F2 Chris & Daisuke around the world

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Antigua de Guatemara/アンティグア

(2004.05.11-2004.05.12)

 商品を頭にのせたまま井戸端会議・・・ 古都アンティグアの時計塔

エルサルバドル出国は、入国時と同様にスムーズで安心だ。グアテマラもまた手続きが明瞭で良かった。通関には手数料がかかるが、きちんとパンフレットを作成して明示されているので、正規のものとして支払える。こういう姿勢は評価できる。鬱蒼とした森の続く山道を進んで、首都グアテマラシティを目指す。突然、山は終わり眼下に大都市グアテマラシティが姿を現した。中米諸国の中では最も近代的な感じがする。新しい商業ビルが立ち並び、大通り沿いは欧米となんら変わりはない。ただ渋滞がひどく、街の中心は環八並みの進み具合で参る。新型の高級車も多いが、主役は他の中米と同様に真っ黒の排気ガスを撒き散らすバスだ。排気ガスで視界が完全に失われるくらいひどい。首都の渋滞を抜けてアンティグアへ直行する。

天気が悪くアグア火山を町から眺望することはできなかったが、石畳の落ち着いたたたずまいが非常に美しい町である。観光都市だけあって、賑やかで感じのいい商店やレストランが多い。観光一色になってしまうと町としては最悪だが、アンティグアは昔からの地元の生活が息づいており町の生命を失ってはいない。通りを歩いていると、いろいろな発見があって面白いところだ。

グアテマラもまた素晴らしい珈琲の産地であるが、他と同様に高品質の豆は輸出にまわされてしまうため、地元には出回っていないようだ。アンティグアのような観光都市であれば、美味しい珈琲を飲ませるカフェを展開すれば十分に採算がとれるだろう。ただし気になる点があった。グアテマラ国内で飲む珈琲はどうも薄い。アメリカンコーヒーの一枚を上をいく、コーヒーの味のついたお湯だ。ガソリンスタンドでインスタントの自動販売機があったが、このコーヒーもまた味が薄い。どうやらグアテマラの人は激薄コーヒーが好みなのかもしれない。それでは欧州のようなスタイルのカフェを出しても、観光客には売れても地元には受け入れられない。そんな事情もあるのかも知れないなどと思う。

アンティグアを出発する前に現金をATMで調達した。うっかりしたことに現金に気がいっていて、ATMの上に手帳をまんまと置き忘れてしまった。戻った時にはすでに無く、隣の銀行に確認しても見つからない。手帳には南米に入ってからの走行距離、宿泊した場所、費用の明細がすべて記載されている。貴重な旅のデータを失う。また金融関係の番号の控えもメモしていたため、桁数などから推察すれば悪用の可能性がある。便利な今の世の中はクレジット番号と名前さえ分かれば、ネットで買い物が容易にできてしまう。止むを得ずに全てのクレジットカードを停止する。今回の旅で唯一自らの過失による失敗だった。

手帳を失くしたショックを引きずったまま、ウエウエテナンゴへ移動する。メキシコ国境を越える際に必要となるツーリストカードをこの町で入手しておいた。陸路の国境の場合、置いてないことがあるらしい。小さな地方都市でメキシコ入りに備える。

来る日も来る日も国境を越えていた中米の旅を終え、いよいよ最終段階の北米へ。。

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