Panama City/パナマシティ (2004.05.01-2004.05.06) 飛行機に乗り込み、コロンビアの首都ボゴタを経由して、世界の十字路パナマへと移動する。パナマに到着はしたものの、バイクの到着待ちがあるため数日間市街に滞在する。アンデスの高所から下りてきたので、また暑さに耐えられない。日々汗だくで過ごす。南米では見ることのなかった超高層ビル群が海岸沿いにひしめいて目をみはるものがあるが、庶民の暮らしはまだまだ控えめだ。そう感じつつも、ちょうどパナマに滞在中に大統領選挙が実施された。街中、支持者でお祭り騒ぎが繰り広げられて大変な盛り上がりである。誰も彼もが政治に関心を持ち、パナマの未来に希望を持っているように見える。パナマ運河が米国から返還され、彼らの未来に対する視線はこれからさらに熱くなってゆくのだろう。 一方でバイクは一向に到着しなかった。土曜が到着予定日だったので、怪しくは思っていたが案の定代理店のオフィスは開いていない。月曜になって行ってみると、今度はボゴタで止まっているという。彼らは荷物のトラッキングシステムを持っていて、荷物の所在は確認できるのだが、荷物がいつ着くのかは分からないようだ。キトとボゴタとパナマのそれぞれで、荷物がいつ到着するのかは誰も管理できていないらしい。早く到着するに越したことはないが、期待もしていなかったのでおとなしく待つことにする。中南米全体に言えることだが、何においても「期待」を持つとほぼ100%近く裏切られるので、何も期待しないのが得策である。そうするとちょっとしたことで感動できて悪くない。空港のカーゴまでの往復にはタクシーを使ったのだが、この料金が曲者だ。どうも地元料金に対して、外国人用料金が2〜3倍になる。地元料金でカーゴまで乗せてくれる車を探すのが大変だった。 バイクが到着した連絡を受けてカーゴにいくと、手続きは非常に簡潔でスムーズだった。手数料もかからない。入出国と通関に関して、中米諸国は評判があまりにも悪いので警戒していたが、パナマは問題なかった。中米はもともと通過するだけのつもりでいたので、バイクを受け取るとすぐにパナマシティを出た。すでに雨季が始まっていて、1日に数時間のスコールが降る。市街を出てパナマ運河を渡るとすぐに雷雨になったが、しばらくすると止む。熱帯のロードを淡々とコスタリカに向けて走った。街道沿いはまだ大統領選挙の興奮が残っている感じだ。選挙モードの車や家屋が目につく。ダビという国境に近い町まで進み、一晩を過ごす。 |
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