フライト、バー&バー 伊万里図柄ティーカップと受け皿 (1813-40年)
Flight, Barr & Barr Japan Tea Cup and Saucer Ca.1813-40
豪華絢爛、ややもすると俗悪趣味とも見られかねない図柄である。ドクター・ウォール期からフライト期にかけて人気を博した染付けの「フェンス・パターン」(もともとは中国図柄)の流れを引いているが、本品の図柄はより伊万里的色彩が強い。ウースターが長い過程を経てたどり着いた東洋風図柄の一つの到達点であると言える。多彩色でコストのかかる図柄であり、当時の英国では高級品として珍重された。取っ手上部に小さな羽のような突起がついており、これがFBB期の高級カップを代表する形状である。
マーク:裏面に刻印で「王冠とFBB」
Mark: <Crown over FBB> impressed on the bottom