Home | Introduction | Chuck | Link | Chat Room | What's New

Square Dance ご紹介のページ
ここはスクエアダンスのご紹介のページです。「いったいスクエアダンスとは何だろう」という素朴な疑問に答えるために、いろいろな方向からご説明させて頂いております。一つ一つの文章については、いろいろと考えながら作りましたので、どうかごゆっくりお楽しみくださいませ。そして、ゆくゆくは、あなたもこの“最高の趣味”スクエアダンスの愛好者となりますようにお祈り申しあげます。

ちゃっく松永     


 

クエアダンスとは何か
一口でいうと、アメリカのフォークダンスなのであるが、現在も生き残っているスクエアダンス(以下SD)は、モダンスクエアと言われ、基本的に4カップル、つまり男役4人、女役4人の8人で1セットという単位を作り、踊られる。実際に踊るダンサーの数は8 人の倍数であれば何人でも可である。
ただし何セットで踊ろうとも、必ず1人、コーラーという、実際に動きの指示(この指示をコールという)を出す役割のものが必要である。コーラーがいない場合、代わりに予め録音されたテープで踊ることもできる(この場合のダンスをテープダンスという)。そしてダンサーは、音楽(カントリー&ウエスタンであることが多いが、その時の流行の曲が使われることもある)に合わせ、コーラーの指示(コール)で、動いたり、振り向いたり、回ったりして最終的に自分達のホームポジション(ダンスのスタート時点でいた位置)に戻ってくる。つまりダンサーは、予め踊りの順番を覚えている必要はない(そもそも決まった順番というものは存在しない)、そして、そのコーラーの指示(コール)の組み合わせ(コリオグラフ)によって、このダンスは面白くもつまらなくもなるのである。思いもかけない体型や位置などから、突然もとのポジションに戻るコールがされた時の、快感というか醍醐味は、一度経験してみないとわからない。
 

クエアダンスはパズル?それともゲーム?
私は、SDをまったく知らない人に一から(ゼロから?)説明する時は、「『旗揚げゲーム』によく似ている」と話すことが多い。つまり、右手に赤旗、左手に白旗を持って「赤上げて、白あげて、白下げないで、赤下げない」という動きの指示の通りにパタパタやるあのゲームである。大きく異なることの一つは、『旗揚げゲーム』は、普通の場合、個人競技であるが、SDにはチームワークが効果を発揮することがあり、1〜数人が間違いかけても、他のメンバーの協力により、ダンスを継続することが可能である。また『旗揚げゲーム』は、その場で両手を上げ下げするだけであるが、SDは歩くことが基本であり、他のメンバーと手を繋いだり、星型を作ったり、パートナーをエスコートするような形になることもある。
「SDは指示に従って歩くだけなので、ダンスというよりも、パズルやゲームといった感覚の方が近い」という意見もよく聞かれるところである。しかし、SDの場合は音楽が重要な役割を占めている点で、単なるパズルやゲームとは大きく異なる(と私は考えている。でもまあ、パズルやゲームの一種ってことでもいいけどね……・)。
 

クエアダンスの愛好者数
日本には、このSD愛好者数は、7〜8,000人程度とされている(アメリカには、約数十万人の愛好者がいるはずである)。社団法人日本フォークダンス連盟に加盟している日本スクエアダンス協会(http://www.remus.dti.ne.jp/~jsda/)は、現在その会員数を 1 万人にしようと、加盟団体約250クラブでビギナークラス(講習会)等を開き、日頃から会員募集を行っている。
 

クエアダンスの良いところ
スクエアダンスの良いところは、とてもたくさんあるが、ここでは3つにまとめてみよう。
 
1.とにかく楽しい
コーラーによりコールにより、実に様々な組み合わせがあり、8人で息を合わせて、セットを崩さずに踊ることが、とてつもなく楽しい。ゆっくりとしたコールでは、その流れを楽しみ、速いコールでは、そのスリルとサスペンスが堪能出来る。良いダンサー、良いコーラーが揃えば決して飽きることもない(と1981年から踊り続けている私は思う)最高の趣味である。
 
2.日本全国はおろかアメリカを初めとする諸外国でも踊ることが可能であり、多くの友人が出来る
スクエアダンスのコールは英語で行われる。したがって、アメリカに行っても(例え、英会話ができなくとも)アメリカ人と一緒にダンスを楽しむことが可能である。そして一度、一緒のセットで踊ってしまえば、彼も、彼女も同じスクエアダンス仲間である。また、たまたま日本を旅行中の外国人が、日本のスクエアダンスクラブを訪問して一緒に踊るケースも決して珍しいことではない。「世界は一つ人類みな兄弟」が実感できる最高の趣味である。
 
3.歩くことが基本であり体にも良く、適度に頭を使うこともありボケ防止にも役立つ
スクエアダンスは歩くことが基本である。つまり、歳をとって、ジャンプやランニングが体力的に、きつくなったとしても継続することが可能であり、かつ適度な運動量で体によい。そして、さらにコーラーのいう指示(コール)を注意深く聞き、それを理解しつつ踊るため頭の体操になり、ボケの防止にもなる。健康の保持・増進の上でも◎の最高の趣味である。
 

