ボウ 爪足つきソースボート(1753年頃)
Bow Paw Feet Sauceboat
Ca.1753
ボウ初期のソースボートである。どんごろな本体に、上下に指掛けのついたループ型の取っ手と、ライオンの顔及び爪足の付いた3本の足がつけられている(ボウ(B25)を参照)。このライオンの3本の足は、1740年代末のボウのソースボートでも用いられているが、その場合、取っ手側に1本、先端に2本付けられており、本品とは逆である。
上絵は、東洋風の花柄である。藤色の岩のようなものから、蔓のような低木が生えており、緑の葉とともに赤や青の花が、やや抽象的かつ大胆に描かれている。(写真に写っていない反対側にも同じ図柄が描かれている。)内側の縁模様は、緑の格子の中に何箇所か赤い花(花びら?)と緑の葉を描いた枠を設けたものである。
一般にボウのものとされている類のマークはつけられていないが、その代わりに、最後の写真にあるように、焦げ跡のような印が裏面についている。
長さ:17.5cm(取っ手部分も含む。)
Length:17.5cm (including the handle)
マーク:なし(裏面に焦げ跡のような不明印あり。)
Mark:None (unidentified burnt? seal on the back)