F2 Chris & Daisuke around the world

<NorthAmerica TOP>
SanFrancisco to Tokyo/サンフランシスコから東京へ

(2004.05.25-2004.06.03)

 サンフランシスコ 金門橋を渡り旅は終焉へ・・・

米国入国は正直なところ不安だった。南米から北上してくる間に何人か会った旅人たちも、911以降厳しくなった米国への入国については心配していた。滞在予定は2週間くらいなのでVWP(査証免除規定)により法的には入国できるはずだ。帰りの航空券は所持していないが、陸路入国の場合は必要がないことになっている。とはいえ、最終的には入国管理局の担当者の判断に委ねられるところもあるため、「アメリカ人は外見で人を判断するので人もバイクもきれいに洗って行ったほうがいい」というクリスのアドバイスに従い、洗濯・洗車を済ませて国境へ向かう。

SanDiegoの標識があるほうに進むと、いきなり米国国境だ。メキシコの出国手続きはいいのか?と思いつつ、ゲートに向かう。車での往来の多いゲートなのでひどく混雑していたが流れは悪くない。ゲートの係員はパスポートに米国の入国記録がないことを確認すると、滞在期間と目的を聞いてくる。2週間でVWPの入国カードが欲しいのだが、どこでもらえるかと聞くと、親切に場所を教えてくれた。入国管理局の窓口で入国カードを入手し、簡単な手続きを済まして完了。あっけなくアメリカ合衆国へ入ってしまった。しかしメキシコ出国手続きをしていない。近くの係官に聞いてもメキシコのことは分からないという。困っていると税関らしき女性が、メキシコに一度戻って手続きができると教えてくれた。

フリーウェイをぐるっと回り、再度メキシコへ。メキシコ側の係官に聞いて、ティファナの町中にあるメキシコ税関に行き手続きを済ませる。こちらもスムーズだった。無事、ペルミソを返却しデポジットの400米ドルも返してもらう。ツーリストカードも隣にあったイミグレーションで返却できた。

とうとうアメリカ合衆国までやってきた。地球一周の最終目的地サンフランシスコは目前だ。

子供の頃、なにかの本で千葉県の銚子駅にある行き先掲示板の写真を見たことがある。その掲示板には次の駅として「サンフランシスコ」と書いてあった。本当にあったのか、今でもあるのかはよく知らないが、広い太平洋を隔てた大陸にある隣町はサンフランシスコなんだという先入観が横江の中にはあった。1998年の春、仕事の都合でサンフランシスコ郊外の町に2ヶ月だけ滞在していた。わずかの期間ではあったが、サンフランシスコにはそれなりの想いがある。そういうことで、今回の地球一周の起点は東京、終点はサンフランシスコというのが当初からの必要最低条件だった。旅の予定ルート作りでは二人で相談して北米最北端を含むアラスカアンカレッジを最終地点としたが、横江は1年を越えて旅をしないと決めていた。その366日目があと1週間でやってくる。残りの区間、今回未踏の地は今後も旅を続ける相棒クリスに委ねて、横江はシアトル、サンフランシスコ、ロサンゼルスのいずれかから帰ろうと決心した。

フリーウェイに乗ると、交通量とスピードの速さについていけない。ずっと平均で時速80km程度で走ってきたが、ここでは100km以上でないと正直邪魔ものである。とはいえ、重い荷物を抱え7万km以上をずっと走ってきた人車には、そのスピードはどうにも疲れるものだ。ごめんねーと思いつつ、マイペースでロサンゼルスへと到着する。LAではまず帰国手配をした。運送会社でいろいろ聞いてみると、東京とのコネクションはLAが一番良く、輸送期間・金額ともに一番手ごろだ。サンフランシスコでは気持ち値が上がり、シアトルではそもそもバイクを港で扱えないということが分かった。そういうことで旅の最後はカリフォルニアの3つの谷を経てサンフランシスコまで上がり、LAまで戻って帰るという段取りにする。

