Ljubljana, Milan/リュブリャナ、ミラノ (2003.10.07-2003.10.09) アドリア海から離れるのを惜しみながら、内陸のスロヴェニアへ入国した。 イタリアに直接入っても良かったのだが、あまり目立たない小国スロヴェニアにこの機会に寄っておこうと思ったのだ。農村が連なる山道を進み、途中から高速道路に入ってゆく。最初に休憩したサービスエリアで、近くに凄そうな鍾乳洞があるという案内が出ていた。首都リュブリャナに到着するのがあまり遅くなるのは避けたかったが、なんだか気になったので寄ってみることにした。時間ごとに集まった客を連れてガイドが案内するという形式で、あまり好みではなかったが007の撮影にも使われたという巨大な鍾乳洞は、広大かつ深さがあり豪快だった。この大きさの鍾乳洞は世界でも類を見ないものなのだろう。映画に使われるのも得心がいく。 暗い静かな雨が降り出した頃、首都リュブリャナに到着した。天候のせいもあって、暗く陰鬱な印象が拭えない。リュブリャナ川沿いの旧市街を散策し、広場のほうに行ってみると一角に立ち食いのピザ屋があった。歩いている間に怪しいおじさんにつきまとわれ、うんざりした気分だったのでピザでも食べて気を取り直そうと思ったのだが、ここのピザが激烈にうまかった。間食のつもりだったが、思わず追加で何枚か注文してお腹がいっぱいになってしまった。橋のたもとにあった野外演奏をしているカフェに立ち寄り、腹ごなしに珈琲を飲む。しばらくすると雨が降り出し、けっこうな土砂降りになってきたので宿に引揚げた。 次の日は晴天に恵まれ、リュブリャナからでもアルプスの白い山々が見える。中央ヨーロッパを横断するアルプス山脈は、ここスロヴェニアが東端だ。予定より随分と時期が遅くなってしまったが、やっとアルプスまでやってきた。リュブリャナの町を出発し、ブレッド湖という非常に美しい湖畔の町に立ち寄る。湖に浮かぶ島に教会が建っており、不思議な景観だ。さらに西に進んだところでアルプス地帯に入ると、がらっといわゆるアルプスの景色に世界が変わる。せっかくなので直進してイタリアに入らず、山中の峠道を越えて行くが途中から雪道になって少々恐かった。登ったはいいが、降りられなかったらどうしようと心配しながら進んだが、峠付近で反対側からバイクが来たので安心した。 緑の山中にある国境からイタリアに入る。いよいよ本格的にEU圏に突入する。 イタリアでの2週間は休暇を取ったあいこが合流する。このつかの間のタンデムツーリングのために、不要な荷物をおろしにミラノへ向かった。 途中まではイタリアンアルプスを下道で進んだが、途中雪になったり、道が入り組んでいて思ったより進めなかったため、最後は有料だがアウトストラーダを使って一気にミラノまで移動した。 クロアチアを走っている時にすでに気づいていたのだが、どうもヘッドライトの球が切れたらしい。まあ夜間走行はしない方針だし、一応ハイビームは点灯するのでいいかと思って放っておいたら、ミラノ入りが日暮れと同時になってしまった。あいことの合流期間中は彼女が全て宿を予約していたのだが、マルペンサ空港近くの宿というのがミラノ市街から成田級に離れていたため、ずいぶんと長時間ハイビームのまま迷惑走行をしてしまった。。 |
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