クエアダンスの良くないところ
よいところだけを挙げるのは、不公平なので、次はスクエアダンスの良くないところを3つにまとめて紹介しよう。
 
1.コールを覚えないと踊れないし楽しめない
踊りの順番は覚える必要がないのであるが、コーラーにCircle Left と言われたら「輪になって左に回る」、Pass Thruと言われたら、「向かいの人と右肩すれ違いで通り過ぎる」、U Turn Backと言われたら、「その場で振り返り180度向きを変える」といったコールを覚えることが必要である。
覚えなければならないコールの数は、そのダンスのレベルによって異なる。各レベルの具体的なコールの数を挙げてみると以下の通りとなる。Mainstream(MS:メインストリーム)というレベルで68個、その上のPlus(プラス) というレベルで、MS+30個、その上のADVANCE (アドバンス)というレベルで、+約80個、その上のChallenge 1(C1)というレベルで、+約70個、C2というレベルで、+約70個、C3Aというレベルで+約70個、C3Bというレベルで+約70個、そしてC4というレベルは無限大(今までに考えられたコールで、ここまでのレベルのリストにないもの全て)である。これらのレベルは、いわば初級コース、中級コース、上級コース、無限コースがあるようなもので、上のレベルになるほど使用されるコールの種類が多くなる。
日本のパーティー等で踊るには、MS(メインストリーム)程度を覚えれば十分であり、アメリカで踊るには、最低Plus(プラス)程度はマスターしておきたい。また、レベルが上がるに従ってダンサーの数は減少し、C4まで踊るダンサーは、とても少ない。
しかし、覚えなければならないコールの数がどんなに多くても、根気良く繰り返し練習すれば、覚えることは可能であるし、また、背伸びせずに自分にあったレベルで踊れば十分に楽しめる易しく優しいダンスである。
 
2.コーラーがいないと踊れないし楽しめない
スクエアダンスはダンサーだけでは踊れない。修行を積んだコーラーが必要である。コーラーはダンサーを楽しませるために日頃から最大限の努力をしており、さまざまな組み合わせで、ダンサーを踊らせ楽しませる特殊技術を磨いている(はずである)。
ただし、ダンサーだけでダンスをするためには、予め録音されたテープがあれば、可能ではあるが、その録音時点でのスピードやタイミングになってしまうことは、否めない。コーラーがライヴで(つまり生で)コールを行えば、その問題はない(はずであるが、すべてのコーラーがそのように出来るのかと言われれば、ちょっと自信がない。いや私自身は自信あるよ。もちろん)。
 
3.コーラー以外に最低8人いないと踊れないし楽しめない。
『旗揚げゲーム』では、指示を出す人1人に、指示に従う人1人いれば、その2人が代わりばんこに互いの役をやってそれなりに楽しめるかもしれない。しかし、SDはコーラー以外に8人のダンサーが必要である。中国式積み木(マージャン)だって4人、パチンコだって1人で出来るのにぃと残念がる人も多い(んなわけないか)。
ただし、実際には人がいないのだけど、いると想定して踊る『ファントム(Phantom)』というルールのもとで、少ない人数で踊ることも可能であるが、それはかなり難しい。
 

クエアダンスの流れ
スクエアダンスはどのように行われるのか?ここではその基本的な流れを説明しよう。
 
1セッションとは
1セッションは、2〜3時間程度である。平日のクラブ・サークル活動では、6時から9時というところが多いと思う。(ちなみに私は毎週日曜日と月曜日のサークルに顔を出している…・たまに水曜日に踊っていることもある…・まれに火曜日や金曜日に踊っていることも……・それから……・・ウォッフォン。。。もちろん毎日踊る必要など全くない。)
また、週末にパーティーが行われることもある。その場合は午前1セッション、午後1セッション、場合によっては夜に1セッションといった感じである。パーティーは1日だけのものから泊りがけで4日間なんてものもある。
1セッションの中身
さて1セッションの中身はどうなっているかを説明しよう。通常12分程度を1Tip(チップ)と呼んでおり、一つの単位になっている。1Tip(チップ)踊り、2〜5分程度休み、また1Tip(チップ)踊り、2〜5分程度休みが繰り返される(場合によってはノンストップで休みなしということもあるが)。
セットの作り方
1Tip(チップ)の間は同じ8人のメンバーで踊られる。まず最初に、セット(4カップルで1セット)を作る。日本の場合は、パートナーを誘い、フロアに立ち、4カップルに足りないカップル数を指で示し募集する。4カップル揃うとSold Out(売り切れ)である。アメリカの場合は予めパートナーが決まっている(大抵は夫・妻)が、日本では決まっておらず、例え夫婦であってもいつも一緒に踊っているとは限らない。1Tip(チップ)が終了するとセットは解散、次のTip(チップ)はまた別の8人のメンバーで踊る(ことが多い)。また、セットの作り方には、主催者側が公平を期すために、予めコンピュータカードと呼ばれる乱数表を用いて作られた紙で、強制的に決めてしまうケースもある。
1Tip(チップ)の中身
ホームポジション(ダンスのスタート時点でいた位置、この時の体型が四角であることからスクエアダンスと言われる)から始まって、またそのホームポジションに戻るまでを1Get Out(ゲットアウト)と言う。セットのメンバー全員が一つも間違えずに、ホームポジションに戻ってこれれば、ダンスは成功で、めでたしめでたしと言える。で1Tip(チップ)の中にはこのGet Out(ゲットアウト)が平均約10回程度入っている。10回とも成功すればパーフェクトである。(人によっては8割程度の成功の方が学ぶことがあってよろしいと考える人もいる。)

 
 

Home | Introduction | Chuck | Link | Chat Room | What's New

Copyright (c) 1998- Chuck Matsunaga, All rights reserved.