F2 Chris & Daisuke around the world

<West/South Euro TOP>
Madrid, Barcelona/マドリッド、バルセロナ

(2003.12.01-2003.12.17)

  マドリッド グランビア サラゴサ ピエール聖母教会前広場

とうとう首都マドリッド。

ちょっと陰鬱とした裏路地がひしめく市街をゆき、まずは南米行きに向けて整備を行う。BMWのディーラはすぐに見つかったのだが、英語を話せる担当者がおらずちょっと大変だったが、バイクのことなのでやって欲しいことはちゃんと伝えることができた。
3日ほど整備の合い間に輸送の手配をするが、主な運送会社では空路でも海路でも輸送はできるが、ちゃんと運べるように梱包して持って来てくれと言われる。ディーラに相談してみるが、そこではやってもらえないらしい。運送会社で梱包をしてくれるところを探してもらうと、マドリッドから遥か離れた町にしか業者がないと言われ行き詰った。大都市マドリッドでできないわけがないと思ったが、自力で探すのはこれ以上難しそうだ。

運が悪いことに、ちょうどその週末スペインが3連休に入ってしまう。何もできないままマドリッドで3日も過ごす意味はないので、バルセロナまで移動して、船便でバイクを送ることに決めた。
マドリッドを発つ前に、モンゴル以来5ヶ月ぶりに永原夫妻に出会うことができた。彼らは中央アジアの後、南ルートで一直線にマドリッドまで来て、ちょうどこれからアフリカ入りをする、というところだった。彼らもまた最後の整備やら、アフリカ北西部の国の査証を申請するためにマドリッドに来ていたのだ。これまでのユーラシア大陸横断の出来事やこれからの予定、その他多くのことを話しながら、つかの間の再会を祝った。彼らはこれから来年の夏の終わりまでアフリカを縦横断して帰国の途につく。旅の途中で彼らに会うのは、これで最後なので会えてほんとうに良かった。

  モンセラットの岩山 バルセロナ サンジュゼッペ市場 南米へ向けて梱包完了!

永原夫妻と別れの朝食を下のBARでとり、一路バルセロナへ向かった。今回バルセロナまで足を伸ばすのはちょっと無理かな、と思っていただけに複雑な心境だ。1日で移動するには距離があるので、途中のサラゴサで一泊する。聖母教会のあるピラール広場は、聖母受胎の祝日で多くの信者で賑わっている。教会としては非常に規模の大きい聖母教会の威厳と慈愛に満ちた姿が印象的である。

奇岩が連なるモンセラットの山道でちょっとした走りを楽しんで、バルセロナへと到着した。
さっそく輸送の手配に運送会社をあたるが、ここでも同じように梱包の問題で行き詰まる。同じエリアに梱包会社があるのだが、クリスマス年末の時期で作業が立て込んでおり、できても年明けだと言う。永原さんからマドリッドで梱包を助けてくれるかも知れない所があるという連絡があって、もう一度マドリッドに戻ろうかと思った矢先である。たまたま通りかかった道にバイク屋があり、聞いてみると運良く対応してくれるという。運送会社に連絡をし、梱包の終わったバイクを引揚げて南米へ送ってもらうことにした。

その足で一時帰国の航空券もとり、搭乗の日まではバルセロナの町をぶらぶらと見て回った。最後の夜は同じ宿のメンバとBARで最高の生ハムをつまみにサングリアで大いに盛り上がる。

やっとここで前半戦終了だ。

仕事の進まないスペインにいらいらしつつも、無事バルセロナからブエノスアイレスへ輸送が完了。
いよいよ後半戦、南北アメリカ大陸縦断編である。
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