私たちの組織は…
全逓信労働組合(略称:全逓)は、郵便局を中心に郵政関連事業で働く仲間を組織している労働組合です。北は北海道から、南は沖縄までの全国組織。地域を走る"郵便屋"さんから、逓信病院の看護婦さん、簡保保養センターの職員さん、赤い郵便自動車の日本逓送のみなさんなど意外と広い職種の仲間が集まっています。その数、ざっと16万人です。
そして、その中の私たちは、全国で28ヵ所ある「貯金事務センター」という職場のひとつ「神戸貯金事務センター」の支部組織です。分会は8分会、180人の組合員がいます。
私たちの仕事は…
貯金事務センターの仕事は、ひと言で言えば郵便貯金業務の後方での事務処理です。兵庫県下の900近い郵便局で取り扱った郵便貯金の書類などのほとんどを受入れて、事務処理を行っています。(ちなみに、現金は1円も取り扱いません)郵便局のような窓口はなく、ひたすら地味に何100万件という各種貯金の原簿管理をしているということです。オペレーション業務やパソコン作業の一方で、50年も前の書類を探しに倉庫のなかで埃にまみれることもある"ユニーク?"な職場です。
支部の歴史…
全逓発足(1946年)と同時に神戸貯金支部も「従業員組合」としてスタート。当時から業務のすべてが"手作業""そろばん作業"なのですから、それはもう人海戦術。700人を超える組合員(兵庫地区の中でも組織数は1〜2位)が汗水たらして仕事に励んでいました。
しかし、1971年から機械化・合理化がスタートし、定員も激減。支部の歴史は、まさに合理化とそれに抗する闘争の歴史ということができます。1984年には行革(第ニ臨調)による「28の地方貯金局を9局に統廃合する」計画案に対して、全国的な反対闘争闘争を繰り広げた結果"名を捨て、実を取る"形で収拾し、「貯金局」から「事務センター」へと組織改変されました。
また、私たちの職場は郵便局のように"男性の多い職場"と違って、半数以上が女性という"女性の多い職場"です。こうした事情からも女性が働き続けられる条件や環境づくりを進めてきた歴史でもあります。
支部の現在…
70年代に始まった機械化・合理化は、まさに事務センターの縮小の歴史。これに「行革」の波が加わって、郵政省から「総務省・郵政事業庁」への組織改革(2001年1月)。そして、2003年4月には、新たな国営の「公社」となります。事務センターは「28ヵ所」から「11ヵ所」へと地方郵政局ごとに「1」事務センターに統廃合されます。近畿でいえば、神戸と京都が廃止されて大阪貯金に統合(2004年4月)されます。神戸貯金の存続は、あとわずか3年足らず。組合員一人ひとりの雇用と働き続けられる職場の確保が最大の課題となっており、厳しい対応が迫られています。
日常活動は…
業対・交渉部
労働条件と職場の労働環境の確保に向けて、2ヵ月単位の「三六交渉」、要求書を提出しての「要求交渉」、日常的な職場の諸問題に対しては、「窓口交渉」で改善・解決を求めています。
教宣活動
中央本部発行の全逓新聞は週1回、地方本部発行の「全逓近畿」は月1回。そして、支部の機関紙「日刊全逓神貯」は毎日の発行。2001年4月で6,500号を数えています。B5版(時にはB4版)の裏表には、交渉の報告や職場の問題、組合員の声などを満載。こだわり続ける「手書き」の日刊紙です。
組織活動
定員削減によって減り続ける組合員。それでも何とか本務者の75%を確保しているものの、非常勤職員の大量雇用がされている現状の中で、非常勤職員の組織化(準組合員)の取り組みを進めています。
共闘運動
地域や闘う仲間との連帯・共闘を追求するために、神戸地区労に加盟するとともに、国労闘争団、恵泉寮争議団、ユニオン・フローリスト分会などの闘いを支援しています。
文化・レク活動
支部の文化・レク活動は、年1〜2回の実施。退職者組合員を含めて、「お花見」などのバスツアーやボウリング大会、各種パーティなどを開催しています。
その他
無公害せっけんの職場販売、「育児室」(現在は休止中)運営資金づくりのために各種物資販売も行っています。
|