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国立中央博物館(韓国:ソウル)
National Museum of Korea (Seoul, Korea)

 韓国の歴史文物を収蔵する国立中央博物館は、ソウル中心部、漢江の北畔にあります(地下鉄の駅出口が博物館の敷地内にあるので便利です)。伝統ある博物館ですが、建物自体は2005年に新築された広大な現代建築です。同じ建物内には子供博物館も併設されています。

 館内はとてもシンプルな構造です。3階建ての横に長い四角形の建物で、吹き抜けの中廊下(この廊下の奥には、高さ13メートル超の国宝「敬天寺十層石塔」が聳えています。)の両脇に展示室が並んでいます。しかし、展示方法はあまりシンプルではありません。1階は先史から近世まで時代別の展示となっており、陶磁器も分散して展示されています。2階は半分が書画で、残り半分は個人から寄贈された文物(ここにも多数の陶磁器があります)が寄贈者ごとに部屋を分けて展示されています。3階はアジア各国文物(中国・宋代などの優れた陶磁器があります。海上がり品も多数展示されています。)と、お待ちかね、韓国の青磁・白磁の白眉作品の集中展示があります。中国作品とも異なる、独自の色合いと形状を楽しむことができます。



(2020年1月執筆)