 死の谷 デスバレー 世界で最も美しい国立公園 ヨセミテバレー ワインの谷 ナパバレー

LAからラスベガスへ向かうフリーウェイに乗り、世界で最も気温の高い地域のひとつである死の谷Death Valleyへ向かった。道はさすがアメリカ、広く快適だがどうにも暑い。砂漠地帯かつ盆地のこの周辺は、まだ5月なのに40度以上ある。Death Valleyは見渡す限りの荒涼とした風景で壮観だ。いかにもアメリカの大地という感じが悪くない。暑い暑いと思いつつ、Death Valleyを抜けて次なる谷YosemiteValleyへ向かう道路に出ると、今度は雪山が連なり気温がぐっと下がる。ヨセミテに近いキャンプ場で凍えながら夜を過ごす。ちょうどMemorialDayを含む3連休中だったので、ヨセミテ公園周辺のキャンプ場は地元の人でいっぱいだった。

ヨセミテ国立公園内は速度制限がされていて走りは楽しめないのだが、世界でも有数の景観の美しさに改めて驚愕する。氷河の造り出した奇岩の姿や緑濃い森林、水煙をあげて落ちる滝、生命力の強い渓流、駆け抜けるクマやリスなどの野生動物とどこを走っても素晴らしい。ランドマークでもあるハーフドームを見渡す高台に上ってみた。実に夢のような景観である。最後の最後まで世界の大自然は本当にすごいと思う。

ヨセミテから以前暮らした町サンラモンを経由し、当時毎週末飲んだくれていたNapaValleyへと進む。気候が良く美しいぶどう畑が広がる中にV.Sattuiというワイナリーがある。周辺に散在するワイナリーではたいてい試飲ができる程度なのだが、ここではイタリア風の惣菜を売っていて庭でワインを飲みながらちょっとしたガーデンピクニックが楽しめる。今回は暑すぎたのと、連休で混雑していたのでその場で飲むのはやめて、当時からお気に入りだった赤ワインを旅の終わりの乾杯用に買って帰った。

ゴールデンゲートブリッジだ。

湾を北回りに走り、橋のたもとからサンフランシスコ市街を見渡す高台に出た。太平洋の向こうは東京だ。本当に地球をひと周りしてきてしまった。感激するというよりは、なんだか不思議な気分だ。見晴らしのいい場所は連休で遊びに来た地元の人でいっぱいだったので、調子のいい記念撮影とはいかなかったが。。。高台を下りて、ゴールデンゲートブリッジを渡っていると、やっと熱い気持ちが込み上げてきた。ダウンタウンに入ると懐かしい街並が広がる。海に突き出た丘陵地にある坂の多いサンフランシスコは、街並が変化に富んでいて面白い。世界で最も好きな街のひとつだ。

その夜は金融街の摩天楼を眺めるホテルの部屋をとった。
ベッドの上に世界地図を広げ、V.Sattuiで買ってきたワインを開けて、一年間の走りに乾杯した。

 サンフランシスコ フィッシャーマンズワーフ サンフランシスコ チャイナタウン ロサンゼルスへ向かう国道一号線 IN-N-OUTバーガー LAハリウッド

サンフランシスコではのんびりと街を散策し、お約束のクラムチャウダーをフィッシャーマンズワーフで食べる。こういうところで観光客目当てに売っているものはたいていまずいのだが、クラムチャウダーはなかなかいける。中華街の飲茶は前に行った店が分からず断念した。バイクを輸送するLAまでは太平洋沿いをいく豪快なロードである1号線を走った。カリフォルニアといえば、IN-N-OUTのDoubleDoubleというハンバーガーが最高なので、街道沿いに見つけるとそこで腹が減っていなくてもとりあえず食った。LAに着くと、日本ではすでに食することのできない吉野屋の牛丼を食べておく。やりたいことをひと通り終えると、ロングビーチの運送会社へとバイクを持っていった。

2004年6月5日、成田空港へ到着。そして7月6日東京港大井埠頭でバイクを引き取り、最後の10kmほどを走り池袋へと帰ってきた。

<NorthAmerica TOP> <Previous>
<Previous>