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Last Up-date '03.07.01
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『興味』
2000年10月「明日は天気になる」公演パンフレット挨拶文より
人は皆、
ただただ楽しいおしゃべりを交わしたり、
ひどい風邪で熱にうなされ汗をかいたり、
誰かと出会って新しい興味をおぼえたり、
誰かと出会ってその分今までの興味を失ったり、
約束に遅れそうで必死に駆けたり、
ふと時計を見てふいに安堵したり、
誰かが自分を好きだと勘違いしたり、
誰かを自分は愛していると誤解したり・・・。
そういうことの全てが美しいものだと思っています。
その全てに生が満ちています。
この美しさを伝えるために私たちの作品はあり、
ドラマは発信され続けます。
結局人は、どんなに学問や科学を所有しようとも、
それらの美しさだけを糧に、
明日を生きていけるのです。
そうしてこの世に無限にあるだろう
ドラマを続けていくのです。
『明日は天気になる』は、
あるアパートの六畳一間を舞台にした
「ささやかな群像劇」とも呼ぶことができます。
しかし、私たちはこの作品を、
十人の登場人物の生が詰まった
「美しい畳の上のオペラ」と言い換えたくて、
毎日稽古場で何かを探し続けてきました。
どうぞごゆっくりご覧ください。
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