F2 Chris & Daisuke around the world

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San Jose/サンホセ

(2004.05.07-2004.05.08)

 コスタリカの森を進む サンホセの国立劇場 ここの珈琲は旨かった

コスタリカへの国境へ到着し、パナマを出国する。出国用の印紙を購入し、出国手続きはすぐに終わる。その後、通関でペルミソ(一時輸入許可証)を返却するが、この窓口がよく分からない。中米の国境では「ギア」と呼ばれる入出国および通関を勝手に手伝ってくる(たいていは胡散臭い)人間がいる。彼らは報酬としてチップを期待している。国境に到着すると、ここパナマでもギアがついた。子供だったが、通関では彼らの案内に従って2つの窓口に行く。簡単だった。コスタリカ側に行くと、まずは手数料を払ってバイクの消毒をさせられる。どうみても意味がなさそうな消毒なので、形式的なものに違いない。入国手続きはすぐ終わったが、バイクの方は少し面倒だ。コスタリカを走るための保険に加入し、旅券、入国の印のあるページ、運転免許証、車輌の登録証のコピーを提出してペルミソを発行してもらう。事務処理待ちに少し時間がかかるが、怪しい点はなく完了した。小銭がなかったので、ギアの子供にはコーラをおごってやることにした。

コスタリカといえば、熱帯の野鳥を代表とする自然王国である。雨季でどんよりとした空に鬱蒼とした森が続く。美しい野鳥は保護区まで行って、ガイドをつけてやっと見れるらしいので、パス。首都サンホセへ向けて、山道を登って行く。サンホセはやや高度がある立地なので、パナマに比べると断然涼しい。ほっとした。サンホセ周辺の市街地は、なんだか日本の環東京辺りの町並みを彷彿させるものがあって懐かしい感じがする。コスタリカは旨い珈琲の産地であるが、質の高い豆は輸出用に出荷されてしまうため地元ではなかなかありつけない。コスタリカくらい観光に積極的な国ならば、町中や街道沿いにコスタリカ産の珈琲を飲ませるカフェのひとつやふたつあっても良さそうなものだが、どうもない。国立劇場内のカフェで、輸出用の高品質の豆を使った珈琲が飲めると聞いたので、そこに行ってみると落ち着いたいい雰囲気の中で、素晴らしい珈琲を飲ませてくれた。

近くにある珈琲農園にでも寄ってみようと思ったが、中米の詳しい地図は持っていなかった。道路標識を頼りに人に尋ねていく手もあるが、時間がかかりそうなので先を急いだ。山岳地帯を下り、また気温が上がってくる。ニカラグア国境に近い町リベリアにはずいぶん早い時間に到着したので、太平洋に面したニコヤ半島をさらっと流してみる。庶民的な海水浴場がいくつかあり、雨季でなければ泳ぎたいところだ。リベリアに戻り、夕食に中華を食う。コスタリカにいる間は、なんだか中華ばかり食べていた。中華系移民が多いのか、街道沿いのなんでもない村にも中華料理屋がたくさんあった。外国を長く旅していると、中華料理の存在は実に心強い。世界の隅々まで進出している中華がなければ、長期の旅は厳しいものになるだろう。ありがたや。

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