Zagreb, Dobrovnik/ザグレブ、ドブロフニク (2003.10.02-2003.10.06) ハンガリーからこれまた簡単な国境を通過して、Elizaお薦めのクロアチアへ入国。 一応旧ユーゴ諸国の一つなので、事前に情報収集はしておいた。どうやら内戦時の地雷が残っている可能性があるようだが、幹線から外れなければまるで問題ないらしい。 よく整備された高速を使って、まずは首都ザグレブへ。こじんまりとした感じのいい町でやけに居心地が良かった。 ここでは宿がどこも満室だったので、一般家庭の空き部屋を紹介してもらったがずいぶんと快適である。 ザグレブからはプリトヴィッツェ国立公園を経て、アドリア海へ向かう。プリトヴィッツェ国立公園は入園料をとるがっちりとした管理公園だが、高低差のあるいくつもの湖が滝で連なり、深い谷間に織り成す宝石のような景観である。一日かけて緑と水の輝く公園内を散策してみた。 ここは一見の価値が十分にあった。なるほど、Elizaのような家族連れのレジャーとしては最高ランクに位置づけられるかも知れない。 やや内戦の足跡を感じさせる荒れた山岳地帯を通過すると、一気にあまりにも青いアドリア海が視界に入ってくる。 これがまた凄かった。南ノルウェーのフィヨルドに迫る勢いで、最高に盛り上がるロードだ。 海岸線の多いイタリアからの観光・リゾート客が多いと聞いていたが、肯ける。海岸線に沿う道ばたにレストランがあり、入ってみるとビーチに面してテーブルが並んでいる。アドリア海の穏やかな海風に吹かれて、非常に気持ちのいい食事ができた。メニューはもちろんイタリアンでレベルも高い。 天気がいまひとつな日もあったが、一番南のドブロフニクから北のイストラ半島まで数百キロという区間が海岸線の感動的な道が続く。 深い入り江をぐねぐねと行くワインディングと海沿いの山肌を豪快に走るワインディングと、そしてときたま通る小さな鄙びた町が走る者を飽きさせない。いつまでもこの道を走っていたいと思わせるところだ。途中、どこで立ち寄っても海が青い。海沿いにそびえる山が美しい。そしてアドリア海に浮かぶ島々がまたいい気分にさせてくれる。 青い、青い海沿いのロードに、明らかに酔わされていた。 アドリアティックコーストに点在する町もまた興味深い。 クロアチア南端の町ドブロフニクは石造りの旧市街が、要塞のように城壁に囲まれてアドリア海に突き出ている。城壁の中は一種の異空間で、なんとも不思議な空気が旅人を優しく包んでくれる。やや残念ながら数多くの観光客がうざいが、狭い路地の階段の両側には今でも地元の人が生活しており楽しい。東側の城壁近くまで上ってみると、美しく複雑な造りの旧市街が一望できる。石の階段の上り下りがきついので、小さな町にもかかわらずすぐに汗だくだ。ちなみにクロアチア最南端にあるドブロフニクへ海岸線沿いにいくと、ボスニア・ヘルツェゴビナ領内を10km弱通過するが、トランジット扱いで通れるので楽勝だった。 ドブロフニクからは一気にアドリア海沿いに北上する。豪快な海沿いのロードを走り、イストラ半島西岸のロヴィンという小さな町まであがってきた。ここもまた石造りの小さな旧市街が出島のようにアドリア海に突き出ており、出島の付け根近くにあるキャンプ場からは夕暮れのオレンジ色に染まる美しい町の姿が海上に眺められれた。(しかしこのキャンプ場、朝起きたらテントに蠍の子供が入り込んでいて、びっくり。) 次の日の午前中、賑やかな狭い旧市街の路地を少し歩いてから出発した。 |
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