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ミントン 「475番図柄」 トリオ (1805-10年頃)
Minton Pattern #475 Trio Ca.1805-10

 金彩と赤いエナメルのみによる、やや様式化された文様のトリオ。トリオと書いたが、実は、左側のティーカップは製造年代が明らかに異なる。右側のコーヒーカンは初期ミントン特有のややいびつなリング・ハンドルを有しており、磁体も厚めである。一方ティーカップの取っ手は、頑張って似せてはいるがリングとは呼べない形状であり、金彩の施し方も違う。また、磁体も非常に薄い。カップ全体の形も、この時期のミントンのトリオであれば、ティーカップはビュート型でなければならない。更に、コーヒーカンと受け皿には初期ミントンのマークが記されているが、ティーカップにはマークがない。図柄は同一であるが、ティーカップは後世(おそらく19世紀後半)に補充された品であると思われる。
マーク:コーヒーカンと受け皿の裏面に青色で「交差するLの下にMと475」
Mark: <Crossed Ls & M over 475> painted in blue on the bottom of coffeecan and saucer