご披露しましょう。私の使うチューニングはスタンダードチューニングと呼ばれる、比較的使われることが多いものです。とはいえ、歴史の浅い楽器で様々なチューニングがあり、どれが「スタンダード」かはよくわかりませんが。

まず向かって左側の6弦。こちらを主にベースパートを弾くために使います。真ん中が太く(すなわち音も低い。)、端にいくほど細くなります。音も高くなります。ふつうのベースギターとは反対ですね。チューニングは、太い方から、C、G、D、A、E、B。太い弦のCは、ベース・ギターの太い弦のEよりも低い音にチューニングされています。

残りの右側の6弦。こちらを主にメロディを弾くために使っています。真ん中が太く、端にいくほど細くなる。チューニングは、太い方から、C#、F#、B、E、A、D。

ボディをアップで。ピックアップは、メロディサイドとベースサイドとそれぞれ2つで、計4つ。これを左側についている切り替えスイッチで調節します。つまみが4つついていますが、2つずつメロディサイドとベースサイドで分かれていまして、ボリュームとトーン・コントロールになっています。

ブリッジは、ウイルキンソン。右側にローランドのGK−2Aをセットしています。これを使えば、シンセサイザーの音を出すことも可能になるのだ。えへん。

ボディ内部です。私は機械のことは苦手なので、よくわかりません。ごめんなさい。









ウオー・ギターを弾いているところです。スティックもそうなのですが、ギターに比べてネックをより垂直に向けながら弾きます。

ここで私が弾いているのは、スティック仲間の(といってもスティックを弾いている姿を一度も見たことがありませんが)石踊さんのウオー・ギターです。アッシュという材木で作られています。

8弦のウオー・ギターの紹介ページとしては、ドイツのミュージシャンのマーカス・ロイターさんのサイトがあるので、それを紹介しますね。
URLは、http://ourworld.compuserve.com/homepages/mpeters/markus.htm  です。

残念ながら自分のウオー・ギターを弾いている写真が一枚もないのだ。早く撮らなくては。

ちなみに、このページででてきたそれぞれの商品はそれぞれの会社の登録商標でありまして。ま、いいか。


Eメール : banyu@gol.com
初版  : 9月14日
改訂  : 9月28日 −− What's New!?

Home