アート・絵画・現代アート・美術系のイベント・団体展1
浅野琢也(Takuya Asano)
2005年3月
第58回 日本アンデパンダン展(日本美術会)東京都美術館
「差額ベット」
コンセプチュアルアートとして、差額ベッドのタイトルで理解してもらえると思います。
作品概略図
本、作品の構造は、大きさの同じダンボール箱をベット状に並べてシーツでベットメイキング
して園芸用の庭にネコが入り込むのを防止する人工芝のハリ状のシートを白くペイント
した作品である。医療制度が改正されるたびに本人負担額が一割負担からニ割り負担そして
三割負担と変わる中で病院経営側は、診療報酬のカットを人件費削減で補い患者側は、高額の
医療費に苦しむ方向になっている状態をインスタレーションで表現した。
作品説明
1度見たら記憶に残る「差額ベット」というタイトル!折りたたみイスと服を入れるカゴを置いて
カゴの中には「医療と書いてわざと複線で衣料カゴ」と訂正してあります。差額ベット料を取らないと
立ち行かない経営状態では、医療過誤も起こります。医師側は医療事故の保険に入れます。
交通事故の任意保険みたいシステムらしいですが、この頃の免責額100万円(自動車事故なら5万ほど)
と聞いた覚えがあります。医師は所得が高いから免責額の100万ぐらい払えるだろうと保険会社が
決めたらしいのですが・・・医療過誤裁判で被害を受けた患者が負けるのは不思議です。
病人は生命保険に入れません。つまり医療事故の犠牲になるのは病人なので死んで当たり前。
助かったら命拾いしたと言う考えで生命保険は、作られているのでしょうか?
交通事故なら保険会社が示談するのですが・・・
医療制度に保険システムで医師や看護師の生活と身分の保障がなければ
このままでは患者の安全・安心どころか命の保障も危ういかも知れません。
差額ベッド室(特別療養環境室)
料金は医療保険で支払われる入院料と別に、患者さんが負担です。
病室の病床数は4床以下
病室の面積は一人当たり6.4平方メートル以上
病床のプライバシーを確保するための設備
「個人用の私物の収納設備」「個人用の照明」「小机等及び椅子」の設備
病院は、差額ベッド室に入院を希望する患者さんに、差額ベッド室の設備、
構造、料金などについて明確かつ懇切に説明し、患者さん側の同意を
確認したうえで入院させる。
患者さん本人の「治療上の必要」により差額ベッド室に入院した場合
(本当は、差額ベット代を取れないけど取る所があります)
救急患者、術後患者等であって、病状が重篤なため安静を必要とする者、
又は常時 監視を要し、適時適切な看護及び介助を必要とする者。
免疫力が低 下し、感染症に罹患するおそれのある患者。
集中治療の 実施、著しい身体的・精神的苦痛を緩和する必要のある終末期の患者。
経営危機でモラル低下しています。全日本民医連に加入している所では、命の平等
という考えで、差額ベッドを取り入れない所もあります。厚生労働省の政策が強力な
生活破壊力に作用している現状が続いています。
医療崩壊に家庭崩壊と連鎖してドミノ倒し現象が起こっています。
家庭崩壊した子供は、学校崩壊させます。そして社会崩壊・日本崩壊へ向かって行って
良いのでしょうか??虐待の連鎖と似た状況で、
自分の命が大切にされていない人は
他人の命を大切にません。子供達は、親の姿・祖母や祖父の姿を見て社会との接し方を
学習します。姥捨て山を見たら未来・将来に希望を持てるでしょうか?
「見世物小屋」昔は、親の因果が子に祟り!と奇形もの・因果ものを出し物に
していました。「国(行政)の因果が国民に祟り!」世界一クールな街、
東京と映画で【首都・東京の生活】が世界の見世物となる時代です。オリンピックに
行きたくないと思われる状態で良いとは思えません。
3人の外国人監督の目でみた映画「TOKYO!」が作られる状態です。
(↑2008カンヌ国際映画祭・ある視点部門・正式出品作品です。)
この映画はニートとワーキングプアの問題を取り上げていますが、
社会保険の本人負担は初診料800円から一割負担、二割負担、三割負担!
医療費負担で患者は、シロクのガマ状態より
針のムシロ。しかも難治疾患・慢性疾患
にかかったら人生の終わり!正社員の福利厚生も無く派遣切りしやすい状態が更なる
問題を産んでいます。
私は、
医療と雇用・東京大気汚染公害訴訟の原告を経験して公害問題と環境問題
から医療制度に至るまで当事者として体験し実行し幹事を務めたので精通しました。
私が望んだ訳でありません。怒り・悔しみ・苦悩・怨念を造形作品にしました。恐怖と諦めは
毎度の事で慣れてしまいました。
マイケル・ムーア監督の「シッコ」(病気はシックで病人はシッコと呼ぶ
アルフレッド・ヒッチコック監督の「サイコ」は有名だけど人間は誰でも病気や怪我で
死にます。)の現代アート版ですがテーマを決めて目に見える形で作品にしたのは
私の方が早かったので嬉しいです。「社会主義リアリズム」の表現というより
「人道主義リアリズム」と言えるでしょう。人権は、平時に限られます。人道は有事でも
守られなければいけません。ジュネーブ条約を批准していればの話ですが・・・
(美術の世界にはホスピタルアートというジャンルもありますが、医療は外見より中身
が大切です。)
続きの画像へリンク(病院経営と葬儀をテーマに続きます。)
【日本アカデミー賞など21冠に輝く伝説の映画・ガールズシネマの珠玉の名作】
http://www.sakuranosono-movie.jp/top.html
「櫻の園」桜華学園の新学校制服のデザインをしました。
(「櫻の園」−さくらのその−をクリックすると公式サイトで予告編の動画を見られます)
(セーラー服「セーラーカラーの前開きポレロとジャンパースカート・リボン」
マスターパターン(洋裁の型紙)を担当
前売り券の特典のコラボポーチの発案とラッピングのアドバイスまで行いました。
2008年11月8日公開。配給は松竹。監督は中原俊 さん 主演は福田沙紀さん。
キャスト 福田沙紀 武井咲 杏 大島優子(AKB48) 寺島咲 はねゆり さん
京野ことみ 大杉漣 富司純子 さん 特別出演 上戸 彩 菊川怜 米倉涼子 さん
主題歌:「若葉」スピッツ さん 松竹・オスカープロモーション さん制作総指揮
伝統は伝説となり蘇る!青春・胸キュンストーリー。
詳細は、公式サイトや劇場配布のチラシをご覧下さい。
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