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スポード 「4669番図柄」 ペルシャ型コーヒーカップ (1830年頃)
Spode Pattern #4669 Persian-Shape Coffee Cup Ca.1830

 スポード終盤の1829年頃に導入され、1830年代初期に短期間ではあるが人気を得た形状である。かつては、この形状のカップに施された最初の図柄の番号をとって「4643型」と称されていたが、現在ではペルシャ型と呼ばれている。カップそのものは、かなり縦長であり、取っ手は写真のとおりとても装飾的である。

 図柄に関しては、カップの外側には金彩の文様が、内側には染付けと黄色地の上に各種の金彩模様が描かれている。図柄番号については、本品自体への記載はなく、文献上でも確認できなかったが、同じ図柄の描かれたティーカップで4669番と記されたものがあったことから判断した。

 スポードに限らず、英国磁器全般に共通することであるが、1830年代から19世紀中盤にかけての英国磁器は、形状面では華美な様式を追求する一方で、磁体は厚めで繊細さに乏しくなり、絵付けも細密なエナメルより、単純だが目を引くものが多くなっていった。
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文献/Literature:
-Leonard Whiter"Spode" p129に「4643型」の解説、Plate267に同型カップの写真あり。
-Michael Berthoud "A Compendium of British Cups" Plate860に同形・同図柄のカップあり。(ただし、その解説では図柄番号は4710番とされている。しかし、すぐ横(Plate859)に異なる図柄でやはり4710番と解説されたカップが掲載されている。本品と同じ図柄の方の番号は記載ミスでないかと思われる。)

(2006年9月更新)